女性皇族が結婚後も皇族の身分にとどまる「女性宮家」創設を巡る議論が本格化している。政府は有識者からヒアリングを重ねて、将来的な皇室典範改正への道筋を開きたい考えだ。野田佳彦首相が言う「皇室活動の安定性の確保」はどうしたら保てるのか。3人に聞いた。【まとめ・中澤雄大、江畑佳明】 ◇天皇制維持するなら--ジャーナリスト・田原総一朗さん 政府のヒアリングでも発言しましたが、女性宮家を作ることに基本的に賛成です。秋篠宮家の悠仁さまが成人され天皇になられた時、このままだと宮家がゼロになる可能性もあるわけです。相談する親族も必要でしょうし、皇室会議も一人ではできない。そして天皇陛下が抱えている公務も、皇族で分担した方がいいでしょう。だから宮家創設の議論は、天皇制を維持するかどうかにつながる問題なのです。 推測ですが、議論の背景には天皇陛下のご意思があるのでは、と思います。首相が言い出すはずがありません