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  • なぜ変異株にもコロナワクチンは効くのか、その根拠とは

    100歳のエレン・プロッサー(通称ネル)さんが、英オックスフォード大学と英製薬大手アストラゼネカが共同開発した新型コロナウイルスワクチンの接種を受ける。2021年1月7日、英ロンドン南東部シドカップにあるサンライズケアホームにて。(PHOTOGRAPH BY KIRSTY O'CONNOR, POOL, AFP VIA GETTY IMAGES) 新型コロナウイルス感染症の症例が報告されてから1年以上が経過した今、公衆衛生当局は新たな脅威に直面している。変異株だ。12月には英国で初めて「B.1.1.7(20I/501Y.V1)」が、同じく12月に南アフリカで「501Y.V2」が、そして1月13日にはブラジルで「P1」が確認された。 これらの変異株の致死率が従来株よりも高い証拠はない。しかし、突然変異によってウイルスのスパイクたんぱく質(人間の細胞に取り付く部分であり、ワクチンの標的となる)

    なぜ変異株にもコロナワクチンは効くのか、その根拠とは
    prna79
    prna79 2021/01/27
    “ワクチン開発企業は、既存のワクチンに反応しない新型コロナ変異株が出現した場合に備えて、迅速に対応するための準備を進めている。”
  • 米議会乱入、暴徒のタトゥーや旗は何を意味するのか

    1月6日、トランプ支持者が米議会議事堂の前に組み立てた絞首台。暴力と白人至上主義のシンボルのなかには、誰が見てもそうとわかるものもあれば、一般の人には意味が通じないものもある。(PHOTOGRAPH BY SHAY HORSE, NURPHOTO/GETTY IMAGES) 2021年1月6日、米連邦議会議事堂へ乱入した暴徒たちは、さまざまなシンボルを携えていた。 その中には、テレビでこの異様な光景を見ていた人々にも一目で意味がわかるシンボルもあった。赤地に青いX印、その中に白い星が並ぶ旗は、南北戦争時代に奴隷制維持を支持して合衆国からの独立を図った南部連合の旗で、今も奴隷制や白人至上主義の象徴になっている。絞首台と首のしめ縄も同様に、人種隔離政策であるジム・クロウ法時代の黒人リンチや、西部開拓時代の無法地帯を思い起こさせる。(参考記事:「リンチ殺人が横行した米国、暗黒の歴史」) だがその

    米議会乱入、暴徒のタトゥーや旗は何を意味するのか
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    prna79 2021/01/17
    「ひとつ言えることは、バイキングや十字軍の授業をなぜやるのかについて説明しなくてもよくなったということです。今各地で起こっている人種差別的なデモや集会の写真を見せれば、必要であることは明らかです」
  • 絶滅オオカミ「ダイアウルフ」、実はオオカミと遠縁だった

    赤毛のダイアウルフ(Canis dirus)とタイリクオオカミ(Canis lupus)の対決。アーティストのマウリシオ・アントン氏が研究者の意見を聞いて2020年に描いた。ダイアウルフはドール(アカオオカミ)やアビシニアジャッカル(エチオピアオオカミ)と遺伝的に近いと示唆する研究を受け、これまで考えられていたより毛を赤くした。(ILLUSTRATION BY MAURICIO ANTON) ダイアウルフ(Canis dirus)は、今からおよそ1万3000年前に絶滅したイヌ科の動物。体重は約70キロと、現在のタイリクオオカミ(Canis lupus)より大きく、南北アメリカ大陸の広い範囲に生息し、氷河期のウマや巨大ナマケモノなど絶滅した動物たちを捕していた。 しかし、謎は数多く残っている。ダイアウルフはどこから来たのか? 現代のオオカミとどれくらい似ていたのか? 何十万年も生き延びた末

    絶滅オオカミ「ダイアウルフ」、実はオオカミと遠縁だった
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    prna79 2021/01/16
    “こうした遺伝子系統の分析によって、ダイアウルフは他のオオカミたちとは遠い関係にあり、むしろアフリカのセグロジャッカルやヨコスジジャッカルに近いことがわかった。”
  • 動物たちの多彩なフェロモン、女王蜂の支配から猫のすりすりまで

    ワオキツネザルのオスは、においでメスを魅了する。写真は、マダガスカルのアニャ公園で撮影したワオキツネザルの母子。(PHOTOGRAPH BY CYRIL RUOSO, MINDEN PICTURES) ミツバチの巣の中心に陣取る女王バチは、働きバチの料調達法から新しい巣の作り方に至るまで、すべてを取り仕切っている。(参考記事:「動物図鑑 ミツバチ」) なぜそんなことができるのだろうか。その秘密は、フェロモンという見えない化学物質にある。フェロモンにはさまざまな情報が含まれており、女王バチの世話をする働きバチたちが巣に行き渡らせる。 フェロモンによる情報は、繁殖の可能性、縄張り、料を探す場所など多岐にわたり、空中や地面、さらには水の中すら伝わってゆく。 「フェロモンは、放出する側のために進化してきた信号です」と言うのは、フェロモンの進化を研究する英オックスフォード大学の動物学者トリストラ

    動物たちの多彩なフェロモン、女王蜂の支配から猫のすりすりまで
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    prna79 2021/01/16
    “ワイアット氏によれば、人間も優れた嗅覚を持っているが、人間に性フェロモンがあるという科学的なコンセンサスはとれていない。” ヒトで確認されているのは性周期を同期させるフェロモン。
  • 金星で謎の閃光を観測、探査機あかつき、ついに雷か

    の金星探査機あかつきが紫外線で撮影した金星の擬似カラー画像。雲の層に模様が浮かび上がる。(PHOTOGRAPH BY JAXA/PLANET-C PROJECT TEAM) 2020年3月1日、金星を周回する唯一の探査機である日の「あかつき」が、金星の空に明滅する不思議な光をとらえた。この光は、40年にわたって人類が抱いてきた、ある疑問への答えをもたらすかもしれない——雲に包まれた金星に、雷はあるのか? 地球以外の太陽系内では、これまでに木星、土星、天王星の雲の中で探査機が雷光を検出している。厚い雲に覆われた「金星にも、雷があるはずだと考えています」。米ジョンズ・ホプキンス大学の惑星地質学者で、米航空宇宙局(NASA)金星探査解析グループ(VEXAG)の副会長を務めるノーム・アイゼンバーグ氏はそう語る。 あかつきが検出した光について、北海道大学の惑星科学者である高橋幸弘氏が、2020

    金星で謎の閃光を観測、探査機あかつき、ついに雷か
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    prna79 2021/01/09
    “地球とほぼ同じ大きさと組成でありながら劇的に異なる進化をたどった金星については、驚くほど知らないことが多い。今回検出された光は、「もう一度、金星探索に行く必要があるという論拠になります」”
  • 眠たがりのヤマネ、寝心地のよい木の洞を奪われる

    オオヤマネはヨーロッパ全体に広く分布している。古代ローマ人にとって、この動物はごちそうだった。(Photograph by Klaus Echle, Nature Picture Library) 『不思議の国のアリス』に登場する「眠りネズミ」は、帽子屋のお茶会の間ずっとうつうつらしていて、たまに目を覚ますと寝言のようなばかげたことを言う。 実際にこの描写は正しい。眠りネズミは、英語で「the Dormouse」と書かれ、ヤマネという動物を指している。ヨーロッパからアジア、アフリカまで28種が生息するげっ歯類だ。なんとこのヤマネ、ほとんどの時間を寝て過ごし、一説にはいびきまでかくという。 「当に怠惰な動物なのです」と、リトアニアのネリス地域公園の上級生態学者、タダス・ブジャナウスカス氏は話す。同公園は、「用ヤマネ」とも呼ばれるオオヤマネのすみかになっている。用と呼ばれるのは、古代ロ

    眠たがりのヤマネ、寝心地のよい木の洞を奪われる
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    prna79 2021/01/09
    “しかし、巣箱があれば、研究者はカメラを仕掛けるなどしていつでも観察できる。その結果、巣箱にすみついた動物の性別、体重、出生率、産子数、餌など、あらゆる種類の生態学的データが記録されるようになった。”
  • カモノハシを守れるか 数が減少、科学者たちは警鐘鳴らす

    研究者による調査の後、オーストラリア、ビクトリア州のマクマホンズ川に戻されたカモノハシの子ども。捕獲したカモノハシが30分以上水の外にいることがないように、研究者は急いで作業を進める。(PHOTOGRAGH BY DOUG GIMESY) 18世紀末、大英博物館で自然史コレクションの学芸員をしていたジョージ・ショーは、オーストラリアから送られてきた動物の皮を見て首をかしげた。それはまるで、水かきがついたカモの足とくちばしを、毛で覆われた哺乳類の胴体にくっつけたような不思議な代物だったからだ。学者でもあるショーは、最初、誰かが冗談で複数の動物の部位を縫い合わせたのかと思ったが、後に物の動物であると認めた。(参考記事:「カモノハシが太古から変わらない理由 」) それから200年以上たった今も、カモノハシは科学者たちを驚かせ続けている。メスは哺乳類なのに卵を産み、オスは後ろ足の蹴爪に毒を持つ。

    カモノハシを守れるか 数が減少、科学者たちは警鐘鳴らす
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    prna79 2021/01/09
    “13年間カモノハシの研究をしているグリフィス氏は、カモノハシに脅威を与える原因を挙げる。「水不足、水不足、水不足、とにかく水不足につきます」と話す。”
  • ギャラリー:写真で見る米議会乱入事件、トランプ支持者が暴徒化 写真28点

    上院会議場に入ったトランプ大統領の支持者。議員や職員は急いで安全な場所に避難した。(PHOTOGRAPH BY WIN MCNAMEE, GETTY) 1月6日午後、ドナルド・トランプ米大統領の支持者が首都ワシントンの連邦議会議事堂に押し寄せ、大統領選挙の結果を認定しようとしていた議員たちが避難する騒ぎとなった。(PHOTOGRAPH BY SAMUEL CORUM, GETTY IMAGES)

    ギャラリー:写真で見る米議会乱入事件、トランプ支持者が暴徒化 写真28点
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    prna79 2021/01/09
    “連邦議会議事堂が暴力の標的や現場になったのは今回が初めてではない。2001年9月11日には同時多発テロの標的となった…1971年には、反戦団体ウェザー・アンダーグラウンドが連邦議会議事堂の上院棟を爆破…した…”
  • オスの「子殺し」を封じる母ライオンの奇策、研究

    インドのギル森林国立公園で2頭の子どもと一緒にくつろぐインドライオンの母親。(PHOTOGRAPH BY URI GOLMAN, NATURE PICTURE LIBRARY) ライオンのオスは、自分が乗っ取った群れに子どもがいた場合、その子を殺すことがある。しかし、インドに暮らすライオンの母たちには「子殺し」を防ぐ奇策があるらしいことが、研究で判明した。 FLG10と名付けられたメスのライオンは、インドのグジャラート州にあるギル国立公園で子どもたちを育てている。ここは絶滅の危機に瀕しているインドライオンの最後の砦とも言える場所だ。(参考記事:「動物大図鑑 インドライオン」) 性的に成熟すると、FLG10は自分の縄張りに最もよくやってくるグループのオスと交尾した。これはほかの若いメスたちと同じだ。ところがその後の2015年ごろ、FLG10はこれまでライオンで観察されることのなかった行動を取

    オスの「子殺し」を封じる母ライオンの奇策、研究
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    prna79 2021/01/05
    “研究者たちは、FLG10が戦略的に交尾を行っているように感じた。縄張りにやってきたすべてのグループのオスと交尾し、誰が子どもの父親かをわからなくすることで、FLG10は子殺しを防ごうとしているようだった。”
  • 超巨大氷山がペンギンやアザラシの島に大接近、影響は?

    南極の氷山A68(左)がサウスジョージア島(右)に迫る様子を示す12月14日の衛星画像。サウスジョージア島は南大西洋の海洋保護区で、ゾウアザラシ、オウサマペンギン、シロナガスクジラなどの絶滅危惧種が生息している。氷山が島の野生生物にどのような影響を与えるのか、科学者たちは注意深く観察している。(PHOTOGRAPH BY NASA) ペンギン、アザラシ、そして絶滅の危機にあるシロナガスクジラの小さな群れが生息する南極地方の野生生物保護区に、最大級の氷山が接近している。 A68と呼ばれるその氷山は、2017年に南極半島の東海岸にあるラーセンC棚氷から分離してできた。以来、ゆっくりと北に向かっていたが、今年に入って海流にのり、速度を増して南大西洋を進んでいる。 長さ約150km、最大幅約50kmにもなるA68氷山の面積は約4000平方キロメートル(滋賀県の面積にほぼ相当)に及び、水中部分は15

    超巨大氷山がペンギンやアザラシの島に大接近、影響は?
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    prna79 2021/01/01
    “長さ約150km、最大幅約50kmにもなるA68氷山の面積は約4000平方キロメートル(滋賀県の面積にほぼ相当)に及び、水中部分は150〜180mもある。衛星画像を見ると、人差し指で何かを指差しているような形をしている。”
  • フランス革命はいかにしてメートル法を生んだか

    新しく定められたメートル法を用いるフランスの一般市民。1795年の版画。パリのカルナヴァレ美術館所蔵。(BRIDGEMAN/ACI) 数学者であり作家でもあったフランスのコンドルセ侯爵(1743-1794年)は、貴族でありながら初期のフランス革命に対して寛容だった。ルイ16世の処刑に反対した彼は、恐怖政治下で身を隠すことになるが、その間に科学と理性が導く未来を描いた『人間精神進歩の歴史』を著している。逮捕されると、侯爵は死刑を待たずに獄中で自殺した。 コンドルセの精神はしかし、今も世界中で採用されている計測方法の中に生きている。メートル法(メトリック法)だ。「人々が真に平等であるため、また真に自由であるため」には、普遍的で統一された基準によって人々が自らの利益を計算できるようになることが必要だと彼は考えた。 乱立しすぎた単位 1789年のフランス革命当時、パリは世界における科学の中心地だっ

    フランス革命はいかにしてメートル法を生んだか
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    prna79 2020/12/30
    “最初の施行から200年以上を経た今日、メートル法を公式に採用していない国は3カ国のみとなった。ミャンマー、リベリア、そして米国である。”
  • 21日に木星と土星が大接近、ここまで近いのは400年ぶり

    スペイン、ブリウエガ村近くのラベンダー畑から見た7月の木星と土星。2020年12月、この2つの惑星が最接近する。これだけ近いのは1623年以来だ。(PHOTOGRAPH BY CMARCOS DEL MAZO, ALAMY LIVE NEWS) クリスマスを目前に控えた今、星空で珍しいことが起こっている。夕暮れの空を見上げれば、太陽系の2つの明るい惑星、木星と土星がすぐそばにいるように見える。 日で最も近づいて見られるタイミングは冬至の日、12月21日の日の入り後だ(最接近するのは22日の3時ごろだが、日では地平線に隠れて見えない)。木星と土星がここまで近づいて見えるのはほぼ400年ぶりで、「グレート・コンジャンクション」と呼ばれている。 すばらしいのは、この天文ショーは特殊な装置を使わずに観測できること。空が暗くなり始めたら、南西の方向を見るだけでいい。天体望遠鏡をのぞけるなら、さら

    21日に木星と土星が大接近、ここまで近いのは400年ぶり
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    prna79 2020/12/19
    “木星と土星がここまで接近するのは、1623年以来。これは、ガリレオが初めて望遠鏡を夜空に向け、木星の4つの衛星を発見した10年ほど後のことだ。”
  • 宇宙から持ち帰った未知のサンプルから地球を守るには

    NASAの有人宇宙船センター(現ジョンソン宇宙センター)内にあった月試料研究所で、アポロ14号の宇宙飛行士2人が持ち帰った岩石を顕微鏡で観察するダニエル・H・アンダーソン博士。月面のフラ・マウロと呼ばれるエリアで採取された。(PHOTOGRAPH BY NASA) 2020年12月6日、オーストラリアの砂漠で、小惑星探査機「はやぶさ2」が持ち帰ったカプセルが回収された。中には小惑星「リュウグウ」の岩石や塵が入っている。炭素が豊富なリュウグウには、生命の原材料があるのではと考えられている。 試料が汚染されないよう、カプセルは8日に早速、宇宙航空研究開発機構(JAXA)相模原キャンパス内にある地球外試料キュレーションセンターへ運ばれた。そこは、宇宙から持ち帰った物質が地球の有機物で汚染されないように守るための研究施設だ。 これまでの宇宙探査では主に、地球由来の物質が太陽系を汚染しないことに重点

    宇宙から持ち帰った未知のサンプルから地球を守るには
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    prna79 2020/12/19
    “今後、地球外試料を扱う施設は、このBSL-4と同じ基準で運営されることになる。火星の岩石を調査する科学者は、全身を保護具で覆って実験室に入る。陰圧で密閉された…特殊な設計が施された設備で作業を行う。”
  • タスマニアデビルの伝染性がん、再生産数が激減、風土病レベルに

    捕獲されたタスマニアデビル。丸太の上でポーズをとっている。2008年にタスマニアのサムシング野生動物保護区で撮影。この保護区にいるタスマニアデビルの多くは、顔のがんに感染した親から隔離された。 (PHOTOGRAPH BY DAVE WALSH, ALAMY) 世界を混乱に陥れている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の最初の報告から、1年が過ぎた。その間、感染症について多くの議論が繰り広げられてきたが、オーストラリアのタスマニア島に暮らす体長80センチほどの肉有袋類、タスマニアデビルは30年もの間、恐ろしいパンデミックに苦しめられている。 噛まれると伝染する顔のがん「デビル顔面腫瘍性疾患(DFTD)」だ。他のがんと異なり、DFTDではがん細胞自体が伝染し、感染すると海綿状の口内炎を引き起こして口がただれ、やがて餓死する。致死率はほぼ100%だ。 DFTDにより、タスマニアデビル

    タスマニアデビルの伝染性がん、再生産数が激減、風土病レベルに
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    prna79 2020/12/16
    “サンプル採取を始めた2003年頃には、このがんの実効再生産数は約3.5だった…しかし最後のサンプルを採取した2018年には、実効再生産数が1を下回っていた。” これはいいニュースだ。
  • 日本を含む14カ国が「持続可能な海の管理」合意、その大きな意味

    グレート・バリア・リーフを泳ぐコショウダイの群れ。オーストラリアは、自国が管轄する海の全てを保護すると宣言した14カ国の1つだ。(PHOTOGRAPH BY DAVID DOUBILET, NATIONAL GEOGRAPHIC) 日を含む海洋沿岸国14カ国の首脳が、2025年までに、自国が管轄する海の100%を持続可能な方法で管理することで合意した。14カ国の対象水域を合計すると、ほぼアフリカ大陸と同等の面積になる。さらに14カ国は、2030年までに海洋の30%を保護するという、国連を中心とした目標を支持すると表明した。 こうした海洋管理は、乱獲や違法な漁業を減らし、減少する魚資源を回復させ、プラスチックごみの流入に歯止めをかけ、農業廃棄物などによる「海のデッドゾーン」を減らすことに貢献するだろう。 14カ国の首脳が、最初に世界の海の深刻な現状について議論を交わしたのは2018年後半の

    日本を含む14カ国が「持続可能な海の管理」合意、その大きな意味
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    prna79 2020/12/12
    “日本を含む海洋沿岸国14カ国の首脳が、2025年までに、自国が管轄する海の100%を持続可能な方法で管理することで合意した。14カ国の対象水域を合計すると、ほぼアフリカ大陸と同等の面積になる。”
  • 英国緊急承認でコロナワクチンの“確保レース”が加速、状況は

    米ファイザー社と独ビオンテック社が新型コロナウイルス用に開発したワクチン候補の、第3相試験に使われる注射器を手にする医療従事者。2020年10月27日、トルコ、アンカラ大学イブンシーナ病院にて。(PHOTOGRAPH BY DOGUAN KESKINKILIC, ANADOLU AGENCY VIA GETTY IMAGES) 英国で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチンが緊急承認されたことは、パンデミック(世界的大流行)との闘いにおける歴史的な一歩だ。だがワクチンの専門家らは、各国が先を争って承認を急ぐ動きによって、貧しい国々へのワクチンの供給がドミノ倒し的に数カ月から数年にわたり減るおそれがあると警告する。 より公平に配分するため、世界保健機関(WHO)とその主要パートナーの一つである欧州医薬品庁(EMA)は現在、英国が12月2日に承認した米ファイザー社と独ビオンテック

    英国緊急承認でコロナワクチンの“確保レース”が加速、状況は
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    prna79 2020/12/12
    “米国はすでに全国民が2回接種するのに十分な量を確保している。英国は3回分だ。さらには、注文分をすべて購入するなら、カナダは3800万人の市民全員に5回分のワクチンを提供でき、多少の余りまで出る。”
  • かつて海の底だったエベレスト、実は今も成長中

    エベレストの山頂を朝日が照らし出す。(PHOTOGRAPH BY EDSON VANDEIRA, NATIONAL GEOGRAPHIC IMAGE COLLECTION) エベレストの頂上に立った登山者は知らないかもしれないが、積雪の下に広がる灰色のまだら模様の岩石は、かつて海底に存在した。 この岩石が標高9000メートル弱という驚くべき場所に到達したのは、プレートがゆっくり移動しているためだ。プレートは地殻を構成する十数枚の硬い岩盤で、絶えず押し合いへし合いの覇権争いを繰り広げており、その結果は私たちが目にする地形に表れる。ある場所では、プレート同士が遠ざかり、地表に谷ができる。別の場所では、プレート同士が衝突、隆起して山になる。 チベットとネパールの国境にそびえるエベレストは数千万年前、インドプレートとユーラシアプレートが衝突してできたものだ。衝突によって地質が圧縮され、現在ヒマラヤ

    かつて海の底だったエベレスト、実は今も成長中
    prna79
    prna79 2020/12/12
    “インドプレートは毎年約5センチずつ北上しており、ユーラシアプレートとの継続的な衝突によって、ヒマラヤ山脈は成長を続けている…ヒマラヤ山脈の北西部は年間平均10ミリ、エベレストは1ミリほどだ。”
  • 激レアな白いピューマ、ネットで話題に、ブラジル

    ブラジル南東部のセラ・ドス・オルガンス国立公園を歩く、リューシズム(白変種)のピューマ。2013年7月5日撮影。これ以降、このピューマの目撃情報はない。 (PHOTOGRAPH BY ICMBIO) 白いピューマが脚光を浴びている。ブラジル南東部の大西洋岸森林のセラ・ドス・オルガンス国立公園を闊歩する白っぽい若いオスをとらえた2013年の写真が、最近になってインスタグラムに投稿され、再び注目を集めているのだ。野生のピューマでリューシズム(白変種、体の大部分が白くなる遺伝子変異)が確認されたのは、これが初めてだった。(参考記事:「【動画】珍しい!全身真っ白なキリンの親子」) 「極めて珍しいことです」と、野生生物保護協会(WCS)の大型ネコ科動物保護プロジェクト「Big Cats Program」のエグゼクティブ・ディレクターを務めているルーク・ハンター氏は話す。「とても印象的な写真です」。氏

    激レアな白いピューマ、ネットで話題に、ブラジル
    prna79
    prna79 2020/12/09
    “交尾相手を見つけることに関しては、同氏は笑って「メスは毛皮の色なんて、まず気にしないと思います」と答えた。”
  • 極秘の地下基地 3選、疑心暗鬼の時代に建造

    チトー元帥はもうこの世にはいないが、彼の政治に対する志は旧ユーゴスラビア諸国に点在する巨大で前衛的なモニュメントに見て取れる。それらは、第二次世界大戦時、ナチスのバルカン半島侵攻・制圧によって出た多数の犠牲者と反ナチのパルチザンを追悼して建てられたものだ。 そしてさらに注目すべきは、数多く残る秘密の軍事施設だ。例えば、現在のコソボのプリシュティナ国際空港近くにあるスラティナ地下空軍基地や、ボスニア・ヘルツェゴヴィナのビハチ近くにあるジェリャヴァ地下空軍基地などである。 中でも最大のジェリャヴァの地下空軍基地「Objekat505」は、今でこそ崩れかけてはいるが、当時は軍事基地ネットワークの中心であり、社会主義共和国の長距離・早期警戒レーダーシステムの中枢としての役割を果たしていた。 ジェリャヴァの空軍基地はソ連の戦闘機「ミグ21」を運用する2つの飛行隊の拠地であり、4つの入り口はすべて山

    極秘の地下基地 3選、疑心暗鬼の時代に建造
    prna79
    prna79 2020/12/09
    ”世界中が疑心暗鬼に陥っていた時代、スウェーデンがこの美しい島に、核爆弾の直撃でもなければ壊れないほど堅牢な海軍施設を、極秘で建造していたのも無理はない。”
  • 地図から消され、世界から隠された旧ソ連の「閉鎖都市」

    今日のロシアは民主主義国家だ。少なくとも名目上は。しかし、古い慣習はなかなか捨てられず、全体主義だった過去の影響もまだ色濃く残されている。 例えば、ロシア全土に点在する閉鎖都市。40以上あることは確認されているが、実際はもっと多いかもしれない。都市が閉鎖されるようになったのは1940年代後半からで、偏執症的な政治を執るようになっていたヨシフ・スターリンの命令によるものだった。また戦後も宇宙開発や核開発が各地で行われていたため、鉄のカーテンの裏側すべてが秘密のようなものだった。 閉鎖された都市は地図からも抹消された。ロシア北極圏の辺境の地にあり、悪名高きグラグ(強制労働収容所)の囚人たちに強制労働させることで作られた都市、ヴォルクタなどは歴史が浅く、存在しなかったことにするのはそう難しくはなかった。 しかし昔から国の中心にあり、戦略的軍事施設を抱えるニジニ・ノヴゴロドのような都市は、たとえそ

    地図から消され、世界から隠された旧ソ連の「閉鎖都市」
    prna79
    prna79 2020/12/08
    “これらの施設で、労働者は「5年生存率が0%」という恐ろしいレベルの放射線を浴びていた。その頃、特にソ連のような国では、被爆の影響やそれを防ぐための安全対策について理解している者は少なかった。”