2022年3月8日、ロンドン金属取引所(LME)においてニッケル価格が急騰して市場が大混乱となり、その対応としてLMEは数時間分の約定をなかったことにして巻き戻したほか、ニッケル取引の値幅制限も導入しました。こうしたLMEの対応については批判の声も上がっていますが、経済系ブロガーのマイケル・フランク・マーティン氏はLMEが異例の対応に踏み切った理由について、市場価格の決定において取引所が果たす役割を絡めて解説しています。 Decoupling in the Nickel Market https://www.symmetrybroken.com/nickel-decoupling/ 過去10年間のニッケル相場はほとんど1トンあたり1万ドル~2万ドル(約120万~240万円)の範囲であり、1営業日におけるニッケル価格の変動も1トンあたり数百ドル(約数万円)程度が一般的だったそうです。ところが