【ワシントン=望月洋嗣】米海軍艦隊総軍司令部は4日、原子力空母エンタープライズのオーエン・オナーズ艦長(海軍大佐)を、艦長職から解任すると発表した。オナーズ大佐は同空母の副長だった2006〜07年に、同性愛者を中傷する内容を含んだビデオを制作し、艦内で放映していたと暴露され、海軍が事実関係を調査していた。 同司令部のハーベイ司令官は「ビデオを見た結果、オナーズ大佐の指導力への信頼を失った。判断力の欠如と不適切な行動の責任を取る必要がある」とコメントした。オナーズ大佐は昨年5月に就任したばかりだった。 問題は、空母の母港がある米バージニア州ノーフォークの地元紙バージニアン・パイロットのスクープで発覚。その後、米主要メディアも大きく取りあげ、全米で話題になった。