日本で生まれ育った私が、 アメリカに暮らして最も実感として感じたのは、 アメリカは宗教国家であるということだった。 建国の成り立ちからして、 ヨーロッパで迫害されたピューリタンと呼ばれる キリスト教徒たちが、理想の国を作ろうとしたのが アメリカだと理解していたとはいえ、 それは私にとってあくまで教科書の上でのことだった。 しかし実際に住んでみると、 アメリカ人の中にいかに建国の理念が生きているか、 そして同時にいかに信仰に縛られて 身動きがとれなくなっているかを実感することになった。 2004年に私は、 テキサス州サンアントニオアにある コーナー・ストーン教会を訪ねた。 この教会は信者1万7千人、 運営するヘイギー牧師はキリスト教の福音派と 呼ばれる人々の間で大きな影響力を持っていた。 福音派とは、聖書の教えを文字通り真実と受け止め、 中絶や同性愛に反対する、 キリスト教の中でも保守的とさ
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