古くから伝えられてきた“つぼ”の効果は、西洋医学の後追い研究によっても実証されつつある 写真提供/PIXTA 「足の裏は第2の心臓」とよくいわれる。なぜなら、そこに重要な“つぼ”が多く集まっているとされるからだ。実際、マッサージ店で足の裏を揉んでもらうと、得も言われぬ快感を覚えるもの(苦手な人もいるだろうけど)。 でも、体の中心から最も遠い位置にある足の裏に、こうしてつぼが多く集まっているのはなぜだろう? 日本鍼灸師会の三浦洋理事に聞いてみた。 「つぼというのは、東洋医学で『しゅ穴(けつ)』と呼ばれるものです。東洋医学には、体中に張り巡らされた経脈(けいみゃく)という概念があります。その経脈上には、WHO(世界保健機関)公式会議によっても全361個のつぼが定められているんです。ただし、その361個のつぼが手のひらや足の裏に偏って存在しているかというと、そうではありません。つぼは頭部か