“Artificial Intelligence”略して、「AI(人工知能)」。グーグルが開発した囲碁ソフトが世界のトップ棋士を破って話題になったが、そもそもAIっていったい何なのか。 東京大学特任准教授で人工知能学会の倫理委員長も務める松尾豊さんが説明する。 「コンピューターのプログラムのことです。もう何十年も前から研究されていますが、2006年に“ディープラーニング(深層学習)”の手法が登場したことで、進化が格段に早まりました。ディープラーニングは画像などの膨大なデータからコンピューターが自ら“どこに注目すればいいか”を学習していく仕組みで、人間でいうと脳の視覚野と同じような働きをします。ロボットが自分の目で見て物事を判断して動くというイメージですね」 かつてそれは“いつか来る未来”だったが、今や“訪れつつある現実”。AIによって私たちの生活はここまで変わる。 「洗濯機の登場は主婦を家