先月(5月)30日に厚生労働省が2021年の労働災害発生状況を公表した。報道ではコロナ感染による労災が話題をよんだが、実はコロナ感染を除いた死傷者数が過去20年間で最大の13万人強であり、近年、職場での怪我や病気による労災が急増している。 速報:昨年の労災が「20年で最大」の死傷者数 コロナだけではない増加要因とは? そうした中で、外国人労働者の労災の増加も顕著だ。外国人に関しては、北海道の花畑牧場で働くベトナム人労働者によるストライキや、岡山の建設企業で働いていたベトナム人技能実習生に対する暴力事件など、多くの労働問題について報道がなされている。 こうした外国人労働問題の背景には職場の劣悪な環境が存在する。それを表す端的な数字が「労働災害」の件数である。災害件数が多いということは、それだけ「使い捨て」の働かせ方をしているということでもある。今回は、外国人の労働問題について、職場での怪我や