前回まで、中華統一に至る紀元前の小説を取り上げました。これからは始皇帝(ファーストエンペラー)から溥儀(ラストエンペラー)へと続く小説を取り上げていきます。その中で塚本靑史作品は、始皇帝から古代(隋・唐)までの作品が充実していますので、まずはその「くくり」が中心になります。 但し、塚本作品は私が心残りだった春秋終期から戦国にかけての「忘れ物」を、ツボを抑えて発刊していますので、ちょっと寄り道させていただきます。即ち以下の5作品。 1 「孫子伝」 現代にも読み継がれる、軍事思想を築いた人物の生涯。 2 「田釐子・成子」 太公望から500年続いた斉国皇統を「下剋上」した物語。 3 「裂果 趙襄子伝」 超大国「晋」が三分割され、戦国時代の幕を開けた人物。 4 「白起」 強国・秦の「ターミネーター」。全てを薙ぎ倒す戦闘力MAXの武将。 5 「春申君」 そんな超大国・秦に土をつけた楚の公子で「戦国四