(岩渕)くらしキラリ解説です。認知症になっても安心して暮らせる環境を整えようと、今年4月から国の対策が始まります。暮らしの安心をどう支えていくのか、きょうは、海外の先進事例からそのヒントを探ります。飯野奈津子解説委員です。 Q1 日本は、世界で最も高齢化が進んでいますから、認知症の人たちへの支援も進んでいるのではないですか? これは認知症対策を国家戦略と位置付けて取り組みを進めている国々です。最も早くから始めているのがフランス。そして、オランダ、オーストラリア、イギリスなど。国が、対策の道筋を明らかにして予算もつけて、積極的に取り組みを進めています。 一方、日本はどうかというと、本格的な体制づくりはこれから。今年4月から国の5か年計画が始まる段階です。 Q2 先進的に取り組む国々は、日本とどこが違うんですか? A2 まず、何を目指して取り組みを進めるのか、その基本的な考え方がはっきり