前回までは,システム振舞いと画面設計に関する工程成果物の書き方のコツとレビューのコツを紹介してきました。今回からは,[データモデル編]と題して,データモデルのレビューのコツを紹介していきます。 始めに,データモデルを表現するための工程成果物を説明しておきましょう。データモデルに必要な成果物は,各社でさまざまな定義をしていますが,「発注者ビュー検討会」では,次の4種類を,データモデルに関する工程成果物として定義しました。 ■ER図 情報のまとまりを「エンティティ(Entity)」,情報の相互関係を「リレーションシップ(Relationship)」で表したものです。