近畿大学に開設されたワクチン接種会場。若者の間では接種を敬遠する動きも出ている=6月21日午前、大阪府東大阪市(永田直也撮影) 新型コロナウイルスのワクチン接種が進む中、若い世代ではワクチンを「打ちたくない」と考えている人が一定数いる。コロナによる死者の大半は高齢者。重症化リスクが低く、ワクチン接種の意味を見いだせない若者がいるのも事実だ。接種機会の拡大に伴い、周辺で副反応に苦しむ同世代を見たという人も増えている。専門家は、副反応が出た際に備え「学校や企業による配慮が大切になる」と訴えている。 ■全員が打たなくても… 「もし副反応があったら…」。滋賀県に住む女子学生(20)は早急な接種を希望しない一人だ。 当初から「急いで作られたワクチンを打つのは不安」と感じていた。母親の知人が接種後、副反応とみられる重篤な症状に見舞われ「寝たきり」になったと人づてに聞き、懸念は一層強まった。テレビや新聞