アカウミガメの産卵地として知られる宮崎県日南市で、長年行っている砂浜に産卵された卵をふ化場に移す保護活動を、ことし取りやめたことがわかりました。 卵を移動させるとふ化率が下がることが最新の研究で分かったためで、保護活動の大きな方針転換です。 日南市は、県内有数のアカウミガメの産卵地で、産卵シーズンに入るこの時期、砂浜の卵を掘り起こし、ふ化場に移す保護活動を30年以上にわたって行っています。 しかし、ことしは、卵をふ化場に移動させることを取りやめることを決めたということです。 市によりますと、今月上旬、県の文化財課から最新の研究で卵を動かすとふ化率が下がることが分かったなどとして極力、卵を移動しないよう要請されたということです。 ただ、長年、市から委託を受けて保護活動をしていた監視員からは砂浜の浸食が進んでいて、卵を保護しないと多くが波で流されてしまう懸念が出ています。 市では、今シーズンは