東証1部上場で、インターネット広告代理業大手のデジタルホールディングス(HD)の株価が急騰している。 2月4日の株価終値は前日比で10%以上上昇した。というのも、同社の大口投資先で、ネット印刷や運用型テレビ広告を展開しているラクスル株を全株売却すると発表したことが好感されたからだ。売り出し価格は「未定」としているが、4日の終値から計算すると、100億円超になるとみられる。 親子上場を問題視し、株主提案 株価急騰の背景にはアクティビストファンド、いわゆる「物言う株主」の存在がある。 デジタルHDは、オプトを始めとするインターネット広告会社を傘下に抱える持ち株会社で、2019年12月期の売上高は899億円。インターネット広告業界では売上高2位を誇る。「まるでソフトバンクグループのようだ」(証券アナリスト)という声が上がるように、近年はラクスルや中古品売買の掲示板を手掛けるジモティーに出資するな