政府の地震調査委員会(委員長・平田直東京大名誉教授)は25日、南海トラフ巨大地震の想定震源域に隣接する日向灘や南西諸島などで新たにマグニチュード(M)8の巨大地震3タイプが起き得るとする「長期評価」を公表した。2011年の東北地方太平洋沖地震(M9.0、東日本大震災)を受けて04年版を見直した。沖縄・与那国島周辺のM7級は30年以内で90%以上の高確率とした。 これとは別に、鳥取―長崎沖の日本海南西部にある海底活断層について30年以内のM7.0以上の確率を「8~13%」とした。活動間隔が数千年以上ともなる活断層としては高い数値となった。