1802年のナポレオン・ボナパルト(フランス共和国第一執政)) ベートーヴェン、次の目標へ 1803年4月に2回目の自主コンサートを、準備はドタバタ、賛否両論は渦巻きましたが、まがりなりにも大きな収益を得て成功させたベートーヴェンは、さらなるステージへと創作活動に邁進します。 輝かしい〝中期〟のはじまりです。 次のテーマは〝フランス〟でした。 ちょうどその頃、フランス大革命は恐怖政治の混乱に陥って行き詰まり、せっかく具現化した自由・平等・博愛の精神が失われかねないところ、若き将軍ナポレオン・ボナパルトが現れて、諸外国の干渉をはねのけ、フランス共和国を安定へと導いていました。 オーストリア・ハプスブルク家にとっては不俱戴天の敵でしたが、ベートーヴェンの出身地ボンはフランスに近く、彼が若い頃フランス革命に共感し、心躍らせたのは、これまで彼の人生を辿ってきた中で見てきました。 その革命が〝残念な