「○年間、契約を継続した人は電気料金を○割引!」「再生可能エネルギーで発電した電気だけを販売」 こんな新しいサービスが近い将来、始まるかもしれません。13日の参議院本会議で成立した「改正電気事業法」。電力小売りの全面自由化や、現在は各電力会社で行っている発電と送電を分離することなどが盛り込まれています。新しい法律によって日本の電力は変わるのか、エネルギー問題を担当する藤本浩輝記者が解説します。 電力会社の地域独占 引っ越しをしたときに契約する電力会社をA社にしようか、それともB社にしようか、迷った方はいないと思います。今の制度では、国が電力会社に安定した電力を供給することを義務づける代わりに「地域独占」を認めていて、一般家庭が電力会社を自由に選ぶことはできないからです。 しかし、東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故のあと、東京電力の計画停電の実施、電気料金の値上げなどで現在の電力シ