実況見分に立ち会った大学生らを乗せたボート。亡くなった2人は奥に見える鳥居付近の桟橋から飛び込んだ=信濃町の野尻湖 【山田雄介】長野県信濃町の野尻湖で駒沢大学吹奏楽部の学生2人が死亡した事故で、大学側は4日、湖への飛び込みが同部の合宿での恒例行事になっていたことを明らかにした。県警は事故原因を調べるため、学生を立ち会わせて実況見分をした。 長野中央署によると、死亡したのは、3年の矢田拓也さん(20)=横浜市金沢区=と、1年の野呂千賀子さん(18)=千葉県市川市=。2人は野尻湖の琵琶島の桟橋から湖に飛び込み、そのまま浮かび上がらなかった。現場の水深は約5メートル、当時の水温は5度だった。 同大は4日午後、吹奏楽部員が合宿している同大野尻寮で記者会見を開いた。合宿には73人が参加し、52人が3日午後4時からの自由時間に貸しボートで琵琶島に渡った。うち25人前後が湖に飛び込んだという。