■新訳男女 語り合おう■ ●進む「子育ての社会化」 それでも「見えない壁」 管理職に占める女性の割合が4割に上る一方、少子化から抜け出しつつあるフランス。今月1日には研究者2人が福岡市を訪れ、フォーラムで「両立」が進む母国の実情を紹介した。管理職わずか1割、少子化にも歯止めをかけられない日本の参考になることは…。会場に足を運んでみた。 フランス政府の文化機関「アンスティチュ・フランセ日本」などの主催。「労働市場における女性の地位とは?」をテーマに、日仏5人の専門家らがパネリストとして登壇した。 この中で歴史人口学者のエマニュエル・トッドさんは、両立の背景にある社会の意識について「子どもには早いうちに独立する可能性があり、親が面倒をずっと見て私物化する感覚になるのは良くないとの考えがある」と解説した。 こうした共通認識の下、「子育ての社会化」が進められ、保育制度や給付金など公的支援が充実。出