病気や災害で親を亡くした子どもなどを支援している「あしなが育英会」が、奨学金を受けている家庭の保護者を対象に物価高の影響などについて聞いたところ、9割を超える人が収入が物価上昇をカバーできていないと回答するなど、低所得世帯の厳しい現状が浮き彫りになりました。 アンケート調査は、あしなが育英会がことし7月に育英会の奨学金制度を利用している子どもの保護者を対象にインターネットで行い、3107人が回答しました。 回答した人の世帯所得は300万円未満が72.3%を占め、就労形態は正社員が30.1%で、パートやアルバイト、契約や派遣などの非正規雇用が59.2% などとなっています。 去年の同じ時期と比べて収入が増えたかを聞いたところ、 ▽「増えた」と回答したのは14.5%にとどまり ▽「変わらない」が57.3% ▽「減った」が28.2%で 全体の85%以上が収入が上がっていないと回答しました。 また