やまだ紫『出口』より。(c)やまだ紫 ★【前編】はコチラから http://www.webdice.jp/dice/detail/1568/ ★【中編】はコチラから http://www.webdice.jp/dice/detail/1596/ やまだ紫の描く「猫文学」 『鈍たちとやま猫』や本人の自画像といった例外もあるが、やまだ紫の描く猫は非常に写実的である。猫と暮らした経験のある人に違和感を与えないリアルさ。何故、やまだはリアルな猫を描くのだろうか? 1979年「ガロ」2、3月号から11号にわたり発表された『性悪猫』シリーズより『おーい』。(c)やまだ紫 やまだ紫の描く猫と対極を成す作品として、こなみかなたの『チーズスイートホーム』に注目したい。主人公の子猫チーのモノローグでは、自分のことを「チー」と呼び「○○ら~」や「○○ちて」という舌っ足らずな幼児語で話す。絵柄もデフォルメされ、か