3日告示された名古屋市議選で、戸籍上は男性で性同一性障害の安間優希(ゆき)氏(45)が、女性として中区選挙区(定数3)に立候補した。同区選挙管理委員会は「女性として社会生活を送っており、本人の意志も強い」として女性としての届け出を受理。戸籍と異なる性別での立候補は同市議選で初めて。 市選管によると「候補者届出書」に性別記載欄はあるが、公職選挙法で性別記載は義務ではない。総務省は「戸籍に基づくようお願いしても応じなければ受理せざるを得ない」としており、市の選挙記録にも女性として記載。ただ、総務省は戸籍に基づく性別で候補者数を集計するため、市選管は男性として報告した。 今回のケースは、東京都世田谷区議の上川あや氏(47)が、性同一性障害で戸籍上は男性だった2003年の区議選に立候補した時と同じ取り扱い。女性として立候補が受理され、総務省は男性として集計した。 ◇ 朝日新聞は、候補者数の表などで