発進時に音階を奏でる京急の「歌う電車」が、2021年夏に機器更新で「歌わなく」なります。そもそもこの「歌声」の正体は何だったのでしょうか。また、電車のモーター音が最近静かなのは、一体なぜなのでしょうか。 一昔前の電車のモーター音が「シンセサイザー」みたいな音だったワケ 電車が発車するときに「ファソラシドレミファソー」とシンセサイザーのような音を出していく、京浜急行の名物となっていた光景が2021年夏、ついに見られなくなります。最後の1編成だけ残っていた京急新1000形の1033編成が、機器更新により「歌わなくなってしまう」と発表されたのです。 そもそも「歌う電車」とはなんだったのでしょうか。そして他の電車も一昔前は、歌わないにしろ、なぜ大きな音を出して加速・減速していたのでしょうか。 かつて「ドレミファインバーター」が搭載されていた2100形電車(2018年3月、草町義和撮影)。 この京急