2016年1月5日のブックマーク (3件)

  • 次のAmazonレビューを確認してください: Inbreeding, Incest, and the Incest Taboo: The State of Knowledge at the Turn of the Century (English Edition)

    インセスト問題について人類学者、動物学者、哲学者らによる論考集。特にウェスターマーク効果とそこから派生する問題が大きく扱われている。交換理論は数カ所で批判的に触れられているだけ。人間を対象とした研究はたいていそうだが、ウェスターマーク理論を支持する決定的な証拠はない。それでも今得られる証拠をうまくつなぐ最節約的な説明はウェスターマークであるように思える。たいへん面白かったが、嫌悪と規範のあいだの道徳心理学的な分析と、交換理論の現代的な研究について欠けているのが残念。 /// 序章は編者の一人で人類学者のアーサー・ウォルフによる論争の俯瞰。ウェスターマークへの初期の批判は、近親交配はまったく有害ではないというものだった。この批判は20世紀半ばまで続く。第二に、それを忌避する傾向があるならなぜ法で禁じなければならないのかというもので、フレーザーやフロイトが行ったのが有名だが、20世紀後半まで引

  • 集団を超えた、共認原理に基づく婚姻体制って過去にあるの?11~神話によって統合されたアボリジニ~ - 共同体社会と人類婚姻史

    レヴィ=ストロースの『親族の基構造』を基に、『集団を超えた、共認原理に基づく婚姻体制って過去にあるの?』シリーズ、 1~はじめに~ 2~過去投稿インデックス~ 3~互酬原理について~ 4~インセスト禁忌とは~ 5~限定交換と全面交換~ 6~オーストラリアの限定交換~ 7~ビルマ「カチン族」に代表される【全面交換】~ 8~全面交換と購買婚~ 9~父方交叉イトコ婚~ 10~『親族の基構造』の総括~ と展開してきました。 レヴィ=ストロースの『親族の基構造』はかなり難解かつ膨大な論文ですが、かなり噛み砕いて、集団を超えた共認原理に基づく婚姻体制って過去にあったのか!について展開してきたつもりです。興味を持って読んでいただけていたら幸いです。 😀 さて、このシリーズもいよいよ今回が最終回になりますが、今日はこれまで紹介してきたレヴィ=ストロースの『親族の基構造』を離れ、純粋な限定交換体系

    集団を超えた、共認原理に基づく婚姻体制って過去にあるの?11~神話によって統合されたアボリジニ~ - 共同体社会と人類婚姻史
  • GDPとは何かを小学生でもなんとなく分かるように説明したい - ゆとりずむ

    こんにちは、らくからちゃです。 先日、こんな記事が注目を集めていました。 前々からずーっと言っているのですが、日の一人あたりGDPはもはや先進国の中では高い部類には入りません。わたしが産まれた翌年の1988年には、世界2位の世界最先進国でした。しかし今や、多くの国が日を追い抜かしていってしまいました。その辺は、こちらの記事にもまとめてみたので、よろしければぜひ! 日の財政状況は戦時中なみ? - ゆとりずむ GDPは、一国の経済状況を図る指標としては、最も広く使われています。当ブログでも、『GDP』というキーワードは繰り返し使ってきました。しかし、どれくらいの人がこの『GDP』という言葉を理解しているのだろうかと不安になってしまうことが有ります。 インターネットで『GDPとは?』とかそういったキーワードで検索してみても、細かな計算式や用語の詳細な定義の情報はたくさん出てきますが、『GD

    GDPとは何かを小学生でもなんとなく分かるように説明したい - ゆとりずむ