1919年(大正8年)に刊行された「六十三大家生活法」(石上録之助著)には、その名の通り、63人の当時の名士が、その生活法や主義・主張をインタビュー形式で語り残しています。 今回ご紹介するのは、明治の元勲として知られる山縣有朋。陸軍の大重鎮として権勢を誇った山縣は、槍や馬の達人として知られたほか、和歌や舞などにも通じる粋人でした。 2.7メートルの槍を毎朝振り回す70代 第3代、第9代の総理大臣を務め、陸軍の重鎮として生涯強い影響力を持った山縣有朋は晩年、どのような生活を送っていたのか。 1919年に発行された「六十三大家生活法」(石上録之助著)で、側近に仕えた誰かと思われる人へのインタビューで、詳らかにされています。 晩年の山縣は規則正しい生活を送っていたようで、公務がなければ夏ならば5時、冬でも6時には起床。夜は22時には床についていたようです。 「お客があっても9時(21時)には帰っ