日本相撲協会は23日、元顧問に対する損害賠償請求訴訟の勝訴が確定したと発表した。協会が元顧問の小林慶彦氏(67)と同氏が代表取締役を務めたコンサルティング会社に損害賠償を求めた訴訟の判決は8日に東京地裁で言い渡され、双方が期日までに控訴しなかった。東京地裁は小林元顧問らに9812万5758円の支払いを命じており、同協会は文書で「損害賠償金が確実に支払われるよう、あらゆる手段を講じる所存です」と発表した。同協会は、元顧問が在職中に背任的行為などをしたとして、5億1732万5439円の賠償を求めていた。 日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「協会の全面勝訴が確定、裁判が終了し、安堵(あんど)しております。日本の伝統文化である大相撲を、今後、永遠に存続させていくために、同様のことが二度と起きないよう、あらためて気を引き締め、公明正大な協会運営に尽力いたします」とのコメントを発表した。 日本