築地市場(東京都中央区)から豊洲市場(江東区)への移転が安全面での懸念などから延期されている問題で、都の「市場問題プロジェクトチーム(PT)」が築地の老朽化した施設の耐震性を強化して存続させる案の検討を始めたことが18日、関係者への取材で分かった。高額な維持管理費や豊洲のイメージ悪化などを背景に築地の業者が豊洲に移るか不透明として、移転案と並行して精査する必要があると判断したもようだ。 小池百合子知事は18日の定例会見で、移転を決めた場合は移転時期が最も早くても1年後になるとする工程表を発表したが、「まだ豊洲移転が確実とはいえない」と述べた。小池氏は移転に向けての検証、準備を進めていく一方、築地の耐震強化案の課題なども整理し、移転の可否を総合的に判断する。 小池氏の指示で豊洲の経費などを検証するPTは、移転後の年間維持管理費が築地の約4・9倍の約76億5800万円と試算されていることを問題
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