アレッチ氷河で氷の厚さの測定について生徒たちに説明するスイスの雪氷学者マティアス・フス氏(2021年8月25日撮影)。(c)Fabrice COFFRINI / AFP 【9月12日 AFP】アルプス最大のアレッチ(Aletsch)氷河(面積約80平方キロ)のデータ分析で、気候変動が氷河に与える深刻な影響が示されている。 スイスには約1800の氷河があり、その氷の総量の約5分の1がアレッチ氷河に集中している。だがこの10年間、同氷河の厚さは毎年1.5メートルずつ薄くなっている。 スイス氷河モニタリングネットワーク(GLAMOS)のリーダーで雪氷学者のマティアス・フス(Matthias Huss)氏(41)は、「この変化は本当に、本当に急速だ」と話す。 フス氏は2019年9月、スイス北東部のピツォル(Pizol)氷河の消滅を悼んで「葬送行進」を行う催しに参加した。 フス氏は「あの後、私たちは