【波多野陽】間違いなく赤字ですよ――。地学の教科書2点が、文部科学省の検定に合格した。東日本大震災後では初めての検定で、2点とも地震の記述が格段に充実している。だが、地学を選択する高校生は少ない。採算が取れる見通しは低く、教科書会社の胸中は複雑だ。 検定に通ったのは、数研出版と啓林館の教科書。 数研出版は、全388ページのうち16ページを地震の説明にあてた。昨年度に刊行した入門編の「地学基礎」と合わせると、地震の記述は従来の約2倍の量に。阪神大震災の断層を示した専門的な図も掲載。編集者は「東日本大震災後、メディアでも地震の仕組みを図示する例が増えた。図を読み解く力は欠かせない」と語る。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方) 無料会員登録はこちら朝日新聞デジタルのサービスご紹介はこちら関連リンク受験を意識、国語で評論文増加