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ブックマーク / intro.ne.jp (25)

  • 井浦新インタビュー:映画「11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち」について【1/4】

    井浦 新 (俳優・クリエイター) 映画「11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち」について【1/4】 2012年6月2日(土)より全国ロードショー 先日閉幕となったカンヌ国際映画祭「ある視点」部門で上映され、話題を呼んだ若松孝二監督の新作『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』がいよいよ日でも公開を迎える。晩年の三島由紀夫と、彼と行動を共にした「楯の会」の若者たちを、若松監督は連合赤軍の青年たちに寄り添ったように肉薄して映し、命懸けで変革を呼びかける男の姿は国境を越えて「美しい」と称賛された。新鮮な解釈での三島由紀夫を演じた井浦新さんに、カンヌ行きを控えお忙しい中、お話を伺う機会を得た。若松監督の熱い思いを受けての特別な演技体験や、監督の演出術について、そして筆者が前作『海燕ホテル・ブルー』公開時に若松組の「同志」とも言える大西信満さんを取材させていただいていたため、大西さんとのエピ

  • 富田克也監督×高野貴子さん(撮影・編集)インタビュー:映画『サウダーヂ』について【1/4】

    富田 克也 ( 映画監督 ) 映画『サウダーヂ』について 2011年10月22日(土)より、渋谷ユーロスペースにて公開中!! 既成の映画業界とも、いわゆるインディーズとも違った独自のやり方で活動を続ける映画製作集団「空族(くぞく)」。その歩みは速くもないし決して派手でもないが、祭りの行列のように人目を惹き、各方面に支持者を増やしつつある。年度のロカルノ映画祭メイン・コンペティションにも招待された最新作『サウダーヂ』の公開を控えて意気上がる富田克也さん(監督・脚・編集)と、高野貴子さん(撮影・編集)にお話を伺った。『サウダーヂ』撮影時のエピソードのみならず、空族ならではの映画の遊び方にまで、話題は果てしなく広がる。(取材:鈴木 並木) 富田 克也 (映画監督) 1972年山梨県甲府市生まれ。 東海大学甲府高等学校卒業後、音楽の道を志し上京。 音楽活動に出口を見いだせず映画を観まくる日々、

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    puteeui 2011/10/25
    富田 克也 サウダーヂ
  • チャン・チョルス監督インタビュー:映画『ビー・デビル』について

    チャン・チョルス( 映画監督 ) 映画『ビー・デビル』について 2011年3月26日(土)より、 シアターN渋谷にて公開中 今作も上映されたFilmexの開催前に映画会社から「日での語学研修中にキム・ギドク監督の『魚と寝る女』を観て直ちに帰国。ひたすらキム・ギドク監督のもとを訪ねて『コースト・ガード』(01)の演出部として映画界でのキャリアをスタートさせた」という文章に魅かれた。そして、今作でチャン・チョルス監督は長編デビューしたわけだが、この行動力と映画資金を集めるのが困難になってきていると「TOKYO」の撮影中に取材したポン・ジュノ監督も言っていたのに、「チェイサー」「映画映画だ」「息もできない」などの新人監督の意欲作を次々におくり出す韓国映画界のバイタリティに関しても聞いてみたかったのでインタビューを行った。監督は日に住んでいただけあって、日語を一部交えたインタビューとなった

  • 『ヒアアフター』公開によせて:黒沢清監督にイーストウッドのことを聞く【1/7】

    映画『ヒア アフター』公開によせて 黒沢清監督にイーストウッドのことを聞く 2011年2月19日(土)より、丸の内ピカデリー他全国ロードショー クリント・イーストウッド監督の『ヒアアフター』が公開されるにあたって、イーストウッド映画のことを一度じっくり聞きたいと思っていた黒沢清監督にお話をうかがった。イーストウッド好きとして知られる黒沢監督だが、スピルバーグ作品やデジタル撮影に関してまで話しが及び、興味深い内容になった。イーストウッド作品が好きな宮地昌幸監督にも同席していただき、協力いただいた。黒沢監督、宮地監督共に忙しい中をありがとうございました。 (わたなべりんたろう) わたなべりんたろう(以下、わたなべ) 黒沢さんは先週に(この取材は1/14収録)に見たと思いますが、いかがでしたか? 黒沢清(以下、黒沢) ええ、直後にパンフレット用のインタビューもあったもので、多少その何と言おうかと

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    puteeui 2011/02/14
    イーストウッド ヒア アフター 黒沢清
  • シネブック・ナウ特別篇 新春鼎談「2010年の映画本を振りかえる」【1/2】

    特別篇 新春鼎談「2010年の映画を振りかえる」【1/2】 岡田秀則(東京国立近代美術館フィルムセンター主任研究員)×真魚八重子(ライター)×佐野亨(ライター・編集者) めまぐるしく変動する映画の「現在」を、批評や研究やルポルタージュは、いかに伝えているのか。伝説的な映画人の横顔がうかがえる、黒澤明生誕百年に刊行された研究書、目を見張る実証研究の数々――2010年に刊行されたさまざまな映画について、東京国立近代美術館フィルムセンターで関連資料の収集・保存を担当する岡田秀則さん、「映画秘宝」「TRASH-UP!!」などで健筆をふるうライターの真魚八重子さんとともに語りあった。(構成:佐野 亨) アンナとアンヌ、そしてショーケン 佐野 とりあえず三人それぞれが読んで面白かったもの、興味深かったものをランダムに挙げていき、連想式に話をつなげていければと思います。まずは、山田宏一さんの『ゴダ

  • 特集「関根恵子」という女優、日本映画専門チャンネルにて放送!

    女優デビュー40周年 特集「関根恵子」という女優 http://www.nihon-eiga.com/ 6月7日(月)~21日(月)、 平日午後2時より日映画専門チャンネルにて放送 再放送:6月16日(水)~7月1日(木) 平日よる6時 ※6月18日(金)除く ※「ラブレター【R-15版】」は、6月21日(月) よる10時/26日(土)深夜3時放送 1970年に大映末期の看板女優としてデビューしてから今年で40年。 女優生活の原点となった「関根恵子」時代にスポットをあて、主演作を中心に特集。無垢な少女から大人への途上で見せる、危うくも凛とした関根恵子の魅力に迫る! 神田川 (C)東宝 TATTOO[刺青]あり (C)ATG <関根恵子(現・高橋惠子)プロフィール> 北海道出身。1970年、大映へ入社。同年「高校生ブルース」で主演デビューを果たす。続く「おさな」では、ゴールデンアロー賞新

  • 「総力特集・監督神代辰巳」日本映画専門チャンネルにて一挙放送!

    総力特集・監督 神代辰巳 初監督作「かぶりつき人生」をはじめ、初の一般映画作品で当時人気絶頂だった萩原健一主演作「青春の蹉跌」や「アフリカの光」、遺作となった「棒の哀しみ」などバラエティに富んだ全14作品を放送! 4月1日(木)~9日(金)、22時から連日2作品ずつ 4月12日(月)~20日(火)、平日14時ほか 日映画専門チャンネルにて放送 http://www.nihon-eiga.com/ 写真提供:日活1970年代~80年代にかけて製作され、映画界でひとつのジャンルを築いた「日活ロマンポルノ」が2010年2月に22年ぶりに復活する。 一の予算が当時で750万円、撮影日数は10日間という、ピンク映画よりはいいが、普通の商業映画としては常識外の低コストで製作されていた日活ロマンポルノは、わいせつ論議を巻き起こしながらも、優れたストーリー性や実験的な試みに対しては評価を高め、日映画

    puteeui
    puteeui 2010/03/26
    ロマンポルノはオンデマンド配信
  • 新春特別企画・2009年マイベストムービー【1/2】

    おさかひろみ 『愛のむきだし』(園子温監督) 『へばの』(木村文洋監督) 『イサク』(いまおかしんじ監督) ▶レビュー 『南極料理人』(沖田修一監督) 『ライブテープ』(松江哲明監督) 1.宗教もお金も自慰も犯罪も、愛の前ではちっぽけで、愛のためならいいんじゃないか!?私だってむきだしたい。この映画みたいに真っ赤な愛をゾクゾクと! タイトルが現れた瞬間の興奮から未ださめません。 2.北国の冬は女の輪郭を顔のうぶ毛や乳房の毛穴に至るまではっきりと浮き上がらせるが、悴んだ手では隣にいる者の体温を信じるのに時間がかかる。 わたしたちだって当は日々迷い、揺れているのだ。だが、服を脱ぎ、全てをさらけ出しても尚、頑なである紀美とクラクションの不意討ちに、でっかい雪玉でも投げつけられた気分です。 3.マリアもただの人間で、人を許してばかりじゃもたないんだよね。 うっかりしてると忘れてしまう大事なことを

    puteeui
    puteeui 2010/01/16
    2009 intro
  • シネブック・ナウ特別篇「映画本編集者に訊く・高崎俊夫」

    高崎 俊夫(編集者・映画評論家) 1954年、福島県生まれ。『月刊イメージフォーラム』編集部を経て、フリーの編集者に。『ものみな映画で終わる 花田清輝映画論集』『タデう虫と作家の眼 武田泰淳の映画バラエティ・ブック』『昭和モダニズムを牽引した男 菊池寛の文芸・演劇・映画エッセイ集』『女の足指と電話機―回想の女優たち』『仮面の女と愛の輪廻』『徳川夢声の小説と漫談これ一冊で』『映画は遊んでくれる』(以上、清流出版)、『日活アクション無頼帖』(ワイズ出版)、『ロバート・アルトマン―わが映画、わが人生』(キネマ旬報社)などを手がける。 昨年、一部の好きのあいだで話題となった虫明亜呂無のエッセイ集『女の足指と電話機』。先頃、その予想外の反響を受けて、第2弾『仮面の女と愛の輪廻』が刊行された。これまでにも花田清輝や武田泰淳の映画論集を手がけてきた編集者の高崎俊夫さんに、映画の魅力についてお話をう

  • レビュー:アバター

    鎌田 絢也 構想14年、製作4年――。映画技術の英知を結集して製作された作は、年の東京国際映画祭<2009年10月17日~25日>で、完全招待制となる『アバター・スペシャル・プレゼンテーション』と銘打たれた27分間のフッテージ映像としていち早く御披露目され、一般のオーディエンスにとっては長らくベールに包まれていた期待の3D-SF超大作だったが、過日、ついに全世界公開となった。アカデミー賞11部門の栄冠に輝き、映画史上歴代トップの18億ドルという世界興行収益を記録した『タイタニック』(97)から12年、今年ハリウッドの殿堂(ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイム)入りを果たした当代きってのヒットメーカー、ジェームズ・キャメロンの手による最新作である。 「僕はもう3D以外の映画を作ることに興味はない」とは、当のキャメロンの言葉である。『タイタニック』以後の12年、彼は彼のイマジネーションを支

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    puteeui 2010/01/05
    キャメロン
  • 作品レビュー:イングロリアス・バスターズ

    鎌田 絢也 クエンティン・タランティーノ×ブラッド・ピットの初顔合わせによる話題性十分な企画力を持った作は、第二次世界大戦の対ナチ戦線を題材にした復讐劇という剛腕な歴史フィクションエンタテイメントである。そもそもは1976年に公開されたイタリア映画『地獄のバスターズ』(エンツォ・G・カステラッリ監督)のリメイクということでスタートした。しかし出来上がってみるとその内実はやはりタランティーノ節が炸裂する唯一無二のファンタスティックムービーとして大見栄をきっている。また作において神経症的で残忍なナチ親衛隊の大佐役を演じたクリストフ・ヴァルツは、カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞の栄冠を手にした。その他俳優陣の味わい深い相貌の演技は見ものである。シナリオ執筆から十余年の歳月をかけて生まれたこのマカロニ戦争映画は、タランティーノ史上最大のヒット作となった。 物語は第二次世界大戦期、フランスがドイツ

  • イエジー・スコリモフスキ監督インタビュー:『アンナと過ごした4日間』と初期作品――その映画技法について

    イエジー・スコリモフスキ(映画監督) 最新作『アンナと過ごした4日間』と東京国際映画祭で特集上映された初期作品――その映画技法について 10月17日(土)より、渋谷シアター・イメージフォーラムにて公開中、 ほか全国順次公開 現在、17年ぶりの監督作『アンナと過ごした4日間』が公開中。今年の東京国際映画祭では4の初期作品(『身分証明書』『不戦勝』『バリエラ』『手を挙げろ!』)が上映され、再び大きな注目を集めるポーランドの映画作家、イエジー・スコリモフスキ。映画評論家のわたなべりんたろうと『眠り姫』『ホッテントットエプロン―スケッチ』などで知られる映画監督・七里圭が、その映画技法を中心にインタビューをおこなった。インタビュー後に「日映画を撮ることがあったら喜んで協力します」と伝えたところ、「そのときはよろしくお願いします」と言っていただき、機会があれば是非実現したらと思っている。 (取材

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    puteeui 2009/11/24
    七里圭 スコリモフスキ
  • 白石晃士監督×早坂伸撮影監督対談:カネフスキー特集上映に寄せて

    白石晃士(監督) × 早坂 伸(撮影監督) ヴィターリー・カネフスキー 特集上映に寄せて INTRO記事:「ヴィターリー・カネフスキー伝説の傑作3部作、リバイバル上映決定!」 2010年1月16日(土)より、ユーロスペースにてアンコール上映決定! カネフスキー監督の特集上映が開催されている。単なるレビューや紹介文は出尽くしているので、映画製作の側の方々との談話形式がいいと思い、白石晃士監督と早坂伸撮影監督にお願いして行った。お二人ともカネフスキーが大好きなうえに、現在、精力的に作品を発表しているという共通点もある。白石監督は「オカルト」以降、より意欲的な作品を発表し、自主映画時代の商業映画版リメイクの「バチアタリ暴力人間」を完成させたばかりである。早坂さんは「リアル鬼ごっこ」、「呪怨 黒い少女」などの撮影以外にも、自主映画にもプロデュース的に積極的参加し、脚の勉強もしていたという単なる撮

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    puteeui 2009/11/18
    カネフスキー
  • シネブックナウ第六回『淀川長治生誕百年にあたって』

    佐野 亨 今年(2009年)は、生誕100年を迎える大物が多い。太宰治、大岡昇平、松清張、花田清輝……。映画界に目を向ければ、山中貞雄、田中絹代、佐分利信、小澤栄太郎。批評家では、野口久光や小森和子といった人たちがいる。なかでも、一般的に最も知名度の高いひとりが、淀川長治ではないだろうか。 ふつうの人にとって、淀川長治は「日曜洋画劇場」の解説者、番組の最初と最後に登場し、「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」と挨拶するニギニギおじさんとして知られている(もっともいまの若者には、それすらも知らない人が増えてきているのかもしれないが)。もうすこし映画にくわしい人なら、チャップリンや黒澤明との交遊を思い浮かべたり、「私はまだかつて、嫌いな人に会ったことがない」という氏の座右の銘(もとはウィル・ロジャースの言葉である)を引き合いに出したりして、映画愛の人・淀川長治をなつかしく回想するかもしれない。そし

  • 脚本家・向井康介×わたなべりんたろう対談:映画『ダウト』について&ヒップホップに関して【1/3】

    映画『ダウト』について&ヒップホップに関して ◆「ダウト」を見て ◆脚家向井康介及びヒップホップ ◆日映画に関してなど 「レボリューショナリー・ロード」を荒井晴彦さんと対談した第一回に続く、脚家と一つの映画に関して対談するシリーズの第二回は向井康介くんと行った。対象になった作品は映画「ダウト」。思わぬヒップホップ談義にも途中なったが、興味深い内容になったと思う。 向井康介(脚家) 1977年、徳島県生まれ。大阪芸術大学で山下敦弘と知り合い、二人で共同で脚を書き始める。「鬼畜大宴会」、「どんてん生活」、「ばかのハコ船」、「リアリズムの宿」では照明、「悲しくなるほど不実な夜空に」、「ばかのハコ船」では撮影(共同)、「どんてん生活」では編集(共同)も手掛ける。代表作品:「どんてん生活」、「ばかのハコ船」、「リアリズムの宿」、「青い車」、「リンダリンダリンダ」、「松ヶ根乱射事件」、「神童

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    puteeui 2009/11/06
    向井康介
  • 洞口依子インタビュー:シネマヴェーラ特集上映によせて

    『洞口依子 のら万華鏡』(公式サイト)/『洞口日和』(公認ファンサイト)/ 11月7日(土)~11月20日(金)まで、シネマヴェーラ渋谷にて開催 その女優は、黒沢清監督の映画『ドレミファ娘の血は騒ぐ』のヒロインとして、スクリーンに登場した。可憐とエロス、重さと軽さを同時にたたえた存在感。洞口依子は、その瞬間から、光と闇の世界をさまよう永遠のアリスとなった――。今年でデビュー25周年を迎える彼女の足跡を振り返るべく、シネマヴェーラ渋谷にて開催される「洞口依子映画祭」。「ドレミファ娘」は、いまなにを思うのだろうか。(取材/文:佐野 亨) 洞口 依子(女優) 1965年3月18日生まれ。15歳で篠山紀信氏による「週刊朝日」の表紙を飾る。1985年、黒沢清監督作『ドレミファ娘の血は騒ぐ』にて映画デビュー。その後、黒沢監督や伊丹十三監督作品の常連となる。ドラマでは、『女の人さし指』などの久世光彦作

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    puteeui 2009/10/26
    洞口依子
  • ヴィターリー・カネフスキー伝説の傑作3部作、リバイバル上映決定!

    ヴィターリー・カネフスキー伝説の傑作3部作が、15年ぶりにスクリーンに甦る!! 2010年1月16日(土)より、ユーロスペースにてアンコール上映決定! http://www.espace-sarou.co.jp/kanevski/ 今から20年前、54歳で彗星のごとく映画界に出現し、『動くな、死ね、甦れ!』(カンヌ国際映画祭カメラ・ドール賞受賞作)、その続編となる『ひとりで生きる』(カンヌ国際映画祭審査員賞受賞作)、『ぼくら、20世紀の子供たち』の3部作を撮りあげながら、その後は忽然と映画界から姿を消してしまったロシアの天才ヴィターリー・カネフスキー。 映画評論家の蓮實重彦が「『動くな、死ね、甦れ!』は、かけねなしの傑作でありこれを見逃すことは生涯の損失につながるだろう」と絶賛したことでも知られ、 この3部作が15年前に日初公開された際には、一館で公開15週、驚異の2万人を動員し大きな衝

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    puteeui 2009/08/16
    カネフスキー
  • あんにょん由美香

    島田慎一 『あんにょん由美香』という作品がとにかく必見の傑作なのだと他人に告げることが、どこかプライベートな経験の告白にも似たためらいを感じさせるのは、林由美香というとらえどころのない広がりをもつ女優を、ごく些細な思い入れから切り取ろうとした松江さんの無謀な試みのしわ寄せなのかもしれません。 しかし、そういったあやうさも含めてこの映画を受け止めたとき、やはり見逃せない傑作なのだと大急ぎで言い直したくなってしまうのは、ドキュメンタリーの持つ、作品と現実の境界線の曖昧さをも作品の魅力にしてしまう、松江さんの実力なのでしょう。 いや、ほんとのところ、この映画の主題歌を歌っている川真琴さんが公開記念ライブにゲスト出演することや、林由美香の未見の出演作が特集上映されていることに今は関心を奪われていたりもするのだけれど、そんなこんなで作品の境界線が滲んでしまう前に、自分なりに言っておきたいこの作品の

  • 松江哲明監督インタビュー:映画『あんにょん由美香』について

    松江哲明(ドキュメンタリー監督) 映画『あんにょん由美香』について ◆林由美香を撮るということ ◆ハッピーエンドを発見する ◆出会うこと、あるいは批評の不在 7月11日より ポレポレ東中野でレイトショー公開 林由美香が急逝して4年目となる今年、彼女の「最新作」を完成させた松江哲明監督に話を伺った。 (取材:わたなべりんたろう・佐野亨) 松江哲明(ドキュメンタリー監督) 1977年生まれ。日映画学校の卒業制作として作った『あんにょんキムチ』(99)が、韓日青少年映画祭監督賞、山形国際ドキュメンタリー映画祭アジア千波万波特別賞、NETPAC特別賞等を受賞し、国内外で話題となる。以降、 『カレーライスの女たち』、、『セキ☆ララ』、『童貞。をプロデュース』などを発表。 R18 LOVE CINEMA SHOWCASE VOL.6 『あんにょん由美香』公開記念 林由美香×松江哲明特集上映、ポレポレ

  • ゼア・ウィル・ビー・ブラッド

    仙道 勇人 (ネタバレの可能性あり)ポール・トーマス・アンダーソン(PTA)監督と言えば、個人的に奇を衒った仕掛けや才気走った作風によって、専ら「気鋭」と評されることが多い監督という印象を持っていた。5年ぶりの最新作となる作は、しかし意外にもそうしたイメージを敢えて封じたかのような、クラシカルな重厚さを漂わせた「大作映画」の風格を備えた作品に仕上がっている。そして、その中心に屹立しているのは、言うまでもなく主演のダニエル・デイ=ルイスその人である。 20世紀初頭のカリフォルニアを舞台に、ブラック・ゴールドラッシュと呼ばれた石油採掘ブームの中で財を成した山師――ダニエル・プレインヴュー(ダニエル・デイ=ルイス)の半生を描いた作は、デイ=ルイスが醸し出す圧倒的な存在感とリアリティとによって、この一介の山師が如何にして石油王に成り仰せたかを浮かび上がらせていく。 このプレインヴューなる男は、