「女人禁制は人権問題です」と語る兵庫県宝塚市の中川智子市長=宝塚市役所で2020年2月19日、反橋希美撮影 「私は女性市長ですけれども人間です。土俵の上であいさつできるよう、皆さんのお力をお貸しください――」。兵庫県宝塚市の中川智子市長が大相撲春巡業のあいさつで、「女人禁制」への一石を投じてから4月で2年になる。中川市長は2019年に引き続き、今春も日本相撲協会に対して慣習の見直しを申し入れる予定だ。女性首長として土俵の上に上がりたい、と訴え続けるのはなぜなのか。また女性が政治に関わることの意義とは。2月中旬、中川市長を訪ねた。【聞き手・反橋希美】 ――大相撲の巡業のあいさつで、男性首長と違う扱いを受けていると気づいたのは18年4月、京都府舞鶴市長が土俵上で倒れたこと(*1)がきっかけだったとか ◆実はその1年前にあった初めての「宝塚場所」のあいさつでも土俵の横に通されたんだけど、疑問に思