シンギュラリティーにっぽん 仮想通貨(暗号資産)は世界金融危機の経験をへて、テクノロジーが国家に代わって信用を担保する可能性を示した。技術者たちが夢みた「お金を民主化する」試みから10年余り。「新たなお金」は今、次のステージを迎えようとしている。(渡辺淳基) シンギュラリティー:人工知能(AI)が人間を超えるまで技術が進むタイミング。社会が加速度的な変化を遂げることを指すこともある。変化に伴って「見えないルーラー(支配者)」も世界に現れ始めている。 「人間より信用できる」 かつてレーニン像が共産主義国家を象徴していた広場に昨年、新たな主役が登場した。ウクライナの首都、キエフの中心部で空席になっている台座にスマホをかざすと、「サトシ・ナカモト」が現れる。 「世界を変えた男だ」。サトシをイメージしたAR(拡張現実)のアプリを作った会社の共同創設者、アンドレイ・モロズさんはこう語る。現金自動出入
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