2020年の非正規雇用は10年前の2.5倍となりました。雇用問題から派生する中高年のひきこもりという深刻な問題は、もはや他人事ではありません。ここでは、「中高年ひきこもり」と「雇用問題」の関係について、臨床心理士の桝田智彦氏が解説していきます。 ※本連載は、書籍『中高年がひきこもる理由』(青春出版社)より一部を抜粋・再編集したものです。 「中高年ひきこもり」発端は、バブルの崩壊雇用や貧困などの政治・経済問題が、中高年ひきこもりに与える影響について考えていきましょう。 この視座に立ったとき、中高年のひきこもりが増加し、さらに、ひきこもりが長期化するようになった、一番の要因は「雇用環境の悪化にある」と思っています。つまり、雇用環境の悪化によって、一生懸命に働けば、ふつうの暮らしができる、そのような「まともな働き口」がなかなかみつからないのです。 とくに中高年ではその傾向が強くて、あるのは低賃金
【グラスゴー時事】英グラスゴーで開かれた国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)は、気候変動対策をめぐる世界の分断をあらわにした。 【図解】日本の温室効果ガス排出削減目標 消極的な姿勢が目立つ温室効果ガスの主要排出国には批判が集中。石炭などの化石燃料からの脱却に反対する国々への逆風も浮き彫りとなった。 「中国やロシア、サウジアラビア(の首脳)が姿を見せなかったのは問題だ。中国は大きな過ちを犯したと思う」。バイデン米大統領は2日の記者会見で、首脳級会合に参加しなかった主要排出国を非難した。 中国は世界最大の排出国でありながら、習近平国家主席が欠席し、排出削減目標の引き上げも見送った。今後10年間の協力をうたった米国との共同宣言こそまとめたものの、国際社会からは「恥だ」(オバマ元米大統領)と批判を浴びた。 石炭や石油などの化石燃料からの脱却が主要議題となる中、産油国のサウジやロシ
れいわ新選組代表の山本太郎衆院議員は10日、記者会見で麻生太郎自民党副総裁について「はっきり言ってもう副総裁辞任とかじゃなくてもう万死に値する人間であると、万死に値する存在であるとしか言いようがないことです。」と述べました。この「万死に値する」という表現が不適切ではないかとして、インターネット上では賛否両論が渦巻いています。 国会会議録には「万死」が数多く記録されている 「万死に値する」という表現が適切かどうか、これは人によって受け止めが異なるでしょう。「死に値する」という表現の最上級とも言える「万死に値する」という言葉は、人間の生死という尊厳に関わる問題に直接触れる表現であり、残虐な表現との指摘もあります。一方、あくまで比喩表現であるほか、政治的責任としてそれだけの責任なのだという指摘もみられます。 ところで国会会議録システムで「万死」というキーワードを検索すると、243件の議事録で、該
台湾の蔡英文政権が、サイバー攻撃や台湾海峡周辺での軍事的な活動、フェイク(偽)ニュースの拡散など武力攻撃とは判断できない「グレーゾーン事態」への警戒を強めている。台湾軍は、中国の習近平指導部が台湾社会を混乱に陥らせ、「戦わずして台湾を勝ち取る」ことを狙っているとみている。 台湾国防部(国防省)が発表した2021年版の国防報告書によると、19年~21年8月、中国からのサイバー攻撃とみられる異常なアクセス数は14億回を超えた。国防部は7月、政府や軍の関係者、与野党幹部らが利用する無料通話アプリ「LINE(ライン)」のアカウントがハッキング被害に遭ったと発表している。中国がサイバー攻撃によって中枢機能の破壊を試みる可能性があり、台湾当局は対策を強化する方針。 国防報告書によると、20年9月~21年8月には中国人民解放軍の戦闘機「殲16」や対潜哨戒機「運8」、爆撃機「轟6」など延べ554機が台湾の
「愛読書は?」。企業の採用選考の面接では、能力や適性に関係がない質問だとして「NG」とされるが、滋賀県教育委員会の高校生対象の独自調査で、愛読書を尋ねた事例が昨年度は前年度の3倍近くに増えたことがわかった。コロナ禍の「巣ごもり」で本を読む機会が増え、趣味を「読書」と答える生徒が増加したことが背景にあるとみられる。高校生の就職活動が続く中、厚生労働省は企業側に注意を促している。 採用側が能力や適性に関係ない事柄を質問することは就職差別につながる恐れがある。厚生労働省はホームページで、両親の仕事などの「家族」、愛読書や尊敬する人物などの「思想信条」に関することを不適切な質問として例示し、尋ねないよう呼びかけている。
(CNN) 米連邦下院の新型コロナウイルスに関する特別調査委員会は14日までに、トランプ前政権が感染対策に関する科学的見地からの指針の改変を迫り、米社会との直接的な接触も阻む圧力を米疾病対策センター(CDC)に加えていたとする新たな証拠を明らかにした。 この証拠の材料をCNNも入手した。これによると、CDCの国立予防接種・呼吸器疾患センター(NCIRD)の所長を務めていたナンシー・メッソニエ博士は同委の聴取に、2020年2月25日に新型コロナの危険性を一般社会に認識してもらうため実施した説明の内容で、トランプ氏の怒りを買ったことを知らされたと述べた。 この説明を終えた後、当時のロバート・レッドフィールドCDC所長やアザール厚生長官と電話で話し合ったとし、アザール氏とのやりとりを受け、動揺を覚えたとも振り返った。 他のCDCの当局者もマスク着用の手引、子どもの感染事例や死亡などに関する記者発
海上自衛隊が新たに「哨戒艦」と、これを運用する部隊を導入します。ただ、ひと口に「哨戒艦」といっても定義はあいまいで、世界各国に様々な哨戒艦艇が存在。どのような艦艇が導入されるのか、予想します。 海自、新たに「哨戒艦」を導入 防衛省は2018年12月18日に発表した、2019年度から適用される「次期防衛計画の大綱(防衛大綱)」と「中期防衛力整備計画(中期防)」において、海上自衛隊に「哨戒艦部隊」を新設し、同時に新型の「哨戒艦」を導入する方針を明らかにしました。これによると、2019年度からおおむね5年間に設定されている「中期防」期間中に4隻、これを含め2029年度までに12隻の哨戒艦を導入するとのことです。 拡大画像 イギリス海軍のリバー級哨戒艦「クライド」。海自が導入予定の新型哨戒艦(1000トン前後)より、ひと回りほど大きい(画像:イギリス国防省)。 「哨戒艦」は、領海や領土の沿岸、港湾
伊豆大島の海岸で、少量の軽石が打ち上げられているのが見つかりました。沖縄などに漂着したと見られる小笠原諸島の海底火山のものかは分かっていないということですが、東京都は地元の自治体と連携して今後の対策の準備を進めています。 小笠原諸島の海底火山の噴火で噴き出したとみられる軽石は、沖縄県などに大量に漂着し船の航行などに影響が出ていて、先週には伊豆諸島の式根島の港で、同様のものか分からないものの少量の軽石が見つかっています。 こうした中、東京都によりますと、伊豆大島でも12日、海岸で少量の軽石が見つかったという情報が寄せられたということです。 大島町などで作る「伊豆大島ジオパーク推進委員会」の担当者が13日、島の南西部にある砂の浜海岸で撮影した写真では、黒い砂浜のところどころで筋状に軽石が打ち上げられている様子が分かります。 大島の海岸では、小笠原諸島の海底火山の噴火前から白い軽石がたびたび打ち
人は常に合理的な行動をとるとは限らず、時に説明のつかない行動に出るもの。そんな“ありのままの人間”が動かす経済や金融の実態を読み解くのが「行動経済学」だ。今起きている旬なニュースを切り取り、その背景や人々の心理を、行動経済学の第一人者である法政大学大学院教授・真壁昭夫氏が解説するシリーズ「行動経済学で読み解く金融市場の今」。第31回は、中国経済の先行き不安がもたらす日本経済への影響について分析する。 * * * 世界第2位の経済大国である中国が、いよいよ曲がり角を曲がったかもしれない。新型コロナウイルスの感染拡大をいち早く抑え込み、景気回復に舵を切ったかに見えた中国だが、既に景気の減速が懸念されるどころか、失速が現実味を帯びてきた。 四半期ごとの実質GDP(国内総生産)成長率を見ても、今年7~9月期は前年同期比4.9%と4~6月期の同7.9%より落ち込み、10~12月期は3%台に落ち込む可
英スコットランド・オークニー諸島ノースロナルドセー島で海藻を食べるヒツジ(2021年9月7日撮影)。(c)Adrian DENNIS / AFP 【11月13日 AFP】英スコットランド沖オークニー諸島(Orkney Islands)の小さな島に、冬の間の餌として海藻を食べるヒツジが数千匹生息している。このユニークな食性について科学者らは、地球温暖化の原因の一つである、メタンガスの排出削減に希望をもたらすものだと指摘している。 海藻を食べるヒツジがいるのは、人口約60人のノースロナルドセー(North Ronaldsay)島。ターコイズブルーの海と岩だらけの浜に囲まれた、南北に5キロほど延びる小さな島だ。 ノースロナルドセー島では19世紀初め、ヒツジが畑や道路に入るのを防ぐために大きな石壁が設けられた。それ以降、ヒツジたちは内陸部に進入できなくなり、海岸沿いで生きることを強いられるようにな
「元々私は“コロナは存在しない”、“ワクチンは人口を減らすためのもので必要ない”と信じていました。身の回りにコロナに感染したという人がいたら、雇われた“工作員”だと考え『新型コロナのワクチンを打ったら、死んでしまうからワクチンは打たないほうがいい』と周囲の人を説得。その結果、学生時代の友達をみんな失ってーーー。わかった気になり偉そうに語っていた自分が、今では本当に恥ずかしいと思っています」 【写真あり】ピンクドルフィンさんの母子手帳 ZOOM越しでこう語る一人の女性。一見すると普通の女性だが、実はネットではちょっとした“有名人”。ピンクドルフィンというアカウント名で、反ワクチンを唱える“陰謀論”からの目覚めの経緯を語ったツイートが4万回以上リツイートされ、話題を呼んだのだ。 なぜピンクドルフィンさんが陰謀論にのめりこんでしまったのか。そのきっかけは、彼女の幼少期にまで遡る。 「私の祖母が、
防潮堤建設計画が大幅に変更され、津波被害を受けた砂浜が復元された大谷海岸=宮城県気仙沼市で2021年10月21日、本社ヘリから梅村直承撮影 東日本大震災から10年以上たって、町のシンボルだった砂浜を取り戻した地域がある。宮城県気仙沼市本吉町にある大谷(おおや)海岸。今年7月、津波で削られ姿を変えた砂浜が復元され、住民の歓声が青い海に響いた。震災直後にあがった防潮堤の建設計画では、砂浜は消失するはずだった。 震災前の大谷海岸は美しい松原を背に遠浅の砂浜が続き、環境省の「快水浴場百選」に選ばれた県内有数の景勝地だった。JR気仙沼線の大谷海岸駅の目の前にあり、多い時では県内外から6万人以上の海水浴客や観光客が訪れた。しかし、最大20メートルの津波がその姿を一変させた。 2012年7月、住民説明会で津波を防ぐ防潮堤の建設計画が示された。大谷海岸で建設される予定の防潮堤は高さ9・8メートル、底辺幅4
東京都多摩市の路上で今夏、市内の小学生3人が転倒した高齢女性を目撃し、キッズ携帯で119番通報して助けた。3人は救急車到着まで女性に付き添い、「大丈夫ですか」と声をかけ続けたという。市教育委員会は「早期救護にすばらしい貢献があった」として3人に表彰状を贈った。 【写真】転倒した高齢女性を救出し、119番通報して表彰を受けた、汐先茉奈さん(前列右)、川上結希乃さん(同右から2人目)、汐先翔さん(同右から3人目)=2021年11月8日、東京都多摩市役所、前川浩之撮影 多摩消防署によると、7月29日午後1時ごろ、多摩市関戸2丁目の路上で、高齢女性が歩行中に倒れ、顔面を強打した。近くに住む多摩第一小3年の川上結希乃さん(8)は、サッカーをして遊ぼうと公園に行く途中で、「女の人がゆらゆらと倒れた」ところをたまたま見た。女性に駆け寄り、「おばあちゃん、大丈夫?」と声をかけた。女性は口から血を流していた
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