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ナゾロジーの検索結果1 - 40 件 / 45件

  • ハゲは治る時代に!「フサフサな毛を蘇らせる薬」をマウス研究中に偶然発見! - ナゾロジー

    「男性型脱毛症(AGA)」は、20代以降の成人男性に見られる進行性の脱毛症です。 遺伝や男性ホルモンの乱れが主な原因であり、日本人男性の3人に1人がAGAといわれています。 AGAに悩んでいる男性は国内のみならず世界中にたくさんいますが、そんな男性陣に朗報です。 英シェフィールド大学(University of Sheffield)はこのほど、AGA治療に効果的な化学物質を偶然に発見したと発表しました。 実験では、脱毛マウスの毛髪再生を80〜90%促進したとのことです。 薄毛とサヨナラできる日は近い? 研究の詳細は2024年6月3日付で医学雑誌『Frontiers in Pharmacology』に掲載されています。 Cure for male pattern baldness given boost by sugar discovery https://www.sheffield.ac.

      ハゲは治る時代に!「フサフサな毛を蘇らせる薬」をマウス研究中に偶然発見! - ナゾロジー
    • 【電子レンジの加熱では不十分】掃除しない電子レンジには数百種類の細菌がいる! - ナゾロジー

      皆さんは電子レンジの掃除をちゃんとしていますか? 「ちょっとくらい汚れていても、毎回加熱されるし大丈夫」なんて考えていないでしょうか? 確かに電子レンジは、マイクロ波による加熱を行うので、使用する度に内部に潜む細菌も殺菌されているような印象を抱きがちです。 しかし、スペインのバレンシア大学(University of Valencia)に所属するマヌエル・ポルカー氏ら研究チームは、電子レンジの中には依然として多くの細菌が存在すると報告しました。 たとえ電子レンジであっても、こまめな掃除と除菌を行わないと、細菌まみれになってしまうというのです。 研究の詳細は、2024年8月8日付の学術誌『Frontiers in Microbiology』に掲載されました。

        【電子レンジの加熱では不十分】掃除しない電子レンジには数百種類の細菌がいる! - ナゾロジー
      • なぜ幼い子供は母親が好きなのか?根源的な謎を脳科学的に解明 - ナゾロジー

        研究の概要を4コマで解説!今回はまず研究の概要と結果について4コマで解説します。 4コマの後には研究について紹介する記事の本文が続いていますので、気になったらぜひ続きも読んでみてください! 4コマという特性上、全てを説明しきることはできませんが、難しい科学研究を楽しめる切欠になってくれれば幸いです。 哺乳類にとって母親は特別な存在です / Credit:clip studio . 川勝康弘子供が母親を慕うのは当たり前だと思いがちですが、その当たり前を実現させるメカニズムが存在します / Credit:clip studio . 川勝康弘子が母を慕う脳回路をハッキングすると、母親以外のものでも子供は安心や安全を感じるようになります。たとえそれが捕食者を模したぬいぐるみでもです。 / Credit:clip studio . 川勝康弘子が母を慕う気持ちが脳にプログラムされているからこそ、厳しい

          なぜ幼い子供は母親が好きなのか?根源的な謎を脳科学的に解明 - ナゾロジー
        • 「面倒だから馬鹿っぽく振る舞ってた」馬の知能の驚くべき報告 - ナゾロジー

          馬は私たち人と厚い絆で結ばれた動物ですが、知能面ではあまり注目されません。 競馬好きの人なら、馬がかなり人間の考えを理解していて賢い生き物という印象を持っているかもしれませんが、チンパンジーやイルカ、カラス、ゾウなどに比べて彼らの知能を調査した研究はあまり報告されていないのです。 しかし英ノッティンガム・トレント大学(NTU)の研究で、馬は非常に賢いにも関わらず、面倒なので馬鹿っぽく振る舞っている可能性が示されたのです。 一体どのような知能の高さを見せたのでしょうか? 研究の詳細は2024年7月11日付で科学雑誌『Applied Animal Behaviour Science』に掲載されています。 目次 「賢さ」を調べるゲーム実験を実施!考える労力を減らすため、わざと「ルールを無視」していた⁈ 「賢さ」を調べるゲーム実験を実施! 馬と人の歴史は非常に古くからはじまっています。 人類は何千

            「面倒だから馬鹿っぽく振る舞ってた」馬の知能の驚くべき報告 - ナゾロジー
          • 有酸素運動をすると筋肉が落ちるという俗説の真実に迫る - ナゾロジー

            「有酸素運動をすると筋肉が落ちる」 トレーニング界隈でよく話題になる俗説です。 この俗説を信じると、筋トレをメインにしたい人は有酸素運動をしない方がいいかのような印象を受けます。しかし実際のところどうなのでしょうか? この俗説の真実に迫った研究結果が、カナダのクイーンズ大学(Queen’s University)らに所属する研究グループから発表されました。 その研究によると、確かにウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は、一部の筋肉量を減らしていたようですが、それがそのまま俗説の支持には繋がらないようです。 本記事では、筋トレ愛好家が有酸素運動に抱いているイメージの真実を含めて、トレーニング界隈の俗説の真実に迫ります。 なお、今回の研究結果は、学術雑誌『Medicine & Science in Sports & Exercise』の2024年5月号に掲載されています。 A New St

              有酸素運動をすると筋肉が落ちるという俗説の真実に迫る - ナゾロジー
            • 【AI狂牛病】AIイラストで画像生成AIが学ぶデータ崩壊が起こりつつある - ナゾロジー

              画像生成AIモデルは、膨大なサンプルから学習し、新たな画像を生み出します。 その結果、今やネット上にはAI画像があふれています。 では、AIモデルが、知らず知らずのうちにAI画像を取り入れて学習するようになると、どうなるのでしょうか。 アメリカのライス大学(Rice University)に所属するリチャード・G・バラニューク氏ら研究チームは、生成AIモデルが合成データを学習して新たな合成データを生成するループが生じると、生成される合成データの品質はどんどん劣化していくと報告しました。 研究チームは、こうした状況を狂牛病(ウシにウシの肉骨粉をエサとして与える行為で蔓延した疾患)になぞらえています。 そして現在、静かに「AI狂牛病」が広がっているかもしれません。 この研究は2024年5月オーストリア・ウィーンで開催された深層学習分野の国際会議「ICLR 2024」で発表されていて、論文はプレ

                【AI狂牛病】AIイラストで画像生成AIが学ぶデータ崩壊が起こりつつある - ナゾロジー
              • 江戸時代にもあった少子化問題!総人口2600万人で120年間も停滞した理由とは? - ナゾロジー

                現在先進国はどこも程度の差はあれ、少子化問題に苦しんでいます。 しかし少子化問題は何も全く新しい問題ではなく、江戸時代の日本でも起こっていました。 果たして江戸時代の人口が停滞した原因は何でしょうか? 本記事では江戸時代の人口動態について紹介しつつ、当時の人口が停滞した原因について取り上げていきます。 なおこの研究は、立法と調査260号に詳細が書かれています。

                  江戸時代にもあった少子化問題!総人口2600万人で120年間も停滞した理由とは? - ナゾロジー
                • 脳で「量子もつれ」の発生源となりえる場所を発見、意識の根源は光か? - ナゾロジー

                  意識は光が担っているのかもしれません。 中国の上海大学(SHU)で行われた研究により、脳内で光子の「量子もつれ」を発生させている可能性がある場所が示されました。 この場所はニューロンの長い腕を覆うミエリン鞘に存在しており、研究ではここから生成された量子もつれ状態の光子が、脳全体を同期させる量子通信を実現している可能性が示されました。 脳活動が、不思議な量子世界の光子たちによって媒介されている場合、単なる電気信号を模倣するAIでは、人間のような意識を持たせるのは困難となるでしょう。 私たちの意識は、量子世界の光によって生成されているのでしょうか? また脳はどうやってもつれ状態にある光子を生産していたのでしょうか? 研究内容の詳細は2024年8月2日に『Physical Review E』にて発表されました。

                    脳で「量子もつれ」の発生源となりえる場所を発見、意識の根源は光か? - ナゾロジー
                  • 量子テレパシーによる「疑似的な超光速通信」の方法をわかりやすく解説 - ナゾロジー

                    量子テレポーテーションを使った疑似的な超光速通信は可能量子もつれや量子テレポーテーションを扱う科学記事のコメントではしばしば「超光速通信」に触れた書き込みが散見されます。 量子もつれによれば「一方を観測することでもう一方の状態が瞬時に確定する」「たとえ銀河の端と端にいたとしても一瞬で粒子の状態が伝わる」といった説明がされるため、この部分が「超光速通信」と関連していると思う人が多いでしょう。 一方、量子力学について詳しい人々にとってそのような勘違いは非常に滑稽に映るため、しばしば量子力学に関する記事のコメント欄は混乱状態に陥ります。 結論から言えば、量子もつれや量子テレポーテーションを使った超光速通信は疑似的には可能です。 近年の研究では、もつれ状態にある粒子に対して、もつれ状態が壊れない弱い観測を、恣意的な結果が得られるように行う方法が注目されています。 画像情報を物理的に送信せず「テレポ

                      量子テレパシーによる「疑似的な超光速通信」の方法をわかりやすく解説 - ナゾロジー
                    • 2Lペットボトル6本分軽くなる!強化外骨格付きカーゴパンツが発売される - ナゾロジー

                      人体の動きを強化する「パワードスーツ」は、元々SF作品に登場する架空の装備でした。 しかし、時が経つうちに、現実でも様々なパワードスーツが登場し、軍事や工場、農業、また介護の現場でも使用され始めています。 ただし、それらパワードスーツの多くは体全体を覆うものであり、気軽に装着したり使用したりはできません。 そこでアメリカのサンフランシスコを拠点とする企業「Skip」は、一般的なカーゴパンツに限りなく近づけた「パワードパンツ」を開発しました。 コンパクトで着用も簡単でありながら、脚力を最大40%強化し、階段や山での上り下りが楽になるといいます。 Skip up a mountain in powered pants from Google’s X Labs https://newatlas.com/technology/skip-arcteryx-powered-pants/ Wearabl

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                      • 1回たった3分「就寝前の軽い運動」は痩せるだけでなくぐっすり眠れる - ナゾロジー

                        もう寝ようか、という時間になって「そういえば今日なにも運動してなかったな」と気づくことはよくあります。 そんなとき、寝る前に運動したら目が冴えちゃうかもしれないからやめておこうと、運動を避けたりしていないでしょうか? 最近、ニュージーランド・オタゴ大学(University of Otago)に所属する研究グループらが、夜に軽い筋トレをした方が、逆によく眠れることを報告しました。 この結果は、夜の運動がむしろ睡眠に良い影響を与えることを示したもので、運動不足と睡眠負債を抱えている私たち日本人にとっても気になるエビデンスです。 また、この研究で実際に行われた筋トレは、座りがちな生活の中に30分に1回、たった3分のエクササイズを実施するというものです。 テレビCMの間など、自宅でのリラックスタイムに軽いエクササイズでぐっすり眠れるようになるのであれば、是非取り入れてみたいです。 今回の研究結果

                          1回たった3分「就寝前の軽い運動」は痩せるだけでなくぐっすり眠れる - ナゾロジー
                        • 「人間臭い実験マウス」わざと指示を間違えて研究者を困らせていた - ナゾロジー

                          よく動物実験に使われるマウスですが、彼らは実験前にその内容に合わせて訓練を受けます。 例えば、2つのボタンを用意し、片方のボタンを押した時にだけ報酬を与えていくなら、マウスはそのルールを理解し、正解のボタンを押すようになります。 しかし、十分にトレーニングしてルールを理解したはずのマウスでも、実験中に度々間違うことがあります。 これまで科学者たちは、「マウスはそこまで賢くないのだから、完全にルールを理解していないのだろう」と考えてきました。 ところが、アメリカのジョンズ・ホプキンズ大学(Johns Hopkins University)心理学・脳科学科に所属するキショア・V・クチボトラ氏ら研究チームは、マウスが故意に間違いを犯している可能性を指摘しました。 なんとマウスは、「違うことを行ったなら、どうなるだろうか」と考え、一種の探索行為として間違った方法を選択することがあるというのです。

                            「人間臭い実験マウス」わざと指示を間違えて研究者を困らせていた - ナゾロジー
                          • 「オレ辞めるわ」危険なウイルス、人間に感染するのを辞めていた - ナゾロジー

                            アメリカのハーバード大学で行われた研究によって、かつて人間や馬に感染していた危険な西部馬脳炎ウイルス(WEEV)が、哺乳類に感染する能力を失っていたことが示されました。 哺乳類は現在の地球において支配的な種であり、感染先としても魅力的なはずです。 にもかかわらず、なぜウイルスたちは人間に感染することを辞めてしまったのでしょうか? 研究内容の詳細は2024年7月24日に『Nature』にて発表されました。 Evolution Tamed Once-Deadly Western Equine Encephalitis. Should We Still Worry? https://hms.harvard.edu/news/evolution-tamed-once-deadly-western-equine-encephalitis-should-we-still-worry

                              「オレ辞めるわ」危険なウイルス、人間に感染するのを辞めていた - ナゾロジー
                            • ついに火星で「微生物の化石記録」!最初の説得力ある発見とNASAが報告 - ナゾロジー

                              人類はいまだ地球外生命体を見つけられてはいません。 しかしアメリカ航空宇宙局(NASA)は最近、火星にかつて存在した「生命」の痕跡を発見した可能性が高いと発表しました。 NASAによると、この痕跡は火星にある岩石の中に「生命活動の兆候」を示唆する化学物質として見つかったとのこと。 この発見が正確であれば、史上初めての地球外生命体の証拠となるでしょう。 NASA’s Perseverance Rover Scientists Find Intriguing Mars Rock https://www.nasa.gov/missions/mars-2020-perseverance/perseverance-rover/nasas-perseverance-rover-scientists-find-intriguing-mars-rock/ NASA Mars rover finds ‘fi

                                ついに火星で「微生物の化石記録」!最初の説得力ある発見とNASAが報告 - ナゾロジー
                              • 「自動運転車2台が並走でドリフト!」トヨタがスタントマンばりの自動運転技術を公開! - ナゾロジー

                                車を意図的に横滑りさせてコントロールする「ドリフト走行」は、レースやショーで観客を魅了します。 ゲームや映画などでもよくドリフトする場面がピックアップされており、運転が好きな人であれば、自分の車で試したこともあるでしょう。 最近、「トヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI)」とスタンフォード大学(Stanford University)工学部は、そんな高度なテクニックを必要とするドリフト走行が可能な自動運転システムを発表しました。 しかも2台の車を並走させ、互いに数十センチメートルの距離を保ちながら、ぶつからないようにドリフトすることが可能です。 Toyota Research Institute and Stanford Engineering Achieve World’s First Fully Autonomous Tandem Drift Sequence https://p

                                  「自動運転車2台が並走でドリフト!」トヨタがスタントマンばりの自動運転技術を公開! - ナゾロジー
                                • 「判断が遅い!」優柔不断な人は偏見のない人だった - ナゾロジー

                                  「優柔不断」はなかなか物事の決断ができないという、大抵はネガティブな意味で使われます。 しかし優柔不断になってしまう原因は、決断力や判断力がないという否定的な要因ではない可能性が見つかりました。 アメリカのコロラド大学ボルダー校(University of Colorado at Boulder)に所属するザカリー・P・キルパトリック氏ら研究チームは、偏見を持つ人々の検討プロセスをシミュレートする数学モデルを開発し、偏見がある人は意思決定が早く、偏見がない人は判断が遅くなることを発見しました。 優柔不断と言われる人の中には、単に決断力がないわけではなく、偏見がなく平等に物事を見るが故に決定に時間がかかっているだけという人もいるようです。 研究の詳細は、8月12日付の学術誌『Physical Review E』に掲載されました。 目次 数学モデルで人間の検討プロセスをシミュレーション偏見がな

                                    「判断が遅い!」優柔不断な人は偏見のない人だった - ナゾロジー
                                  • ADHDの人はホワイトノイズを聞くと集中力が高まる! - ナゾロジー

                                    ADHD(注意欠如・多動症)は、不注意・多動性・衝動性を特徴とする発達障害の一つです。 多くは小児期や青年期に発症しますが、近年では成人後にADHDと診断される人も増えています。 そして最近、米オレゴン健康科学大学(OHSU)は、ADHDの新たな治療法として「ホワイトノイズ」と「ピンクノイズ」が有効である可能性を発見しました。 ADHD患者はこれらのノイズを聞くと、注意力や集中力が有意に改善され、タスク遂行能力が高まったとのことです。 研究の詳細は2024年2月27日付で心理学雑誌『Journal of the American Academy of Child & Adolescent Psychiatry』に掲載されています。 White and pink noise show promise in enhancing attention in those with ADHD http

                                      ADHDの人はホワイトノイズを聞くと集中力が高まる! - ナゾロジー
                                    • 【恐怖!】人類DNAに残る「古代ウイルスの断片」突然活性化してがんの原因なっていた! - ナゾロジー

                                      私たちヒトの体は約2万個におよぶ遺伝子によって形作られています。 その数ある遺伝子の中に、奇妙な存在が混じっていることがわかっています。 それらは何千万年も昔に、私たちの祖先である霊長類がウイルス感染した際、その古代ウイルスが祖先の体内に組み込んだDNAです。 ただ今日まで、これらの古代ウイルスの残したDNA断片は、現代人の中で再度働くことはないジャンクDNAだと考えられてきました。 しかし最近、米コロラド大学ボルダー校(CU Boulder)の研究により、古代ウイルスのDNAが私たちの中で活性化することがあり、これが目覚めるとがん細胞の成長と増殖を促す”悪魔の働き”をすることが判明したのです。 研究の詳細は2024年7月17日付で科学雑誌『Science Advances』に掲載されています。

                                        【恐怖!】人類DNAに残る「古代ウイルスの断片」突然活性化してがんの原因なっていた! - ナゾロジー
                                      • 人間は温度を「聞く」ことができると判明、隠れた能力の発見 - ナゾロジー

                                        そもそも温度は聞けるのか?そもそも温度は聞けるのか? / Credit:Canva夏になると風鈴の涼し気な音が暑さを癒してくれます。 水のせせらぎも涼しさを増す音として一般には認知されています。 一方、暖炉やキャンプファイヤーで燃える木のパチパチという音や、石炭をほおばった旧式のストーブから聞こえるボォボォという炎の音からは、暖かさを感じることでしょう。 このように私たちの熱さや涼しさの印象は、音と無縁ではありません。 また「赤は暖かい色、青は冷たい色」のように異なる色覚が特定の温度帯と結び付く現象も知られています。 さらに視点を動物界全体に移すと、ヘビのように「温度を視る」ことができる種も存在します。 (※ヘビはピット器官を使って赤外線を探知することが可能であり、背景と温度が違う獲物を暗闇の中で捕らえることができます) しかし旧来の脳科学では、視覚は視覚野、聴覚は聴覚皮質、触覚は感覚皮質

                                          人間は温度を「聞く」ことができると判明、隠れた能力の発見 - ナゾロジー
                                        • ワープはまだ無理だけどワープ検知は技術的に可能と判明 - ナゾロジー

                                          イギリスのロンドン大学(UoL)で行われた研究により、ワープドライブを搭載した宇宙船の痕跡を現在の技術でも検知できる可能性があることが示されました。 研究では、ワープの理論的な仕組みを検証するとともに、ワープドライブが事故などによって破損した場合に宇宙空間に放たれる重力波のパターンを特定することに成功しています。 もしこの技術が実現すれば、ワープ技術を持った文明が存在するかを確かめたり、宇宙の高速道路の存在を明らかにできるかもしれません。 研究内容の詳細は2024年7月24日にプレプリントサーバーである『arXiv』にて公開されました。 What no one has seen before – simulation of gravitational waves from failing warp drive https://www.uni-potsdam.de/en/headlines-

                                            ワープはまだ無理だけどワープ検知は技術的に可能と判明 - ナゾロジー
                                          • 厄年の生物学的根拠になりそうな研究結果が発表、人間は44歳と60歳で急速に老化が進むと判明! - ナゾロジー

                                            アメリカのスタンフォード大学(SU)で行われた研究により、人間の老化は厄年に近い44歳と60歳の2つの段階で急速に進むことが示されました。 研究によって追跡された13万5000種類の生体因子の実に81%が両方あるいはどちらかの年齢で大きく変化しており、年齢に応じて徐々に変化するのは全体の6.6%に過ぎませんでした。 この結果は、人間の老化は徐々に進むとするこれまでの常識が正しくなく、そもそも老化というものは一気に進む性質を持っていることを示しています。 研究内容の詳細は2024年8月14日に『Nature Aging』にて公開されました。 目次 老化は「徐々に」ではなく「一気に」?老化は44歳と60歳で一気に進む 老化は「徐々に」ではなく「一気に」? 少なくない人々は、鏡をみて自分が思ったよりも老け込んでいることに気付くことがあります。 このような悲劇は、脳内で抱いている自分のイメージと、

                                              厄年の生物学的根拠になりそうな研究結果が発表、人間は44歳と60歳で急速に老化が進むと判明! - ナゾロジー
                                            • 超簡単なうつ病対策!「酢」を毎日摂取するだけで気分が軽くなる - ナゾロジー

                                              気分の落ち込みは誰もが経験しますが、これがうつ病などへ深刻化すると社会生活を送ることも困難になってきます。 そのため抑うつ状態(気分の落ち込み)を回避するため、1人で抱え込まないとか、定期的に気分転換しましょう、などの対策も見かけますが、そういった方法はうつ症状を持つ人には実行することが難しい場合も多いでしょう。 一方でうつ症状は、食事や栄養状態から改善できるという報告もあります。ただ、これも複雑な献立などを提案されては実行が困難です。 誰もが日常生活に自然に取り入れて実行できるような、簡単なうつ症状の軽減方法はないのでしょうか? 最近、アメリカのアリゾナ州立大学(ASU)に所属するヘイリー・バロン氏ら研究チームは、酢を毎日摂取することが抑うつ症状を軽減するのに役立つかもしれないと報告しました。 酢は簡単に手に入り、特に調理の必要なく摂取できるため、うつ病や抑うつ症状で悩んでいる人も気軽に

                                                超簡単なうつ病対策!「酢」を毎日摂取するだけで気分が軽くなる - ナゾロジー
                                              • 「当時のまま」海底に沈んだ古代ローマ都市バイアで大理石のポーチを発見! - ナゾロジー

                                                富豪たちのリゾート地として栄えた「バイア」バイア(Baiae)は現在、イタリア南部・ナポリ湾の海底に水中遺跡として眠っています。 この地はかつて、紀元前100年から紀元後500年頃にかけて古代ローマの富豪たちで賑わったリゾート地でした。 ローマの富裕層が休暇を過ごすために訪れていた楽園であったため、別荘や邸宅、大浴場、神殿などが数多く建てられていたのです。 かの有名なカエサルや暴君ネロ、哲学者のキケロやローマ皇帝ハドリアヌスなどもバカンスに訪れていたことが記録されています。 水中に没したバイアの像 / Credit: en.wikipedia バイアは紀元前100年頃に土地開発が始まり、ローマの共和国時代(BC509〜AD27)の後期になって富裕層のリゾート地として脚光を浴びるようになりました。 その後、海岸線に沿って並ぶ豪華な別荘群がバイアを代表する景観となっていきます。 それに加えて、

                                                  「当時のまま」海底に沈んだ古代ローマ都市バイアで大理石のポーチを発見! - ナゾロジー
                                                • 「痛かったら我慢してください」全自動歯科治療ロボットが人間の治療に成功! - ナゾロジー

                                                  大人でも「歯医者が怖い・苦手だ」と感じる人は少なくありません。 独特な薬品のにおいや、「キーン」という機械の音、歯を削る時の振動などを不快に感じるからです。 最近、そんな歯医者嫌いの人々をさらに怯えさせるような報告がもたらされました。 アメリカの都市ボストンにある会社「Perceptive」が、全自動ロボット歯科医を開発し、人間の患者を対象に治療を行ったというのです。 自律型ロボットが自分の歯を削るなんて非常に恐ろしいですが、このロボットを用いると人間の歯科医の8倍早く処置を終えることができます。 Fully-automatic robot dentist performs world’s first human procedure https://newatlas.com/health-wellbeing/robot-dentist-world-first/ Meet modern de

                                                    「痛かったら我慢してください」全自動歯科治療ロボットが人間の治療に成功! - ナゾロジー
                                                  • 【新説登場】水はタイヤを滑らせるのに、なぜ指を滑りにくくするのか? - ナゾロジー

                                                    水はタイヤを滑らせる一方で、指と紙の摩擦力を増加させてくれます。 アメリカのアクロン大学(UA)で行われた研究により、水による物体の接着が既存の理論では説明できない現象が確認されました。 新たに発見された現象では、水の存在は物体の接近中において接着力の低下を引き起こすものの、剥がす段階では予測値の4倍の接着力の増加が見られることが示されました。 研究者たちは、このような劇的な数値変動は、既存の理論では十分に説明することができないと述べています。 物体の接着面で水に何が起きているのでしょうか? 研究内容の詳細は2024年8月7日に『Science Advances』にて「小さな凹凸が水を巻き込み、水中での接着を制御する(Small-scale roughness entraps water and controls underwater adhesion)」とのタイトルで公開されました。 目

                                                      【新説登場】水はタイヤを滑らせるのに、なぜ指を滑りにくくするのか? - ナゾロジー
                                                    • 【脳食いアメーバ】致死率ほぼ100%の「フォーラーネグレリア」の恐怖とは? - ナゾロジー

                                                      2013年8月のある暑い夏の日のこと。 米テキサス州サンアントニオで、8歳の少年が数日間にわたる発熱、頭痛、嘔吐、光過敏症を訴えた末、病院に救急搬送されました。 母親は少年をいくつかの病院に連れていったものの、まったく回復の兆しを見せず、悪化の一途を辿っていたという。 少年はすでに意識がなく、光や音、その他の刺激にも反応しなくなっていました。 医師たちは少年に人工呼吸器をつけ、病気の原因を突き止めるべく、懸命の努力を続けました。 そして彼らが少年の脳脊髄液の中に見つけたのは、”脳食いアメーバ”として知られる最悪の殺し屋「フォーラーネグレリア」でした。 このアメーバに感染すると、ほぼ100%の確率で死に至るという。 果たして、フォーラーネグレリアはどのような経路でヒトに感染するのでしょうか? ‘Brain-eating’ amoebas kill nearly 100% of victims

                                                        【脳食いアメーバ】致死率ほぼ100%の「フォーラーネグレリア」の恐怖とは? - ナゾロジー
                                                      • このカレー、コクがあっておいしい!でも「コク」って何? - ナゾロジー

                                                        カレーにコクを与える要素とは?カレーの美味しさをどこに感じるかは人によって様々です。何を美味しいと感じるかは生まれ育った地域の味の好みに左右されることもあり、同じルーを使ったカレーでも「塩味が足りない」と感じて塩やソースをかけて食べることで、より美味しさを感じる人もいます。 とはいえ基本は味の5つの要素のバランスが取れていることが望ましく、いずれかが突出していると美味しさを感じにくいものです。ここでは味の要素を整えた上で必要な、コクをもたらす要素について見ていきましょう。 要素その1 香りコクを感じさせるために必要な要素のひとつが「香り」です。これはカレーに使われるスパイスとは別の働きをする物質で、そのうちのひとつにセロリの香味成分を作る化合物「フタライド」があります。 セロリの味や香りがわからない程度に、カレーの元となるスープにこれらの香り成分を加えたところ、被験者からは「厚み、深みがあ

                                                          このカレー、コクがあっておいしい!でも「コク」って何? - ナゾロジー
                                                        • 「値上げのせい」スーパーで野菜の価格を下げると市民の健康状態は良くなると判明 - ナゾロジー

                                                          私たちの身体は、毎日摂取する食べ物や飲み物から成り立っています。 食べ物や飲み物を購入するにはお金が必要なことを踏まえると、個人の収入や商品の価格が間接的に私たちの健康に影響を与えているとも言えるでしょう。 たとえば、スナック菓子、菓子パン、惣菜パン、カップ麺などの超加工食品は、安価で高カロリーですが、ビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養価が低いです。 反対に、野菜や果物といった健康的な食事はカロリー当たりで見ると高価で、経済的に貧しければ購入するハードルが高くなります。 最近、米・マウントサイナイ医科大学(Icahn School of Medicine at Mount Sinai)らに所属する研究グループから、スーパーマーケットの野菜や果物、ノンカロリー飲料を半額にするクーポンを発行することで、人々の購買習慣や体重が変動するのか調べた研究が発表されました。 その結果とは、半額のクー

                                                            「値上げのせい」スーパーで野菜の価格を下げると市民の健康状態は良くなると判明 - ナゾロジー
                                                          • 【ぼっちへの進化】サルの祖先は群れをやめて単独生活に戻っていた - ナゾロジー

                                                            ヒトはいつから1人で生きることをやめたのでしょうか? 科学者たちは霊長類(サルの仲間)の社会を調べることで、私たち人間社会の起源を探ってきました。 霊長類の社会について、これまで有力視されていた学説は「霊長類の祖先種は単独生活をしており、そこから時間が経つにつれて群れで生活をする種が出現した」というものです。 元々は独りで生きていた生物が、仲間と協力し合う利点を見つけ、群れ生活へと変化していったというのは理解しやすい考え方です。 ところが、フランスのストラスブール大学(University of Strasbourg)のオリバー氏(CA Olivier)を筆頭とする研究チームが、霊長類215種のデータを解析し霊長類の祖先種の生活形態を調べたところ「霊長類の祖先種は、単独生活をしておらず、1頭のオスと1頭のメスから成るペア型の生活(群れ)であった」ことが明らかになったのです。 これは現在単独

                                                              【ぼっちへの進化】サルの祖先は群れをやめて単独生活に戻っていた - ナゾロジー
                                                            • ナルシストの「大げさな優越感」は気分を持ち直すのに役立っていた - ナゾロジー

                                                              ナルシストたちは「もっと俺に注目してほしい」「私は仕事ができる」などと口にするものです。 これくらいであればまだ可愛いものですが、極度なナルシストたちは「俺は唯一無二の才能を持っている。誰も俺のようにはなれない」「私はいつも絶対に正しい!だから他の人が間違っている!」「いつか自分は世界中の人から認められる存在になる」と考えたり、発言したりします。 なぜ彼らは、そのような誇大性(自分自身の能力や価値を実際以上に高く評価すること。非現実的な優越感)を示すのでしょうか。 アメリカのハーバード大学(Harvard University)心理学部に所属するエレン・F・フィンチ氏ら研究チームは、ナルシストたちにとって、「大げさな言葉」や「大げさな空想」が、気分を調整するための効果的な手段となっていることを発見しました。 研究の詳細は2023年10月18日付の学術誌『Frontiers in Psych

                                                                ナルシストの「大げさな優越感」は気分を持ち直すのに役立っていた - ナゾロジー
                                                              • 雌雄同体だから『ランマ』!新種甲殻類「らんま1/2」から学名を命名 - ナゾロジー

                                                                水族館の水槽から新種の甲殻類が発見されました。 研究報告をした北海道大学のチームは、この新種の学名を高橋留美子氏の漫画『らんま1/2』にちなんで、「アプセウデス・ランマ」と命名しています。 その理由はこの新種も早乙女乱馬も雌雄同体だからだという。 研究の詳細は2024年7月25日付で科学雑誌『Bulletin of Marine Science』に掲載されています。

                                                                  雌雄同体だから『ランマ』!新種甲殻類「らんま1/2」から学名を命名 - ナゾロジー
                                                                • 「卒アルの顔写真」と「寿命の長さ」には関連性があった! - ナゾロジー

                                                                  卒アルの写真から寿命の傾向が予測できたようです。 米アリゾナ州立大学(ASU)はこのほど、顔の魅力度が寿命に与える影響を調べるため、高校の卒業アルバムの顔写真を使った調査を実施。 その結果、魅力度が最も低いグループに属していた人々は、他のグループに比べて、その後の寿命が有意に短くなっていることが示されました。 ただ一方で、魅力度が高くなるほど、寿命も長くなるという傾向はなかったとのことです。 研究の詳細は2024年7月2日付で学術誌『Social Science & Medicine』に掲載されています。 Can your high school yearbook photo predict your longevity? New research has surprising answer https://www.psypost.org/can-your-high-school-year

                                                                    「卒アルの顔写真」と「寿命の長さ」には関連性があった! - ナゾロジー
                                                                  • 【悲報】太っていると「精子の質」が落ちると判明! - ナゾロジー

                                                                    男性の「太りすぎ」は禁物なようです。 中国・中山大学(SYSU)は最近、「男性の精液の質」と「ボディマス指数(BMI)」との関係を調べた研究結果を報告。 それによると、BMI30以上の肥満男性は正常なBMI値の男性と比べて、精子の数が少なかったり、運動性が低かったりと、精液の質が顕著に落ちていることが判明したのです。 男性は太りすぎると、子宝に恵まれにくくなるかもしれません。 研究の詳細は2024年7月13日付けで医学雑誌『International Journal of Obesity』に掲載されています。 Scientists Discover a Concerning Link Between Semen Quality And Obesity https://www.sciencealert.com/scientists-discover-a-concerning-link-bet

                                                                      【悲報】太っていると「精子の質」が落ちると判明! - ナゾロジー
                                                                    • 人は「自分の名前」に合わせた顔に成長する!驚きの研究が発表 - ナゾロジー

                                                                      「名前にその人の本当の姿が表れている」という意味を指して「名は体を表す」といいますが、これは本当かもしれません。 イスラエル・ライヒマン大学(Reichman University)はこのほど、人の顔は自分の名前に合うように成長する傾向があるという驚きの研究結果を発表しました。 参加者に画像中の人物の名前を当ててもらうタスクをしたところ、子供の名前は当たらなかったものの、大人の名前は偶然を上回る有意な確率で当てられたという。 これは私たちが子供から大人になるにつれて、自分の名前に合うような顔に成長することを示唆するものです。 研究の詳細は2024年6月11日付で科学雑誌『PNAS』に掲載されました。 New Reichman University study reveals: People’s faces evolve to match their names https://www.eu

                                                                        人は「自分の名前」に合わせた顔に成長する!驚きの研究が発表 - ナゾロジー
                                                                      • 【限界!】マルチタスクで「頭パンク」しそうな脳を可視化!混乱しないための研究 - ナゾロジー

                                                                        「電話しながらメールを打つ」「会議に参加しながらプレゼン資料を作る」「料理を配膳しながら他のお客さんの注文を聞く」 このように2つの作業を同時に行うことをマルチタスクと呼びます。 マルチタスクは一般に、作業を一つずつ行う場合に比べて、脳への認知負荷が高く、タスクの遂行能力を低下させることが知られています。 実際に多くの人が、マルチタスクで頭がパンクしそうになった経験もあるでしょう。 しかしこうした頭がパンクしそうな状態に陥ったときに、どんな脳領域が関わっているかはわかっていませんでした。 明治大学は今回の最新研究で、その脳領域の特定に初めて成功したとのことです。 研究の詳細は2024年6月29日付で科学雑誌『NeuroImage』に掲載されています。

                                                                          【限界!】マルチタスクで「頭パンク」しそうな脳を可視化!混乱しないための研究 - ナゾロジー
                                                                        • 【砂糖ヤバい!】ペットボトル症候群は腰痛の原因にもなっていた - ナゾロジー

                                                                          コーラ、ソーダ、スポーツドリンクなどなど、糖分が多量に含まれる加糖飲料には、太りやすいだとか、血糖値に悪そうといったイメージを持つ人が多いでしょう。 実際こうした飲料の飲み過ぎが原因で起きる症状を、ペットボトル症候群と呼んだりします。 さらに、最近の研究によると、この加糖飲料が健康に及ぼす影響は意外なところにまで広がっている可能性が指摘されました。 中国・重慶医科大学附属第一医院などに所属する研究グループが、アメリカの大規模調査(NHANES)のデータを用いた新しい研究結果を発表しました。 その結果とは、加糖飲料をよく飲んでいる人たちは、慢性腰痛を抱えやすい傾向があるというものです。 加糖飲料と慢性腰痛との関係に初めて焦点を当てた本研究は、加糖飲料の過剰摂取による健康問題が、私たちが想像している以上に広範に及んでいる可能性を示唆しています。 今回の研究成果は、2024年7月3日付で学術誌『

                                                                            【砂糖ヤバい!】ペットボトル症候群は腰痛の原因にもなっていた - ナゾロジー
                                                                          • 脳に感染する寄生虫を脳への「薬の運び屋」にすることに成功! - ナゾロジー

                                                                            寄生虫の有効活用がはじまりました。 イスラエルのテルアビブ大学(TAU)で行われた研究により、人間の脳に寄生するトキソプラズマと呼ばれる寄生虫を改造して「薬の運び屋」にすることに成功しました。 トキソプラズマには脳への薬の侵入を妨げる血液脳関門を突破する可能性があり、病気の人の脳細胞に必要なタンパク質を提供することができるとされています。 これまで「薬の運び屋」としてはウイルスが使用されてきましたが、トキソプラズマはウイルスよりも大きな分子を脳細胞に運ぶ能力があると期待されています。 しかし、寄生虫を利用することに安全面での問題はないのでしょうか? 研究内容の詳細は2024年7月29日に『Nature Microbiology』にて公開されました。

                                                                              脳に感染する寄生虫を脳への「薬の運び屋」にすることに成功! - ナゾロジー
                                                                            • バランスの取れた食習慣で「暴力性」が減少すると判明! - ナゾロジー

                                                                              バランスの良い食習慣で、人の暴力性は薄れていくかもしれません。 イギリスの心理学者であるキンバリー・ウィルソン(Kimberley Wilson)氏は最近、科学ニュースメディアLive Scienceのインタビューを受け、栄養状態の改善が「心の平穏」を保つのに重要であることを話しました。 ウィルソン氏は以前、当時ヨーロッパ最大の女性刑務所だったロンドンのホロウェイ刑務所(2016年に閉鎖)でセラピストとして数年間働いていた経験があります。 そのときに「栄養状態を改善すれば暴力が減る」ことを学んだといいます。 ‘When you improve nutrition, you reduce violence’: Psychologist Kimberley Wilson on working in Europe’s largest women’s prison https://www.live

                                                                                バランスの取れた食習慣で「暴力性」が減少すると判明! - ナゾロジー
                                                                              • ハゲは治る時代に!「フサフサな毛を蘇らせる薬」をマウス研究中に偶然発見! (2/2) - ナゾロジー

                                                                                太くて健康な毛がよみがえった!チームはデオキシリボースの育毛効果を検証すべく、人為的に男性ホルモンのバランスを崩してAGAを発症させた雄マウスを作成しました。 次にデオキシリボースをゲル状にした塗布薬を開発し、AGA治療に使われるミノキシジルなどと効果の比較をしています。 実験では、マウスを以下の6つのグループに分けました。 1つ目:AGAを起こしていない普通の雄マウスで、何の薬剤も塗布しないグループ(NC) 2つ目:AGAを発症させた雄マウスで、何の薬剤も塗布しないグループ(T-1) 3つ目:AGAを発症させた雄マウスに、治療薬を含まないゲルを塗布するグループ(T-2) 4つ目:AGAを発症させた雄マウスに、デオキシリボースを含むゲル薬を塗布するグループ(T-3) 5つ目:AGAを発症させた雄マウスに、ミノキシジルを塗布するグループ(T-4) 6つ目:AGAを発症させた雄マウスに、デオキ

                                                                                  ハゲは治る時代に!「フサフサな毛を蘇らせる薬」をマウス研究中に偶然発見! (2/2) - ナゾロジー
                                                                                • 「1週間立ちっぱなし生活」で体にどんな変化が起きるのか? - ナゾロジー

                                                                                  座りすぎは健康にとって害悪だらけpigmieさんは今回のチャレンジについて、現代人の座りすぎ生活による健康への懸念が動機になったと話します。 彼は「長時間の座りっぱなしや運動不足は肥満や肥満に関する様々な疾患と関係があるにも関わらず、アメリカ人の多くは1日に平均9.5時間も座っている」と指摘します。 これまでの研究では、1日に6〜8時間以上座っていると心血管疾患や2型糖尿病を含め、様々な疾患の発症リスクが高まることが示されてきました。 他にも長時間の座りっぱなしは、背中や腰の痛み、首や肩のこり、脊椎の機能障害や関節変性など、慢性的な体の痛みを引き起こすことがあります。 座りすぎは健康にとって害悪だらけ / Credit: canva 座りっぱなしの弊害はそれだけに留まりません。 1日の座る時間が長くなると、頭が悪くなる可能性もあるのです。 米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)は、

                                                                                    「1週間立ちっぱなし生活」で体にどんな変化が起きるのか? - ナゾロジー