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  • 16人を殺害、オオカミ男として処刑「シュトゥンプ事件」とは

    オオカミ男による虐殺を描いたルーカス・クラナッハ(父)による版画。(METROPOLITAN MUSEUM/SCALA, FLORENCE) 1589年10月31日、ドイツのケルン近郊にある町ベートブルクで、大群衆がある男の処刑を見届けた。その男はペーター・シュトゥンプという50歳の農民で、悪魔と契約を結んだことを告白していた。 悪魔との契約でシュトゥンプが望んだのは、金持ちになることではなく、オオカミ男(人狼)になる能力を手に入れることだった。そして複数の人を殺し、その肉をべた。殺害した16人のうち13人は子どもだった。そのうち1人は自分の息子で、その脳をべたという。さらに、自分の娘やサキュバス(美しい女の姿をした悪魔)と性的な関係を持ったことも認めた。処刑について記述した史料にはこのように記されている。「いまだかつて、この犬の姿をした悪魔に匹敵する者はいない」 処刑は残忍な方法で行

    16人を殺害、オオカミ男として処刑「シュトゥンプ事件」とは
    prna79
    prna79 2022/10/22
    “ヨーロッパには、オオカミ男に関する裁判の記録がまったくない地域もある。16世紀にオオカミがほぼ絶滅していた英国には、オオカミ男の裁判記録はまったく残されていない。地中海地域も同様だ。”
  • オミクロン株の新たな系統が米国で急増、一気に計15%超に | ナショナル ジオグラフィック日本版サイト

    オミクロン株の亜系統であるBQ.1とBQ.1.1は、今は米国での新規感染例の10%に過ぎないが、今後数週間でBA.5と入れ替わって主流になる可能性がある。(PHOTOGRAPH BY PATRICK T. FALLON, AFP VIA GETTY IMAGES) 米国におけるオミクロン株の亜系統の急増に、科学者たちが警戒感を強めている。米疾病対策センター(CDC)が公表したデータによると、10月の第2週に米国内では、BQ.1とその兄弟株であるBQ.1.1による感染が新規感染者の10%以上を占め、BF.7が5%を占めていた。 「数週間以内に、BA.5の割合を上回るでしょう」と、米カリフォルニア大学バークレー校公衆衛生学部の感染症およびワクチン学の専門家であるジョン・シュワルツバーグ氏は言う。急増した系統が同じ速さで拡大し続ければ、そのうちのどれか1つ、または3つ全てが現在主流のBA.5と完

    オミクロン株の新たな系統が米国で急増、一気に計15%超に | ナショナル ジオグラフィック日本版サイト
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    prna79 2022/10/22
    “新たな亜系統が出てきたということは、ワクチンやマスクはまだまだ必要であるということだと、多くの専門家は指摘する。最新の株に対してモノクローナル抗体が効かないとなればなおさらだ。”
  • ”純粋なアメリカバイソン”はいなかった、「純血種保護」に衝撃

    米国モンタナ州の先住民ブラックフット族の居留地で草をアメリカバイソン。人間との軋轢の結果、すべての野生のバイソンが家畜ウシの遺伝子をわずかに持つようになったことが明らかになった。(PHOTOGRAPH BY KILIII YUYAN, NAT GEO IMAGE COLLECTION) かつて、北米大陸には何千万頭ものアメリカバイソン(Bison bison)が生息し、膨大な数の群れが全土に分布していた。しかし、ヨーロッパ人が北米大陸を植民地化し、開発のためバイソンを大量に殺戮した結果、1870年代には絶滅寸前の500頭前後まで減少した。 野生のバイソンは、現在の米イエローストーン国立公園にあたる地域やカナダの一画で細々と生き延びていた。一方で、バイソンとウシを交配させ、より優れた“牛肉”を作り出そうと試みた牧場主によって保護されたバイソンもいた(残念ながらその試みはうまくいかなかった

    ”純粋なアメリカバイソン”はいなかった、「純血種保護」に衝撃
    prna79
    prna79 2022/10/19
    “しかし、学術誌「scientific reports」に4月22日付けで掲載された論文によると、米国の「国の哺乳類」でもあるアメリカバイソンのDNAを調べたところ、すべての個体に家畜ウシのDNAがわずかに含まれていたという。”
  • ヒトでも確認、動物の異種間「交雑」はよくあることなのか?

    ホッキョクグマとヒグマの交雑種。「ピズリー」「グローラーベア」などと呼ばれる。地球が温暖化し、ホッキョクグマとヒグマの生息地が重なるようになると、2種の交雑種が増える可能性がある。(PHOTOGRAPH BY PHILIPPE CLEMENT, ARTERRA, UNIVERSAL IMAGES GROUP, GETTY) 2020年夏、科学者たちは米ペンシルベニア州で不思議な鳥に遭遇した。それは、見かけはムネアカイカルだが、鳴き声はアカフウキンチョウにそっくりだった。 同州ピッツバーグにある国立鳥園の鳥類学者ボブ・マルビヒル氏が、鳥を捕獲して血液を採取し、遺伝子を分析した結果、この鳥は異種の親から生まれた雑種の「交雑種」であると結論付けられた。 交雑種と言えば、ウマとロバを掛け合わせたラバが有名だ。しかしこのとき発見された鳥のように、それぞれの種の体色が大きく異なるケースは珍しい。ムネア

    ヒトでも確認、動物の異種間「交雑」はよくあることなのか?
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    prna79 2022/10/19
    “2019年、科学者たちは初めて、イッカクとベルーガ(シロイルカ)の親から生まれたナルーガを確認した。また、野生と飼育下の両方で、イルカ・クジラ類の交雑種が少なくとも20例報告されている。”
  • ヤモリの繊細で複雑な構造を蛍光染色で描く――顕微鏡写真コンテスト2022受賞13作品

    人類は昔から、自然な知覚を超えて存在する実態を理解しようと苦心してきた。人間以外の動物の生気あふれる感覚の世界や、観測可能な宇宙の広大な空間、微小な世界の内部構造など、私たちが直接目にすることができない驚異は無数に存在する。 幸いにも、私たちはごく小さな対象を拡大して記録する技術を手に入れた。毎年、「ニコン・スモールワールド顕微鏡写真コンテスト」には、こうしたミクロの世界をとらえた写真が集結する。48回目となる今年は、4人の審査員が1300点近い応募作品を審査し、入賞作品を選び出した。 最優秀賞の栄誉に輝いたのは、スイス、ジュネーブ大学の研究者、グリゴリー・ティミン氏とミシェル・ミリンコビッチ氏の作品で、グランディスヒルヤモリの胚の前肢を撮影した写真だ。顕微鏡と画像のつなぎ合わせで制作されたこの作品は、ヤモリの前肢の繊細で複雑な構造を蛍光染色で描き出し、ヤモリが苦もなく壁を登るために相乗的

    ヤモリの繊細で複雑な構造を蛍光染色で描く――顕微鏡写真コンテスト2022受賞13作品
    prna79
    prna79 2022/10/19
    超高速撮影された2枚目の写真(煙の粒子1個1個を捉えてる)がすごい。シャッタースピードは1/8000秒。
  • 続報:NASAの「地球防衛実験」、小惑星の軌道変化を確認

    探査機DARTが小惑星ディモルフォスに意図的に衝突するまでの最後の5分半。DARTはディモルフォスに接近しながら、光学カメラDRACOで撮影した画像をリアルタイムで地球に送信した。このリプレイ動画は10倍速で再生されており、最後の6枚のみ実際の速さだ。冒頭では、ディディモスとその衛星ディモルフォスの両方が映し出されているが、終盤では、ディモルフォスがDARTの視界を埋め尽くす。最後の画像は、16メートルの距離から撮影したディモルフォスの一角だ。DARTの衝突は、最後の画像の送信中に発生したため、動画は部分的な画像で終わっている。ディディモスは直径約780メートルで、ディモルフォスは長さ約160メートル。(NASA/JOHNS HOPKINS APL) 何十億年にわたり、無数の小惑星をぶつけられてきた地球が反撃に出た。NASAは地球に衝突する小惑星の軌道をそらすための実験として、直径約160

    続報:NASAの「地球防衛実験」、小惑星の軌道変化を確認
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    prna79 2022/10/15
    “NASAのビル・ネルソン長官は11日、報道陣に対し、「宇宙が何を投げつけてきても対応できるようにするつもりです」と語った。「NASAがこの惑星を本気で守るつもりであることを私たちは世界に示しました」”
  • 西オーストラリア州と先住民が海洋公園設立 「歴史に残る出来事」

    西オーストラリア州のバッカニア群島に設立される3つの新しい海洋公園は、先住民と州政府が共同で管理運営する。(Photograph by Auscape International Pty Ltd., Alamy Sock Photos) 2022年の夏、オーストラリア西部の西オーストラリア州と北東部のクイーンズランド州が、合わせて9500平方キロメートルを超える土地(ほぼ青森県の面積に相当)を先住民に返還した。オーストラリアの先住民たちは6万年もの間、広大なサンゴ礁、手つかずの熱帯雨林、大峡谷など、すばらしい景観に恵まれたこれらの地域に暮らし、守ってきたが、約220年前に英国人入植者によって強制的に締め出されていた。 まず西オーストラリア州では、初の試みとして、州政府が先住民とともに新しい海洋公園を州都パースから約1900キロ北にあるバッカニア群島に設立した。「マヤラ」「マイヤラム」「バル

    西オーストラリア州と先住民が海洋公園設立 「歴史に残る出来事」
    prna79
    prna79 2022/10/15
    “海洋公園は今後、先住民がもつ伝統的な知識と、現代の環境保全技術を組み合わせて管理運営されていく予定だ。主体となるのは先住民のパークレンジャーで、彼らは火災の防止、生物多様性の監視…役目を担う。”
  • 新型コロナの頭痛は何が違うのか、約2割は3カ月続くという報告も

    米バージニア大学医療センターで撮影された血管造影図。新型コロナウイルス感染に関連する頭痛は、三叉神経への影響を伴う微小血管の損傷に起因する可能性がある。(PHOTOGRAPH BY JOE MCNALLY, GETTY IMAGES) 10年あまり前に外傷性脳損傷(TBI)を負ったヘザー・シュローダーさんは、頭痛とは長い付き合いがある。乗馬中の事故以来、断続的に襲ってくる片頭痛を投薬とボトックス注射でコントロールしてきた。しかし、2021年7月に新型コロナウイルスに感染したときの頭痛は、まさに「生き地獄」だったと、シュローダーさんは言う。 「TBI由来の片頭痛とは異なり、頭の上からばさりと毛布をかぶせられるように始まりました。だんだんと頭が痛くなるのではなく、突然痛みに襲われて、それが耐え難いほどにつらいのです」。米テネシー州ノックスビルに暮らす52歳のシュローダーさんはそう語る。「普段の

    新型コロナの頭痛は何が違うのか、約2割は3カ月続くという報告も
    prna79
    prna79 2022/10/08
    “新型コロナ頭痛を引き起こす具体的なメカニズムについては、まだ研究が進められている最中だが…ただし、新型コロナ頭痛の全例を説明しきれるものは一つもない。”
  • 祝!ノーベル賞 スバンテ・ペーボ氏が切り拓いた古人類DNA研究

    2022年のノーベル生理学・医学賞の受賞者は、古人類DNA研究の第一人者で、ドイツ、マックス・プランク進化人類学研究所のスバンテ・ペーボ氏に決定した。ペーボ氏自身の研究の成果(※)と、氏が切り拓いた研究分野の関連記事を紹介する。私たちヒト属(ホモ属)は今は1種だけだが、初期にはネアンデルタール人やデニソワ人などさまざまな人類と交流し、現在も影響を受けていることがわかり始めている。 ネアンデルタール人のゲノム解読、我々の病に影響 クロアチアで発見されたネアンデルタール人の化石骨から採取されたゲノムは、統合失調症から関節炎まで、現代人を悩ませるさまざまな疾患がネアンデルタール人の遺伝子の影響を受けていることを示唆している(※)。

    祝!ノーベル賞 スバンテ・ペーボ氏が切り拓いた古人類DNA研究
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    prna79 2022/10/05
    “氏が切り拓いた研究分野の関連記事を紹介する。私たちヒト属(ホモ属)は今は1種だけだが、初期にはネアンデルタール人やデニソワ人などさまざまな人類と交流し、現在も影響を受けていることがわかり始めている”
  • 消える氷の洞窟

    アイスコーゲルヘーレ(オーストリア):アルプス山脈にある氷点下の洞窟内に水がしみこむと、幻想的な造形が生まれる。ザルツブルクの南にあるこの洞窟では、つららが下がり、氷筍(ひょうじゅん)がそびえ立ち、床は氷で覆われている。数千年前の氷もある。(PHOTOGRAPH BY ROBBIE SHONE) 騎士は中世のスーパースターだった 歴史に残る騎士4選 100年前に沈んだドイツ軍潜水艦「Uボート」を海底で発見、米国東海岸沖 動画と写真26点

    消える氷の洞窟
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    prna79 2022/10/05
    “だが、そのおとぎ話は気候変動によって永遠に失われた。2021年秋、私はプラックス氷洞を訪れた…洞窟内の気温はおよそ3℃。結局、氷の結晶は見つからなかった。”
  • 新型コロナのパンデミックは終わった? 専門家の見解は

    2022年8月29日、パレスチナのガザ市にあるパレスチナ難民のためのアルシャティキャンプで、ウイルスを描いた壁画と新型コロナウイルスの予防策を促すメッセージの前を三輪車で通り過ぎる少年。(PHOTOGRAPH BY MAJDI FATH, NURPHOTO/GETTY IMAGES) 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う制限と義務が課されてから2年半以上たち、多くの人々がパンデミック(感染症の世界的大流行)の終わりを知らせる公式の宣言を切望している。最近のニュースを見て「ついにその時が来たか」と思った人も多いだろう。 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は2022年9月14日の記者会見で、パンデミックの終わりが視野に入ってきたと述べた。数日後、バイデン米大統領は米CBSのテレビ番組「60ミニッツ」のインタビューで「パンデミックは終わりました」と宣言した。一方でバイデン氏は「私たちはまだ新

    新型コロナのパンデミックは終わった? 専門家の見解は
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    prna79 2022/10/01
    “パンデミックが終わったかどうかを判断する基準が確立されていないことが問題を複雑にしている、と指摘する疫学者もいる。例えば、許容できる患者数や死者数などが該当するだろう。”
  • 【解説】NASA探査機が小惑星に命中、史上初の地球防衛実験

    衝突の直前、小惑星ディモルフォスに接近する探査機DARTからの眺め。(PHOTOGRAPH BY NASA TV) 地球から約1100万キロ離れた場所で、時速2万2000キロ超で進む探査機が、はるか昔から宇宙空間を漂っていた小惑星に激突した。 NASAの探査機「DART(二重小惑星軌道変更実験)」と、直径約160メートルの小惑星「ディモルフォス」は、日時間の27日午前8時14分頃に衝突し、人間が意図的に天体の軌道を変更させた初めての事例となった。これはまた、いつの日か地球に衝突する小惑星の軌道をそらすために活用できる大胆な地球防衛戦略の初めての実験でもある。 科学者らは、惑星規模の大量絶滅を引き起こすほど大きな小惑星が地球に向かってくることは、今後少なくとも100年間はないと確信している(それ以降は軌道の予測が難しくなる)。しかし、より小規模な、都市を破壊できる程度の隕石が突然宇宙からや

    【解説】NASA探査機が小惑星に命中、史上初の地球防衛実験
    prna79
    prna79 2022/10/01
    “NASAの探査機…と…小惑星「ディモルフォス」は、日本時間の27日午前8時14分頃に衝突し、人間が意図的に天体の軌道を変更させた初めての事例となった。これはまた…地球防衛戦略の初めての実験でもある。”
  • 夜の海へ蛍光色に光る生きものたちを見に行こう、昼とは異世界

    米カリフォルニア州に近い深海で、ネオングリーンに光るクサリトラザメ。生物蛍光する海洋生物は200種以上発見されている。(PHOTOGRAPH BY DAVID GRUBER) 海の中で蛍光色に輝く生ものたちは、まるで異世界から来たようだ。そう思えるのは、この地球上の海の80%が、人類が一度も探査したことのない未知の世界だからかもしれない。NASAによると、地球の海底よりも月面の方が、私たちが知っていることは多いという。そして、海の中の生物がなぜ光るのかに関しても、最近になってようやく解明され始めたばかりだ。 科学者が海洋生物の生物蛍光に注目するようになったのは、ここ10年ほどのことだ。海洋生物学者でナショナル ジオグラフィックのエクスプローラー(探求者)であるデビッド・グルーバー氏は、このテーマに関していくつかの画期的な研究を率いている。 2019年には、それまで知られていなかった分子によ

    夜の海へ蛍光色に光る生きものたちを見に行こう、昼とは異世界
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    prna79 2022/09/28
    “NASAによると、地球の海底よりも月面の方が、私たちが知っていることは多いという。そして、海の中の生物がなぜ光るのかに関しても、最近になってようやく解明され始めたばかりだ。”
  • 生物の大量死招く「海洋熱波」が増加、危惧すべきこれだけの理由

    2019年、米国ハワイ州カイルア・コナのカハラウ湾で、白化したサンゴの近くを泳ぐ魚たち。沿岸のサンゴは、2015年の大規模な海洋熱波によって半分近くが死滅した。(PHOTOGRAPH BY CALEB JONES, AP IMAGES) 2013年末、アラスカ湾の海水温が上がりはじめた。数カ月のうちに海面の水温は平均で2.8℃、場所によっては3.9℃も上昇した。暖まった海域は、当初は幅約800キロ、深さ約90メートルの範囲だったが、2014年半ばには2倍以上に広がり、最終的にはアラスカからメキシコまで約3200キロに及んだ。科学者たちが「ブロブ(The Blob)」と呼ぶこの現象は海洋熱波の一例であり、わずか3年で北太平洋の生態系をめちゃくちゃにした。 プランクトンやオキアミは激減した。アラスカ沖のマダラも減少し、最終的には群れが崩壊した。飢えたアシカが海岸に何千頭も漂着し、海鳥も大量に死

    生物の大量死招く「海洋熱波」が増加、危惧すべきこれだけの理由
    prna79
    prna79 2022/09/28
    “オキアミを食べられなくなったザトウクジラがカタクチイワシを狙うようになった結果、沿岸付近にやってきて、漁具に絡まるようになった。ザトウクジラの出生数も、その後の6年間で75%も減少した。”
  • 火星の隕石衝突を初めて観測、クレーターも確認、NASA探査機

    クレーターの縁の細部や、内壁の上や外側にある個々の岩が鮮明に写った画像。これは、このクレーターがさほど古いものではなく、大きく変化していないことを示している。奇妙な形をしているが、これはおそらく最初からこのように形成されたものと思われる。(IMAGE BY NASA/JPL-CALTECH/UNIVERSITY OF ARIZONA) 2018年に火星に到着したNASAの探査機「インサイト」は、空を見上げるようには造られていない。同探査機の目的は、地震を観測して、火星の内部構造の解明に役立てることだ。 しかし実際のところ、インサイトは空から落ちてくる隕石による衝撃も拾っている。科学者らはこのたび、4つの隕石の衝突による音と震動(地震波)を特定して解析し、さらに軌道上から撮影された画像上でも、衝突によって形成されたクレーターを確認した。論文は9月19日付けで学術誌「Nature Geosci

    火星の隕石衝突を初めて観測、クレーターも確認、NASA探査機
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    prna79 2022/09/28
    “2021年に起こった3回の衝突の場合、発生した音波があまりに強力だった…しかし、マーズ・リコネッサンス・オービターが衝突の可能性がある場所を撮影すると、できたばかりのクレーターが発見された。”
  • 生きたゴキブリを「サイボーグ昆虫」に、災害現場などで活用期待

    生きたゴキブリに極薄の太陽電池や無線通信装置を背負わせた「サイボーグ昆虫」を開発した、と理化学研究所(理研)などの研究グループが発表した。昆虫の運動能力を損なわずに電池の充電や無線操作ができるのが特徴だという。研究グループは、将来的には災害現場での調査や環境モニタリングなどに幅広く活用できると期待している。 研究グループは理研開拓研究部の福田憲二郎専任研究員、染谷隆夫主任研究員(東京大学大学院工学系研究科教授)、早稲田大学大学院創造理工学研究科の梅津信二郎教授のほか、シンガポール南洋理工大学の研究者らも参加した。 昆虫などの生物と機械を融合してサイボーグ化するためには充電可能な電池や人間の操作を受ける無線通信装置が必要で、いずれも小さいことが条件だった。また、生物の体長に比べて大きな装置を装着すると生物の動きが鈍くなるため、操作しやすい比較的小さな生物を選び、その生物の活動を制限しない精

    生きたゴキブリを「サイボーグ昆虫」に、災害現場などで活用期待
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    prna79 2022/09/28
    “生きたゴキブリに極薄の太陽電池や無線通信装置を背負わせた「サイボーグ昆虫」を開発した、と理化学研究所(理研)などの研究グループが発表した。”
  • インドから消えたチーターをアフリカから再導入、野心的な計画が始動

    70年前にインドから消えたチーターを、アフリカから持ち込んで再び森に放とうという計画が進められている。 チーターは、アフリカはもちろん、かつてはアラビア半島やインドにも広く生息していた。ほかの大型ネコ科動物に比べておとなしいため、昔のインドの王族は狩猟犬の代わりにチーターを狩りに使っていたほどだ。 ところが19世紀半ば、インドのチーターは激減する。捕獲されたり狩猟の対象になったことも原因の一つだが、何よりも人口が増えたことが最大の原因だろう。家畜を襲われた報復に殺されたり、子どものチーターや、時には成体までもがイヌに襲われたりした。1947年にあるマハラジャ(地域の統治者)が3頭を仕留めたのを最後に、現在に至るまで信頼できる目撃情報はない。

    インドから消えたチーターをアフリカから再導入、野心的な計画が始動
    prna79
    prna79 2022/09/28
    “70年前にインドから消えたチーターを、アフリカから持ち込んで再び森に放とうという計画が進められている。 チーターは、アフリカはもちろん、かつてはアラビア半島やインドにも広く生息していた。”
  • オミクロン対応ワクチン承認、知っておきたい6つの疑問

    ワクチン接種ができるクリニックで新型コロナウイルスのブースター(追加接種)ワクチンを準備する薬剤師。(PHOTOGRAPH BY KENNY HOLSTON, THE NEW YORK TIMES VIA REDUX) 新型コロナウイルスワクチンの提供が2020年12月に開始されてから初めて、流行中の主要な変異株に対抗するワクチンの接種がいよいよ始まる。起源株(最初に流行した株)を標的とする現行のワクチンとは異なり、米国で使われる新たなワクチンは、米国などで現在優勢となっているオミクロン株のBA.4およびBA.5系統を標的としている。 米品医薬品局(FDA)は2022年8月31日にこの改良ワクチンの使用を承認し、9月1日には米疾病対策センター(CDC)が接種を推奨した。感染力が強いオミクロン株に対して、過去のワクチン接種や感染によって得られた免疫が低下している状況を受けての決定だ。科学者

    オミクロン対応ワクチン承認、知っておきたい6つの疑問
    prna79
    prna79 2022/09/21
    “今回の対応は、インフルエンザワクチンに毎年変更を加えるプロセスに準じている。インフルエンザワクチンの場合は安全性と有効性を評価するためのヒト治験を必要としないが…”
  • 産業用「大麻」が地球を助ける、5つの驚くべき利用法

    米コロラド州のCBDオイル・ヘンプ・マリファナ農場で栽培されている大麻草。(PHOTOGRAPH BY JEREMY POLAND, GETTY IMAGES) 産業用大麻「ヘンプ」は、すでに医学の分野では高い利用価値が認められている。ヘンプは植物としては「マリファナ」と同じ大麻(Cannabis sativa)という種だが、幻覚作用や依存性をもつ成分をほぼ含まず、米国ではその成分の含有率により両者ははっきりと区別されている。一方で、ヘンプには「カンナビジオール」(CBD)という成分が含まれる。CBDは脳の神経系の働きを調整し、不安や不眠症、炎症の治療に使われることも多い。研究では、てんかん、慢性痛、依存症の軽減にも役立つことが示されている。 しかし近年、ヘンプの用途は医学の領域を超えて広がり、レーシングカーの製造、より持続可能なビールの醸造、品のタンパク質の強化などにも使われ始めている

    産業用「大麻」が地球を助ける、5つの驚くべき利用法
    prna79
    prna79 2022/09/21
    “研究者らは、ビールの原料に使われるホップの4分の3をヘンプの花で代用したラガービールを作り出した。正体を隠したブラインド・テイスティングでは100%ホップを使用したビールと区別がつかなかった。”
  • カーリングの石が曲がる仕組み、「世紀の謎」をついに解明

    目標の円内を狙い円形の石を滑らせる氷上の団体競技、カーリング。石を反時計回りに回転させると、直感とは逆に左に曲がっていく仕組みを、精密な画像解析を基に解明した。立教大学の研究者が発表した。石の底面の特定部分の微細な突起がリンクの氷に引っかかり、旋回が起きるため。100年近くにわたり、議論の的となってきた謎を解決したという。 石の進む方向の前側が氷と最もよく擦れる部分だと考えると、反時計回りの石は反作用の摩擦力を受けて右へと曲がっていくと、直感では考えがちだ。ところが実際には逆で、1924年以降、さまざまな仮説が立てられ議論が交わされてきた。物理学の観察対象としては単純なものだというが、検証に足る精密な実験データが技術的に得られてこなかった。なお、石の底面は中央が窪んでおり、縁のリング状の部分のみが氷に接触して滑っていく。

    カーリングの石が曲がる仕組み、「世紀の謎」をついに解明
    prna79
    prna79 2022/09/21
    “摩擦力とは本来、多数回のミクロの衝突を平均化、単純化して扱いやすくしたマクロで統計的な概念。この研究は…摩擦力を『本来は基礎的概念ではなく、統計量である』と再認識するものにもなった。”