北九州市と山口県下関市を新たに結ぶ「第3の関門道」の下関北九州道路の建設計画を巡り、国土交通省は、北九州市小倉北区西港町と下関市彦島迫町付近を結ぶ「集落・市街地回避ルート」(約8キロ)で事業化を目指す方針を固めた。これまで三つのルート案を検討してきたが、両市の中心部を最短で結び、市街地も避けられる点で優れていると判断した。17日に開催予定の有識者会議で報告する。 関係者によると、両市の中心部にある北九州都市高速道路と旧彦島有料道路を連結。海峡部は2・2キロで、つり橋で整備する。整備費は2900億~3500億円に上る見通しという。 実現すれば両市中心部の移動時間が21分となり、現在よりも7分間短縮する。両市を30分で行き来できる圏域の人口は、現在の21万人から59万人に増加する。 ルート案を巡っては、北九州市の響灘地区を通る案(12キロ)と海峡部の距離が最も短い案(10キロ)も検討され、両市