【読売新聞】 野ねずみの双子が活躍する絵本シリーズ「ぐりとぐら」の作者として知られた児童文学者の中川李枝子(なかがわ・りえこ)さんが14日、老衰で死去した。89歳だった。 代表作の絵本「ぐりとぐら」は、食べることと料理することが大好
ためし読み ためし読み - 文庫 ノーベル文学賞受賞記念! ハン・ガン『すべての、白いものたちの』無料公開 ハン・ガン 2024.10.21 2024年のノーベル文学賞は、韓国の作家 ハン・ガンさんに授与されることが決まりました。アジアの女性としては、はじめてのノーベル文学賞受賞者となり、世界中で大きなニュースとなりました。 日本でも大変人気のある作家で、多数の著作が刊行されています。 河出文庫から刊行中の『すべての、白いものたちの』は、アジア初のブッカー国際賞を受賞した『菜食主義者』(cuonから2011年に邦訳刊行)に続き、2度目のブッカー国際賞候補となったハン・ガンさんの代表作です。詩的に凝縮された言葉で書かれた本書は、個人の痛みのむこう側に横たわる歴史的・普遍的な痛みという、著者のテーマがストレートに表れている作品です。 このたび、受賞決定を記念し、本作の冒頭を無料公開いたします。
ノーベル文学賞の受賞が決まった韓江(ハンガン)さん(53)の父で小説家の韓勝源(ハンスンウォン)さん(84)は11日、メディアの取材に応じ、韓さんの小説について「娘の文章はとても繊細で美しく悲しい」と語った。 勝源さんによると、韓さんは当初、記者会見をする考えもあったが、ロシアによるウクライナ侵攻やパレスチナ自治区ガザ地区の戦闘で「毎日多くの死があるのに、何が楽しくて記者会見をするのか」と思い、会見をしない方向で考えているという。このため、勝源さんが代わりに取材に応じることにしたと明かした。 勝源さんは「韓国語は韓国語なりの独特な感性がある」としながらも、イギリスやフランスの翻訳家によって翻訳されたことで韓さんの小説が国際的に知られ、数々の賞を受賞するようになったと指摘。「作家は自分の作品が世界的に知られるためには良い翻訳者に会わなければならない。翻訳家が娘の文章の繊細さと美しさ、そして悲
イギリスで今、日本文学が人気を集めている。去年、イギリスで売れた翻訳小説の4分の1は日本のもの。何がそんなにイギリスの読書家たちを惹きつけるのか…その理由をひも解いた。 (NNNロンドン支局 鈴木あづさ) ロンドンで最もうらやましい光景の1つが、地下鉄の中でけっこうな人が本を読んでいることだ。理由の1つには「ロンドンの地下鉄が古すぎてWi-Fiが入らない」ことにあるのだが、もう1つの大きな理由は「日常生活に本が溶け込んでいること」にあると思う。 6月になれば曇天だろうが小雨が降っていようが「短い夏を満喫しなきゃ損!」とばかりに、屋外に登場するシャンパンバーやおしゃれなカフェに可動式の本棚が置かれる。好きなだけシェークスピアやディケンズ、オーウェル、エリオットなんかの名著を手に取ることができるし、地方のちょっとさびれた場所に突然、おしゃれな「ブック&ワインバー」が出現したりする。 図書館に行
この特集ページでは、海外文学を紹介しているフリーブックレット「BOOKMARK #18 2021 SUMMER」に掲載された作品を、翻訳版と併せて原書(洋書)もご紹介しています。気になる作品を見つけて、海外文学の魅力にどっぷり浸ってみませんか? BOOKMARKとは、テーマに沿ったおすすめの翻訳小説を選んで紹介している大人気のフリーブックレットです。 最新号のテーマは「Other Voices,Other Places」。翻訳を行なった翻訳家自身が、作品の魅力をしっかりとお伝えします。 『素数たちの孤独』 パオロ・ジョルダーノ 飯田亮介 訳 (早川書房) イタリア語版 英語版 翻訳版 主人公の男女はどちらも幼少時代の体験から心に大きな傷を負っている。彼女は脚が不自由で拒食症、彼は数学の天才だが自傷癖があり、揃って周囲になじむのが不得意なタイプだ。そんなふたりの出会いと成長を描き、2008年
10月13日、ノーベル賞の選考機関であるスウェーデン・アカデミーが、ノーベル文学賞を韓国の作家ハン・ガン(53)に授与することを発表した。彼女が書いた小説の舞台にもなっている光州で、数年前に彼女の家族に取材したライターで翻訳家の金香清(キム・ヒャンチョン)氏によるレポートを紹介する。 今回のノーベル賞受賞理由は「歴史的トラウマに立ち向かい、人間の命の脆さをあらわにした強烈な詩的散文に対して」とされた(スウェーデン・アカデミーホームページ)。 ハン・ガンはこれまで歴史や社会背景を絡ませながら、人間の心理や情緒を深く見つめる作品を書き続け、韓国内ではもちろん、数々の国際的文学賞にも選定されてきた。 米ニューヨークタイムズ紙は「韓国初のノーベル文学賞を受賞した女性。それは多くのことを物語っている」というタイトルの記事で、「彼女の勝利が韓国の最高の文化的功績として広く祝福された一方で、ハン氏とこれ
英国ではここ数年、翻訳小説総販売数の4分の1を占めるほど日本の現代文学が読まれている。今につながる先人の文学の足跡を辿る。 ロバート キャンベルさんが語る日本文学の真髄 解説:ロバート キャンベルさん(日本文学研究者) 米ニューヨーク市生まれ。ハーバード大学大学院博士課程修了。日本文学研究者。1985年に九州大学文学部研究生として来日。東京大学大学院総合文化研究科助教授、同教授、国文学研究資料館館長などを経て早稲田大学特命教授。近著に『戦争語彙集』(岩波書店)ほか著書多数。 1985年に来日し、近世・近代日本文学を研究するロバート キャンベルさんに、日本文学の変遷と真髄について尋ねた。 「日本文学は、世界でも非常に稀な文学だといえます。1300年以上にわたり王朝が交替していないため、日本語というひとつの言語体系で書かれてきたという点で、ほかにあまり類を見ない。発音や書き方などは時代とともに
韓国書籍の翻訳本を出している出版社「クオン」の金承福社長=東京都千代田区で2019年7月5日、梅村直承撮影 日本の韓国文学ブームの火付け役で、韓江(ハンガン)さんの本をいち早く出版した出版社「クオン」(東京都)の金承福(キムスンボク)社長は、韓さんを「悲しみに心を寄せ、さりげない優しさを見せる人だ」と話す。韓国に出張に行くたびに、ほぼ毎回会うという金社長に韓さんの素顔とその文学について聞いた。 韓国文学を出したいと思ってクオンを立ち上げ、「新しい韓国の文学」シリーズの第1弾として選んだのが韓さんの「菜食主義者」(きむ・ふなさん訳、2011年)だった。書評が各紙に載るなどすぐに反響があり、勘が当たったなと思った。韓国でも、日本でも、世界でも通用する文学で、小説好きには最高の文学だと思っていたからだ。以来、計4冊を刊行している。 私自身は受賞がうれしいが、彼女自身はこういうものにあまり左右され
百人一首第97番目の歌の作者は権中納言定家ごんちゅうなごんさだいえ、藤原定家です。 百人一首の選者ですね。 今回は権中納言定家について紹介します。 権中納言定家とは 生年1162年、没年1241年。 藤原俊成の次男。 藤原北家に連なる人。 最終官位は正二位・権中納言。 貴族ですね。 「百人一首」の他に、「新古今和歌集」や「新勅撰和歌集」の選者でもあります。 「新古今和歌集」は1204年に一旦出来上がりますが、その後も作業が進められ、1210年完成に全体が完成。 配流後の後鳥羽院が追加した「隠岐本」は1221年に出来上がっています。 藤原定家は後鳥羽院が敗れた承久の乱後に大きく昇進した人でした。 権中納言に任ぜられたのが70歳を過ぎてから。 その際も、積極的に任官に向けての働きかけを行なっていたそうです。 時代背景 藤原定家は、源平の武力衝突から鎌倉幕府成立、その後の承久の乱を経る、動乱の時
【前回のあらすじ】 頼母の指示で職場復帰した采女ですが、それから何も進展は無く、虚しく月日を過ごすのでした。 【初めての方へ】 原典の画像だけでなく、スクロールすると、ちゃんと活字の原文(可能な限り漢字に直し、送り仮名と振り仮名を補足しています)と現代語訳と解説がありますよヾ(๑╹◡╹)ノ" 【スマホでご覧の方へ】 諸事情により、PC版と同じデザインになっています。なるべくスマホでも読みやすいようにはしているのですが、もし、字が小さいと感じた場合は、スマホを横にして拡大すると読みやすいと思います。 別館も更新しています、見てね!ヾ(๑╹◡╹)ノ" kihimihamame.blog.jp 霞亭文庫 · 男色義理物語 · 東京大学学術資産等アーカイブズ共用サーバ 男色義理物語 : 4巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※赤字の書入れ等は筆者。 【原文】【現代語訳】 其の頃、主《しう》
デジタル化と歴史研究の未来―人文学・社会科学の協働<報告> 東京大学史料編纂所・菊地智博(きくちちひろ) 2024年9月7日、東京大学史料編纂所はシンポジウム「デジタル化と歴史研究の未来―人文学・社会科学の協働」をハイブリッド形式で開催した。科研費「日本近世史料学の再構築」(23K21964)の成果を基礎として、紙史料とデジタルデータとの有機的結合のもとに歴史情報を公開するあり方の考察から、デジタル化と歴史研究の未来を探ることを目的とするものである。対面・オンラインあわせて81人の参加者を得た。以下、その概要を紹介する。 司会は立石了(東京大学史料編纂所)が務めた。まず杉本史子氏(東京大学名誉教授・東洋文庫研究員)から趣旨説明があり、続けて4人が報告を行った。 ●第一報告「「編纂知」のDX―大日本維新史料『井伊家史料』・『松平昭休往復書翰留』編纂とデータベース構築の経験から」 筆者が、史料
ノネコは、山のねぐらに、ひとりぼっちで暮らしていた。 山には、猫のお客はめったにやってこない。それでも、ノネコは毎日、テーブルにイスの数だけお皿をならべた。 小学館 まんげつの夜、どかんねこのあしがいっぽん/朽木祥 作・片岡まみこ 絵 シチューをとろりと煮込み、小エビをからりと揚げて、フィッシュケーキをきつね色に焼きあげた。ミルクとチーズのプディングも、ゆるくあわだてたクリームをたっぷりとかけた。 だけど、だれもやって来なかった。 くる日もくる日も一人ぼっちだったので、いつも一人でごちそうをたいらげていたので、いつの間にか狸みたいに大きくなってしまっていた。 春のある日、ノネコは友だちをさがしに山を下りていくと、でっかい犬に出会った。 ノネコは野原のまんなかに転がっていた土管にもぐりこんだのだが、いざ出ようとしたら、体が土管にはまってぬけなくなってしまった。ノネコは土管から、片手(足?)だ
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もうすぐハロウィンです。ペイジたちは、自由研究でチャームホール学園の歴史を調べることになりました。 新しく赴任してきた歴史のストックブリッジ先生が、こんなことをいいました。 「知っている人もいるかもしれませんが、この学校の創立者、ラビニア・チャーム先生をはじめ、チャーム一族の女性の中にはほんものの魔女がいるといううわさがあります。それを調べるのもおもしろいですね」 評論社 魔法ねこベルベット3 ハロウィンの大そうどう/タビサ・ブラック作・武富博子訳 ペイジとサマーとシャノンは、まず初めにインターネットで調べることにしました。 するとチャームホールは第2次世界大戦や嵐や洪水などの被害に遭わずにすんできたことがわかります。それには〈天のひとみ〉というサファイアの宝石が関係しているらしいことまでは分かったのですが、それ以上のことはどのサイトにも書かれていませんでした。 すると魔法ねこのベルベット
小説家の韓江(ハン・ガン)氏が韓国人として初めてノーベル文学賞を受賞した中で、11日オンライン上では京畿道(キョンギド)教育庁が昨年韓江の小説『菜食主義者』を青少年有害性教育図書に指定して学校図書館から廃棄するように勧告した事実に再び注目が集まっている。これと関連して、ある人が京畿道教育庁に嘆願を提出した。 11日、あるオンラインコミュニティには「京畿道教育庁に『菜食主義者』関連して嘆願を提出した」と題する投稿があった。 韓江氏のファンだと明らかにした投稿者Aさんは「京畿道教育庁が昨年韓江氏の『菜食主義者』を含めて2528冊を『青少年有害性教育図書』として廃棄した事実が再照明されている」と書いた。 続いて「京畿道教育庁は金東兗(キム・ドンヨン)知事が絶賛した韓江氏の『菜食主義者』を早く小中高の図書館に配置し直し、青少年推奨図書に指定してほしい」と求めた。それとあわせて京畿道教育庁に嘆願申請
以前、ツヴァイの婚活で2度デートしたことのある女性にメールをした。2年近く前になる。 www.xn--fhq32lm4eoko24c48b.com www.xn--fhq32lm4eoko24c48b.com www.xn--fhq32lm4eoko24c48b.com www.xn--fhq32lm4eoko24c48b.com 「こんばんは! お久しぶりです。 連休を利用して、金沢まで行ってきました。 兼六園に入り、大きく勇ましい日本武尊の像の下に立つと、中原中也が、幼い頃を懐かしんで、ここで涙を流した気持ちが伝わってくるようです。時は流れていくものですね。 城壁に沿って歩いていくと、四高記念館がありました。旧制一高の展示品を写真にお撮りになっていたことをふと思い出し、井上靖の『北の海』の話をあなたがされていたので、写真撮影可のため、いくつかお撮りしました。 生徒達は皆真面目そうで、「
韓国人作家のハン・ガンが、今年のノーベル文学賞を受賞した。韓国の文学界はこれをどう受け止めているのか? 彼女の作品を読むなら、まずはどれから手をつけるべきか? 米紙「ロサンゼルス・タイムズ」が報じた。 2024年、世界最高の文学賞であるノーベル文学賞をハン・ガン(韓江)が受賞することを予想していた人物はほとんどいなかっただろう。 韓国の小説家であるハンは、国際的に権威ある賞をすでに数多く受賞しており、広く読まれている。だが彼女は53歳だ。この賞は伝統的に、キャリアの黄昏時にある作家を優遇するものだ。 文芸評論家であり、ハンの母校である延世大学の元教授、チョン・グァリはこう語る。「最有力候補と目されてきた韓国の作家のほとんどは、70〜80代なのです」 「過去のトラウマに立ち向かい、人間の命のもろさを浮き彫りにする強烈な詩的散文」によってスウェーデン・アカデミーから評価されたハンは、123年の
※この記事は、過去の記事をリライトしたものです。 www.xn--fhq32lm4eoko24c48b.com www.xn--fhq32lm4eoko24c48b.com 40代になって、未来・将来よりも、過去の自分が未知なるものに感じてきて、そのいくつもの事実を、まとめてみたい欲求が高まってきた。そして、いつ死ぬかわからないという思いも強まってくると、ますます破廉恥になってきている。この滋賀県琵琶湖周辺の旅で、高級ソープランドに2度顔を出した。未発射は無かった。最近、逝けないのは、相手の女性に色気がないからである。 新幹線米原駅で降りて、彦根駅に行くために電車に乗ると、ベンチに若い女性が座っている。携帯電話を前かがみで見ている光景である。後の世で、この時代を振り返った時に、この姿は、一つの象徴になるだろうか? 彦根駅に昔の戦場で用いた武具が飾ってあった。科学技術の発達により、戦争はより
2024年のノーベル文学賞の発表があり、受賞者は韓国の作家ハン・ガン(Han Kang)だと発表された。韓国として初のノーベル文学賞受賞であり、アジア人女性として初のノーベル文学賞受賞でもある。 「歴史的トラウマに立ち向かい、人間の命の脆さを露呈させる強烈な詩的散文」が評価されての受賞とのことだ。 ノーベル文学賞を受賞したハン・ガンのことを知らない人が大半だと思うので、簡単に紹介したいと思う。 韓国の作家 ハン・ガンってどんな作家? ハン・ガンの作品は日本語に翻訳されているのか? 菜食主義者 すべての、白いものたちの 別れを告げない そっと静かに 少年が来る ギリシャ語の時間 京都、ファサード 韓国の作家 ハン・ガンってどんな作家? すべての、白いものたちの (河出文庫) 作者:ハン・ガン 河出書房新社 Amazon 韓国の作家ハン・ガンは1970年光州(クァンジュ)に生まれた。幼少期から
最注目作家・斜線堂有紀の掌編小説集『さよならに取られた傷だらけ 不純文学』が河出文庫から11月6日発売! 帯推薦文は「にじさんじ」の人気VTuber栞葉るりさん!『星が人を愛すことなかれ』『ミステリ・トランスミッター 謎解きはメッセージの中に』『廃遊園地の殺人』……飛ぶ鳥を落とす勢いの著者がおくる最新刊 株式会社河出書房新社(本社:東京都新宿区/代表取締役:⼩野寺優)は、作家・斜線堂有紀の掌編小説集『さよならに取られた傷だらけ 不純文学』を、2024年11⽉6⽇に河出文庫より刊⾏いたします。 本書は、著者のTwitter(現X)にて、2018年5月から2020年5月にかけて「#不純文学」を付して発表された掌編(ショートショート)作品から250話をセレクトし、一冊にまとめたものです。 「私」と「先輩」の二人が、あらゆる世界、あらゆる形で出会い、別れ、あらゆる目に遭い、あらゆる物語になる……。
『情況』編集部は、いかなる意味で「卑劣」か?――「深掘りトーク 『情況』2024年夏号」への参加承諾理由を説明する 【評論】小峰ひずみ 0 本稿の前提 本稿は『情況』編集部主催の討論会と『情況』の編集方針を批判した文章である。『情況』編集部は2024年夏号でトランスヘイター(と目される人々)の寄稿文を掲載し、物議を醸した。私は同号の編集方針(塩野谷恭輔編集長による序文)を批判した記事(「『情況』は国家か?」)を文学+に掲載した。その記事がキッカケとなり、塩野谷氏から討論会の参加を依頼され、登壇者を知らないまま、私はその討論会への参加を受諾した。以下は、その参加承諾理由の説明と、討論会への私の立場を簡潔に記したものである。 Ⅰ ノーディベート・ノープラットフォーミングの原則について 私が本年11月13日に開催される「深掘りトーク 『情況』2024年夏号」(以下、本討論会)への参加を承諾したこ
リスナーの減少に苦しむポーランドのラジオ局が驚くべきプロジェクトを始めた。番組の司会を務めていた人間のジャーナリストを解雇し、AIのパーソナリティに置き換えたのだ。しかも、このAIパーソナリティが同じくAIで生成したノーベル文学賞詩人にインタビューするというコンテンツを放送したため世論の批判は沸騰。プロジェクトは中止に追い込まれた。いったい、ポーランドで何が起きたのだろうか。(小林 啓倫:経営コンサルタント) AIが生成したパーソナリティの1人、「エミリア」。あまりに人間らしくて、ちょっとAIが生成したとは思えないクオリティに衝撃 故人が遺したデジタルデータを活用して、その人の外見をCGで再現するだけでなく、人格や行動までを模倣したデジタルイメージをつくる「デジタル・レザレクション(Digital Resurrection)」が広がっている。 「レザレクション」は「(死からの)復活、よみが
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