主人公・新(あらた)を演じる池脇千鶴 ©️AFLO 働き方、マタハラ、妊娠・出産……社会派ドラマが増加 女性のリアルな悩みを掬い上げる社会派ドラマは、最近少しずつ増えているように思う。 「わたし、定時で帰ります。」(TBS系・2019年)は働き方の選択肢が増えたことでの悩みが、「獣になれない私たち」(日本テレビ系・2018年)では社会のなかで神経をすり減らしながら生きる女性の痛々しさが描かれた。 なかでも特にヒットしたのが海野つなみ氏原作・野木亜紀子氏脚本で、新垣結衣×星野源が出演した「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系・2016年)だろう。 作中では「愛情の搾取」や「意思がなきゃ続かないのは仕事も家庭もおなじ」など、見落とされがちな社会の不合理を言語化した名言が飛び出し、放送後はいつもSNSに《言いたいことを言ってくれた!》といった、視聴者の喜びのコメントが溢れていた。 みくり(新垣)の