イチイさんの調剤薬局 イチイさんは、前に注文していた新薬を眺めながらむすっとしています。 「これ、この新薬ってさぁ、篠井先生に頼まれて注文したやつだよな?使うからっつってさぁ」 篠井先生「あ、そうですね。そうでしたね」 チョウジさんがびくびくしながら答えます。 一方オウギさんとロクジョウさんは、仕事で忙しいふりをしているようです。 「頼まれてからだいぶ経つなー。篠井先生のところの患者、けっこう来てるよな?」 「で、ですねー」 「なのに誰にも処方されていないなぁ。いったいいつ使用するんだろうなぁ!?」 新薬を使用すると言われていたのに、篠井医師からはちっともその新薬の処方箋がこないようです。 「なぁ、いつだと思う?そこのオウギくんとロクジョウさんよぉ」 悪いことは何もしていないのに… 突然声をかけられて、二人は声にならないようなうめき声をあげています。 頼まれていたのに、薬の処方が一向にこな