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分析美学の検索結果1 - 40 件 / 51件

  • 分析美学ってどういう学問なんですか――日本の若手美学者からの現状報告/森功次 - SYNODOS

    シノドス編集部から「分析美学について記事を書いて下さい」と依頼を受けたとき、困ったな、というのが正直な感想だった。ある学問について、よくわからないので知りたいと思うことはある。とりわけ新興の、目新しい学術分野が出てきたときはそうだ。神経倫理学とは? 人口経済学って何? 今回の「分析美学ってどういう学問?」という質問もおそらくこの種の質問だろう。 たしかに近頃、「分析美学」という学問分野は、新しく、盛り上がっている学術分野だという印象を与えているようだ。日本では2013年に『分析美学入門』(勁草書房)、2015年には『分析美学基本論文集』(勁草書房)といった翻訳が刊行され、2015年秋の分析美学をテーマにしたブックフェア(紀伊国屋書店新宿南口店開催)は記録的な売り上げを残した(注1)。だが困ったことに、分析美学というのは、新しく現れてきた学問でも、最近盛り上がっている学問でもないのだ。 この

      分析美学ってどういう学問なんですか――日本の若手美学者からの現状報告/森功次 - SYNODOS
    • 『分析美学基本論文集』刊行記念「分析美学は加速する──美と芸術の哲学を駆けめぐるブックマップ最新版」 - 紀伊国屋書店新宿南店ブックフェア(2015年9月8日~10月25日)

      このページは、森 功次さんプロデュースによるブックフェア 「分析美学は加速する」 をご紹介するために、WEBサイト「日曜社会学」の中に開設するものです。 ブックフェアは、勁草書房の企画協力を得て、紀伊國屋書店新宿南店5階にて2015年9月8日から10月25日まで開催されました。フェアの詳細については、紀伊國屋書店、勁草書房の特設ページもご覧ください: 紀伊國屋書店 新宿南店 勁草書房 フェア中、店舗では 選書者たちによる解説を掲載したパンフレットを配布しましたが、このページにはその内容の一部を掲載しています。 2015.12.30 解説文一つを掲載しました。これですべての項目が掲載されました。 2-B.「分析美学の基本書」 (森 功次) 2015.12.24 解説文一つを掲載しました。 2-A.「分析美学史」 (西村清和) 2015.12.14 解説文一つを掲載しました。 3-G.「物語」

        『分析美学基本論文集』刊行記念「分析美学は加速する──美と芸術の哲学を駆けめぐるブックマップ最新版」 - 紀伊国屋書店新宿南店ブックフェア(2015年9月8日~10月25日)
      • ロバート・ステッカー『分析美学入門』 - logical cypher scape2

        その名の通り、美学の入門書であり、複数のトピックについて基本的な議論が紹介され、各章末には練習問題と参考文献が付されている。 また訳注も充実しており、時に、いわゆる分析哲学における議論の進め方についての一般的な解説とでもいうべきようなものまで書かれている。 あと、表紙のデザインがよい。 ちなみに原題は、Aesthetics and the Philosophy of Art: an Introductionであり、分析美学の名はない。「現代英語圏における美学と芸術の哲学」といった方がよりよいのかもしれない(とはいえ、近年では非英語圏でもこのスタイルでの研究があるということで、この言い方も正確ではない)。 さて、美学と芸術の哲学ということで、本書も二部構成となっていて、一部が美学、二部が芸術哲学となっている。 Ch.1 はじめに 第1部 美学 Ch.2 環境美学――自然の美 Ch.3 〈美的

          ロバート・ステッカー『分析美学入門』 - logical cypher scape2
        • 分析美学にはどのようなトピックがあるのか - 昆虫亀

          先日、とある学部生が分析美学は面白いよ、というブログ記事を書いてて、 http://ertb.hateblo.jp/entry/2015/05/30/223856 それを受けてtwitterで松永くんがちょっといいこと言ってました。 分析美学にかぎったことではないけど、美学者はもうちょっと「美学の問題のポイントがよくわかるしもっと勉強して考えたい」みたいな感想を学部生から引き出すことに注力したほうがよい— matsunaga s:3D (@zmzizm) May 30, 2015 美や芸術やセンスについて自分が日ごろ考えているあれこれが美学のなかでどういうふうに整理されて掘り下げられて論じられておりますというのを知るとっかかりがほんとになかったし、たぶんいまもないんだろう— matsunaga s:3D (@zmzizm) May 30, 2015 まぁ入門書的な教科書については数年前にま

            分析美学にはどのようなトピックがあるのか - 昆虫亀
          • 名古屋哲学フォーラム2013秋「美を語る資格があるのは誰だ? 心理学(脳神経美学) vs 科学哲学 vs 分析美学」 - logical cypher scape2

            日時: 2013年9月14日(土曜日)午後1時半より 会場: 南山大学名古屋キャンパスR棟R32教室 行ってきました。 名古屋は2度目。とはいえ、1度目は、他のところへの旅行の途中で立ち寄って名古屋駅の近くで昼食食べただけ。今回も、南山大学直行して、またすぐ帰るみたいな感じで、全然名古屋観光とかしてませんがw 地下鉄名古屋大学駅が、本当に名古屋大学ど真ん中みたいなところにあるのにびっくりした*1。で、名古屋大から坂を登ったところに、南山大がある。歩いて10分かからないくらいのところで、この2つの大学がこんな近くにあるというのも知らなかった。 名古屋哲学フォーラム2013実況・感想など - Togetter 当日の実況の様子など、kasuhoさんがとぅぎゃってくれています。 ってなわけで、以下大雑把ながらどんなんだったか要約したり、感想だったり あくまでも僕がメモったものからの要約なので、誤

              名古屋哲学フォーラム2013秋「美を語る資格があるのは誰だ? 心理学(脳神経美学) vs 科学哲学 vs 分析美学」 - logical cypher scape2
            • 9月上旬より、紀伊國屋書店新宿南店で分析美学ブックフェアを開催します。 - 昆虫亀

              紀伊國屋書店新宿南店で分析美学ブックフェアを開催します。 そろそろ正式告知OKとなりましたので、こちらでも宣伝しておきます。 『分析美学基本論文集』刊行記念 森功次プロデュース 分析美学は加速する――美と芸術を駆けめぐるブックマップ最新版 紀伊國屋書店新宿南店*1 開催期間:9月8日から10月下旬予定。 ※開始日確定しました webページが公開されました! http://socio-logic.jp/events/201509_aesthetics.php ブックフェア会場では無料のブックガイド冊子を配布します。まだ現在編集中ですのでページ数がどれくらいになるかわかりませんが、かなり充実してます。ぜんぶで4万字(!)近い。 追記:ブックガイド冊子全部で32ページになりました! これほんと読みごたえある。 項目立て&執筆陣は以下のとおりです。 美と芸術を駆けめぐるブックマップ 構成 はじめに

                9月上旬より、紀伊國屋書店新宿南店で分析美学ブックフェアを開催します。 - 昆虫亀
              • 「分析美学は薄っぺらい」という意見について思ったいくつかのこと - 昆虫亀

                先週末に美学会(九州大学)に参加してきたんだが、そこで(相変わらず)何人かの方から「分析美学ってなんか薄っぺらいよね」的なコメントを聞いたので、akadaさんのこの記事を読み返していた。 哲学の初学者にありがちな間違い - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ 分析美学や分析哲学に対しては、一方の方々は「薄っぺらい」「深みがない」「当たり前のこと言ってるだけ」と感じ、もう一方の(とくに専門的にやってる)人たちは「議論が着実に洗練されていってるとても意義のある分野」だと感じている、というギャップがしばしば見られる。じっさい『分析美学入門』を翻訳したあとしばらく分析美学に対する批判や感想に耳をすましていたこともあって、「薄っぺらい」的な批判はたくさん聞いてきた。面と向かって直接言われたこともしばしばある。このギャップはどこから来てるんだろうか、という点は前々から気になっていた*1んだが、最近ちょ

                  「分析美学は薄っぺらい」という意見について思ったいくつかのこと - 昆虫亀
                • 分析美学を学ぶ人のために、邦語文献リーディングリスト(2018年版) - 昆虫亀

                  5年前に、「日本語で読める分析美学」というエントリで文献リストを作ってたんですけど、その後いろいろと文献も出てきたし、そろそろ更新しようかなーと思って「邦語文献リーディングリスト2018年版」をつくりました。※その後、適宜更新しています。 こちらに公開しておきます。年末年始の読書用にもどうぞ。 pdf版 word版 以下、いくつか注意点を。 想定ターゲット層は「哲学・美学・表象文化論あたりを専門とする学部生」です。 「そもそも美学って何?」という人はこちらのエントリを参考にして下さい。哲学文献に馴染みのない人は、先にこちらから入ったほうがいいかもですね。→「美学を一から勉強するひとのために:文献リスト」 この文献リストは、来年度の慶應義塾大学での授業向けにつくったものです。全部で13の大項目を立てていますが、どういう項目を立てるかは私の授業内容に合わせて決めています。つまり、このリストで分

                    分析美学を学ぶ人のために、邦語文献リーディングリスト(2018年版) - 昆虫亀
                  • 分析美学者から見たポストモダニズム|obakeweb

                    こんにちは、ポストモダンおちょくる芸人です。 分析vs大陸のいがみ合いが三度の飯より好きなのですが、ラウトレッジ・美学コンパニオンに「ポストモダニズム(postmodernism)」の項目があったのでかんたんに紹介。 書いているのはDavid Novitzという南アフリカ出身の美学者。描写の哲学やフィクション論で注目すべき仕事をしていた人だが、がんで若くして亡くなっている。 後で述べる通り、そこまで情報量のある論文ではないですが、英語圏の哲学・美学において、フレンチ・セオリーやポストモダニズムがどう扱われているのか関心があったため、読んでみました。 以下レジュメ。 ----------✂---------- 1.ざっくりした歴史■啓蒙思想と近代哲学(16〜17世紀) 王、教会、封建制、貴族制が支配する中世から、個人の理性が重視される近代へ。 数学や論理や実証を通して、誰でも世界について正し

                      分析美学者から見たポストモダニズム|obakeweb
                    • 分析美学の教科書紹介 - 昆虫亀

                      三日前の「分析美学を学べる大学2011年度」のなかで予告していた、分析美学の教科書の紹介です。 一応お伝えしておきますが、わたしはここに紹介する本の記述すべてを読み込んだわけではないです。 (そんなに教科書ばっか読んどるわけにもいかんのです。わたくし、たんなる一研究者でして、教科書マニアじゃない。) なので、間違いもあるかもしれません。 そして、かなり主観も入ってます。 そこんとこよろしくお願いします。 イントロダクション じゃあ、まずは入門書から。 今から挙げていくいくつかの本は、どれもたくさんの著者が集まって書いてる入門書です。 なので、各章の著者によって読みやすさや、難易度は変わります。 ※2012/01/14追記 日本語の入門書についてはこちらのエントリを参照⇒★ 一番のおすすめはこれです。The Routledge Companion to Aesthetics (Routled

                        分析美学の教科書紹介 - 昆虫亀
                      • 『分析美学入門』解説エントリ1、分析美学とは何か、その一 - 昆虫亀

                        『分析美学入門』解説エントリです。 今日から気分が乗ったら、ちょこちょこと書いていくことにします。 まずは「分析美学」という言葉について、解説しておこうと思います。 訳者あとがきにはつぎのように書きました。 原書のタイトルは直訳すれば「美学と芸術哲学」であるが、日本では英語圏の美学を指す言葉として「分析美学」という言い方がよく用いられているので、本訳書のタイトルも『分析美学入門』とした。まずはこの呼称について、いくつか述べておこう。 本書であつかわれているのは、厳密にいえば、「分析哲学の伝統を受け継ぎつつ主に英語圏で行われている美学」である。タイトルに「分析美学」という語を用いたものの、じつは最近ではanalytical aestheticsという語はあまり用いられなくなってきている。これには理由がいくつかある。ひとつには、「分析的哲学」「大陸系哲学」という区分けが近年見直されつつある、と

                          『分析美学入門』解説エントリ1、分析美学とは何か、その一 - 昆虫亀
                        • 『分析美学入門』解説エントリ2、分析美学とは何か、その二 - 昆虫亀

                          『分析美学入門』解説記事、その2です。 今回は前回の続きとして、分析美学の60年代以降の発展をざっと(ほんとにざっと)書いていこうと思います。 60年代以降、分析美学は様々なトピックで議論を発展させていきますが、なかでも大きな発展をみせたのは、「芸術の定義」についての議論でした。これは64年のダントーの論文「アートワールド」が、ひとつの契機として挙げられます。(そこに至るまでの細かい流れもあるのですが、そのへんは『分析美学入門』の第五章を読むべし。) 私の見るところ、この芸術の定義の議論が発展したひとつの重要な要素は、芸術の価値についての議論と「芸術」というカテゴリーについての議論をちゃんと分ける、という姿勢が美学者たちの間でしっかり共有されたことだと思います。ダントーやディッキーは「価値が低い芸術作品も芸術ですよ」という考え方をしっかり保ちながら、芸術の定義を練り上げていきました*1 ま

                            『分析美学入門』解説エントリ2、分析美学とは何か、その二 - 昆虫亀
                          • 素朴さとその整理―分析美学を特に - ertb

                            2015-05-30 素朴さとその整理―分析美学を特に Twitterでdisられたので覚書を書くことにした。 僕がTwitterに(勿論面白半分で)こう書いた。 僕はベラスケスは凄い画家だという以外には芸術作品に関して良い悪いという区別ができません— ertb (@ertb_ertb) May 28, 2015   
これはレトリックでもなんでもなく、僕はあんまり芸術作品の良し悪しがわからない。 どれぐらいわからないかというと、
ベラスケス、マーラーなど(完全に好み) それ以外 駄作 これくらいの分類しかできないほど本当にわかっていない。 というよりも、これは美学の「び」すら知らなかった中学生くらいの頃からのことなのだけど、「いや良い作品てなんやねんてか作品てなんやねん」という曖昧な疑問があり、今も素朴にはそう思っている。 そもそも、僕が分析美学を、もとい美学、もとい藝術に関する学問を志

                              素朴さとその整理―分析美学を特に - ertb
                            • 分析美学FAQ - 9bit

                              文献を読まずにインターネットだけでお手軽に分析美学について知りたい人向けです。以下すべて私見です。 分析美学とは何ですか? 美学とは何ですか? 芸術哲学とは何ですか? 大陸美学とは何ですか? 分析美学の「分析」とは何ですか? 分析美学を使って作品を分析したいのですが 分析美学を使って批評したいのですが 大陸美学/美学史研究/表象文化論などと仲が悪いのですか? 分析美学は流行ってるのですか? 分析美学とは何ですか? いくつか答え方があります。個人的には、めんどくさいときには1つめを、実質を伝えたいときには3つめを答えます。 英語使用圏を中心にした現代の美学・芸術哲学のことです。言い換えると、よくも悪くもグローバルに支配的になりつつある、美学史ではない普通の意味での美学・芸術哲学です。 分析哲学の美学・芸術哲学版です。 美・芸術・感性などについて哲学的に考える特定の学統です。具体的には: ジャ

                                分析美学FAQ - 9bit
                              • 『分析美学基本論文集』の論文セレクトについて - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ

                                分析美学基本論文集 『分析美学基本論文集』ついにでました! 分析美学という分野が認知され、ついに論文集まででたことは大変すばらしいことです。 訳者の方々の労力には頭の下がる思いです。 ただ、ちょっと論文セレクトについてはいろいろ言いたいことがあるので書いておく。まず、この論文集にはいくつかまさに「分析美学基本論文」と言えるようなものが入っている。それらの訳が出たことは非常に価値のあることだ。しかし、なぜ入っているか意味不明というか、これが基本論文だと誤解されたらいやだなと思うものがいくつか入っている。あとなぜこれが入っていないのかわからないというものがいくつかある。 まず目次をあげる。 アーサー・ダントー「アートワールド」 ジョージ・ディッキー「芸術とはなにか――制度的分析」 ポール・ジフ「芸術批評における理由」 フランク・シブリー「美的概念」 ジョセフ・マゴーリス「芸術作品の評価と鑑賞」

                                  『分析美学基本論文集』の論文セレクトについて - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ
                                • 分析美学の古典を読んで、ニコマスMAD動画の気持ちよさについて論じてみた!‐ニコニコインフォ

                                  4月に行われたニコニコ超会議2で、 「超文学フリマの同人誌を、ニコニコ静画で配信する」という企画が行われました!! 販売されたのは、なかなか普段目にすることのない評論や批評の同人誌などです。 現在も、ニコニコ静画で5月末まで販売中!(※購入したものはずっと閲覧できます) せっかくの機会なので、他の電子書籍サービスでは 売ってない同人誌を、読んでみませんか? ということで、購入できなくなる前に、おすすめのものをピックアップしちゃいます! で、ぜひぜひチェックしてみてくださいね!! まずは、これぞ評論・批評同人誌!という印象の 「筑波批評2013春」から紹介します! ◆筑波批評2013春 ニコニコ超会議2での発表ということもあり、「アイドルマスター」を題材にとり、 評論「天海春香は遊具となって揺動す」が掲載されています。 特にダンスに注目した内容で、哲学者であるグッドマン(同じ同人誌の巻頭特集

                                  • 分析美学のQ&A:落語と幻想文学、正しい批評、メタ分析美学 - Lichtung

                                    はじめに 本稿は、分析美学の(ひとつの)質問箱にて受け付けた質問に答える記事です。分析美学に関するトピックに興味のある方の参考になれば。 はじめに 質問1:落語と幻想文学 質問2:正しい批評 質問3:メタ分析美学 注 質問1:落語と幻想文学 Q.1:「友達が落語と幻想文学の共通性をテーマに苦しんでいます。何かヒントはありますでしょうか」(明智小五郎さん) A.1:おもしろい質問ですね。落語と幻想文学。人生ではじめて口にしたならびです。「共通性をテーマに苦しんで」いるとのこと。わたしは「共通性を見出したい」と理解しました。どちらも詳しくないので一般的なヒントを二点だけ。 まずは、それを問う意義はどんなものか考えてみるとよいです。落語と幻想文学の共通性を見出すと何がうれしいのか。なぜその作業に意味があるのか。友人が彼/彼女自身の家族やあなたを納得させうる説明を組み立てていくなかで、問うべき問い

                                      分析美学のQ&A:落語と幻想文学、正しい批評、メタ分析美学 - Lichtung
                                    • 『分析美学入門』解説エントリ、その3、日本語で読める分析美学1 - 昆虫亀

                                      『分析美学入門』解説エントリ、その3です。 前回から少し間があきました。まぁあまり焦らず、気が向いたら書くという感じですこしずつ続けていこうかなと思います。 各章の解説や補足など書いていくつもりだったのですが、ちょっとその前に今回は、『分析美学入門』を読んでもう少し分析美学について知りたいなーと思った人のために、日本語で読める分析美学の文献をすこし紹介しておこうかなと思います。 ※追記:2019年から「分析美学邦語文献リーディングリスト」を作成し、公開しています。そちらもどうぞ。 あとがきにも書いたように、残念ながら分析美学関係の文献は翻訳があまり進んでおりません。『分析美学入門』の文献表ページに、邦訳のあるものは載せておりますが、そんなに多くはないのですね。ほんとは分析哲学みたいに基礎論文集を数巻組で出したいのですが、昨今の出版事情のせいか、数巻組の翻訳論文集とか出してくれなさそうです。

                                        『分析美学入門』解説エントリ、その3、日本語で読める分析美学1 - 昆虫亀
                                      • Amazon: 分析美学入門: R.ステッカー, 森 功次: 本

                                          Amazon: 分析美学入門: R.ステッカー, 森 功次: 本
                                        • 分析美学における記号学(semiotics)

                                          YOSHIDA Hiroshi 吉田寛『デジタルゲーム研究』発売中 @H_YOSHIDA_1973 よく考えたら(言語ではなく)イメージ(シンボルなども含む)を対象とした記号学というのはあるのだろうか? それがない、ありえない、というのであれば、私が今考えていることはなり立たないのだが…。 2011-04-11 01:02:47

                                            分析美学における記号学(semiotics)
                                          • 『分析美学入門』解説エントリ、その4、日本語で読める分析美学2 - 昆虫亀

                                            『分析美学入門』解説エントリ、続きです。 今回は第7章以降のトピックで日本語で読める分析美学の文献紹介をしていきます。 翻訳は相変わらずあまりないですが、日本語の論考はまとめたらそれなりに数ありますね。 webから取れるものも多いです。 第7章 意味解釈と作者の意図 このトピックでは、最近『美学』に河合大介さんの論文が出ました。 河合大介(2012)「現実意図主義の暇疵」『美学』63(2), 1-12, これに関して似たような議論は、言語哲学や言語学の領域でたくさんなされてきたはずなので、そっちの領域に何かいい論文があるのかもしれません。何かあったらお知らせ下さい。 まぁ言語学に関しては最近良質の解説書が出たので、それを読むのが一番いいのかもしれません。高いけど。 アラン・クルーズ『言語における意味』片岡宏仁訳、東京電機大学出版局、2012 第8章 フィクション フィクションについては日本

                                              『分析美学入門』解説エントリ、その4、日本語で読める分析美学2 - 昆虫亀
                                            • 西村清和編・監訳『分析美学基本論文集』 - logical cypher scape2

                                              内容は大体タイトルの通り、ダントー「アートワールド」、シブリー「美的概念」、ウォルトン「フィクションを怖がる」といった有名論文が収録されている。 ただし、「分析美学って何?」って人は、ロバート・ステッカー『分析美学入門』 - logical cypher scapeを先に読むことをオススメする。 また、同じく分析美学の基本論文としては、松永さんや森さんがnoteで公開しているモリス・ワイツ「美学における理論の役割」、ケンダル・ウォルトン「芸術のカテゴリー」 - logical cypher scapeもあわせて読みたい。 第1章 「芸術」の定義 1 アートワールド アーサー・ダントー(西村清和 訳) 2 芸術とはなにか――制度的分析―― ジョージ・ディッキー(今井 晋 訳) 第2章 美的価値 3 芸術批評における理由 ポール・ジフ(櫻井一成 訳) 4 美的概念 フランク・シブリー(吉成 優

                                                西村清和編・監訳『分析美学基本論文集』 - logical cypher scape2
                                              • 分析美学基本論文集 書評|西村 清和(勁草書房)|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」

                                                「分析美学」とは、分析哲学に対応する仕方で主として英語圏においてこの半世紀ほど展開してきた新潮流の美学であるが、これまで日本において十分議論の対象とされてきたとはいえない。本書は、分析系の理論を駆使して日本の美学研究を牽引してきた西村清和自身が編纂し、主に若い研究者に声をかけて翻訳したもので、分析美学の発展において時代を画したと目される九本の論文が大きく四つの主題の下に収められている。 第一章は芸術の定義をめぐる論文二本からなる。さまざまなイズムの提唱された二〇世紀は、従来の芸術の定義を逸脱する作品を次々に生み出し、そのために「なぜこれが芸術なのか」という(以前にはありえなかった)問いがしばしば提起された。アーサー・ダントーの論文「アートワールド」は、芸術作品をその他のものから区別するのは知覚的特徴ではなく「芸術のある特定の理論」「芸術の歴史についての知識」であるという画期的な命題を提起す

                                                  分析美学基本論文集 書評|西村 清和(勁草書房)|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
                                                • ディッキー「芸術とはなにか」の要約——分析美学基本論文集② - nete-nete.

                                                  凡例:「」内は引用や論文タイトルなど、〈〉内はぼくによる強調。引用に際しては文脈に合うように断りなく改訳することがあります。また、引用ページは面倒なので明記しません。 ジョージ・ディッキー「芸術とはなにか——制度的分析」今井晋訳(西村清和編『分析美学基本論文集』所収)を要約する。芸術の定義論の古典であり、芸術の定義は不可能だとする論に反対して芸術の〈制度的定義〉をおこなったことで有名。ひとことで要旨をいうならば〈芸術とは、人工物であり、かつアートワールドの人間に鑑賞の候補だと認められたものである〉となるのだが、これだけではわけがわからないのでさっそく本題に。 論文の構成は以下。まず美学者モリス・ワイツの〈定義は不可能である〉という主張に反対し、芸術の定義が可能であることを示す。それからじっさいに芸術の定義を打ち出し、最後にまたワイツを批判して終わり。 ワイツ論文の紹介と批判 芸術の定義 ふ

                                                    ディッキー「芸術とはなにか」の要約——分析美学基本論文集② - nete-nete.
                                                  • 分析美学を学べる大学2011年度(平成23年度) - 昆虫亀

                                                    2011年度、分析美学の授業がある大学をまとめてみました。 まず、概論系の授業 東京大学 安西信一「美学入門」(夏学期、火曜3限)。 教科書はこちらRoutledgeのCompanion to Aesthetics, 2nd, ed. Berys Gaut and Dominic Mclver Lopes, 2005。 The Routledge Companion to Aesthetics (Routledge Philosophy Companions) Dominic Lopes Routledge 2005-07-28 売り上げランキング : 1050 Amazonで詳しく見る by G-Tools 上の文献の一章づつを、毎回担当者(複数の場合もありうる)を決め、要約し、発表し、全員で討論する。担当者はレジュメをあらかじめ用意すること。 具体的には次の項を読む予定:「芸術の定義」

                                                      分析美学を学べる大学2011年度(平成23年度) - 昆虫亀
                                                    • 分析美学入門 ロバート・ステッカー著 森 功次訳

                                                      英語圏哲学界の泰斗が現代の美学をわかりやすく紹介。雄大な自然、悲しい交響曲、社会を変えた暴露小説、不道徳なバイオレンス映画、美しくないコンセプチュアルアート、住みにくい前衛建築など、多岐にわたる実例を用いながら、13章にわたって最新の論争をあざやかに解説する。丁寧な文献紹介と用語解説、確認問題集を付した、最先端の入門書。 正誤表(PDF) ※外部サイトへ移動します まえがき Chapter 1 はじめに 第I部:美学 Chapter 2 環境美学――自然の美 Chapter 3 〈美的なもの〉について1――美的経験 Chapter 4 〈美的なもの〉について2――美的性質 第II部:芸術哲学 Chapter 5 芸術とは何か Chapter 6 芸術作品は、いかなる種類の対象なのか Chapter 7 解釈とそこに関わる意図の問題 Chapter 8 再現1――フィクション Chapter

                                                        分析美学入門 ロバート・ステッカー著 森 功次訳
                                                      • 分析美学アンソロジー新旧比較 - logical cypher scape2

                                                        "Aesthetics and the Philosophy of Art: The Analytic Tradition: An Anthology"という分析美学の論文集があるのだが、これの2nd Editionが出ており、結構、論文が入れ替わっているということを先ほど知ったので、新旧比較してみた。 15年ぶりの改訂っぽい Aesthetics and the Philosophy of Art: The Analytic Tradition: An Anthology (Blackwell Philosophy Anthologies) 作者: Peter Lamarque,Stein Haugom Olsen出版社/メーカー: Wiley-Blackwell発売日: 2003/10/15メディア: ペーパーバック購入: 1人 クリック: 26回この商品を含むブログ (8件) を見る

                                                          分析美学アンソロジー新旧比較 - logical cypher scape2
                                                        • ブックフェアの作り方:分析美学は加速した - 昆虫亀

                                                          2015年に紀伊国屋書店の(今はなき)新宿南店で「分析美学は加速する」というブックフェアをやりました(9/8〜10/25)。 記録HPはこちら(現在は解説文も全文公開されております)→ブックフェア「分析美学は加速する 美と芸術の哲学を駆けめぐるブックマップ最新版」 このブックフェアにはいちおうプロデューサーとして関わったこともあって、終わったときは記録ブログを書こうとしてたんだけど、結局我が家に第一子が生まれたりしてバタバタしているうちに機を逸して、その後記録を残さずじまいになってました。 ただこのブックフェアがけっこう成功してたこともあって、「ブックフェアってどうなの?どうやってやるの?」的な質問は今もたまにもらうんですよ。なので、あらためて記録残しとこうかなーと思い、本エントリを執筆する次第。このエントリ長いです。 はじめにひとつ注意をしておくと、自分はちょっと一回ブックフェアやっただ

                                                            ブックフェアの作り方:分析美学は加速した - 昆虫亀
                                                          • 分析美学の基礎論文集、目次プラン(意見求ム) - 昆虫亀

                                                            分析美学の基礎論文集の翻訳をつくろうという計画が、ひそかに立ち上がりつつあります(まだ完全に確定ではない)が、どの論文を入れるか、ちょっと迷ってます*1。 なので、現時点でのプランを公開してみます(あくまで森個人案)。 「これは入らないの?」「これは要らんだろ」「それ入れるんなら、これ入れろ」などなどの意見をいただければ、幸いです。どんな些細な意見でも構いませんので。 わたしとしては「今ではいろいろと批判されているけども、やっぱこのトピック研究するのならこれは読んどかないとお話になりませんね」という論文を入れたいと思ってます。 つまりこの方針を採ると、たんに読みやすいまとまってる教科書的な論文は入れませんし、逆に、いまでは攻撃されまくってる論文が入ります。 (ただしホントにこの方針で行くのかはぜんぜん決まってません。今後の相談次第。) その方針で、選定した候補が以下のものです*2。 トピッ

                                                              分析美学の基礎論文集、目次プラン(意見求ム) - 昆虫亀
                                                            • 立命館で分析美学のレクチャーしてきました。資料公開。 - 昆虫亀

                                                              立命館大学の「分析哲学と芸術」研究会にレクチャーに行って来ました。 これです⇒(http://d.hatena.ne.jp/conchucame/20111121) 田邉くん、吉田さん、貴重な機会をどうもありがとうございました。 2日間、立命館の優秀なPDの方々にもいろいろ話を聞いていただきました。感謝です。 むしろうちの研究室でもああいう人呼んで、なんかやりたいのですが。 パワポのデータを公開しておきます。 発表者用のノートデータも見れますので、興味ある人はそちらも読んでいただけると、理解が深まるかと。 とくに初日のやつは、最近わたしが考えている立場をつよく出しております。 批判、ツッコミなどお待ちしております。 「分析哲学と芸術」研究会:レクチャー資料 一日目(2011/12/1)「芸術的価値とは何か」 ⇒ こちら 二日目(2011/12/2)「ケンダル・ウォルトンのフィクション理論に

                                                                立命館で分析美学のレクチャーしてきました。資料公開。 - 昆虫亀
                                                              • 『分析美学入門』紹介サイト

                                                                書誌情報 ロバート・ステッカー『分析美学入門』、森功次訳、勁草書房、2013年 ISBN978-4-326-80053-7 定価(5,700円+税) ※2015年12月に増刷がかかり2刷が出ました。 ※2018年3月に3刷が出ました。 ※2020年7月に4刷が出ました。 ※2022年1月に電子版が出ました。 ※2023年1月に5刷が出ました。 原著はRobert Stecker. Aesthetics and the Philosophy of Art: An Introduction, 2nd edition. Roman & Littlefield Publishers. 2010. ※一時販売が中止していたKindle版も発売が再開されました(ただし残念なことに、いくつかの文字化けは修正されていないようですが)。 目次 各節のタイトルまで記した詳細目次を公開しておきます。 pdf→詳

                                                                  『分析美学入門』紹介サイト
                                                                • ダントー「アートワールド」の要約——分析美学基本論文集① - nete-nete.

                                                                  アーサー・ダントー「アートワールド」(西村清和訳、『分析美学基本論文集』所収)を要約する。 この論文は芸術の定義論(芸術とは何か?)の古典とされるが、明示的に「芸術とは何か」という問いを立てているというより、ダントーは「ある対象oを芸術にするのは何なのか」という問いを立てているといったほうが精確だ。そして、かれによれば、それこそが「アートワールド」なのだ。アートワールドこそがあるものを芸術にするのである。 この論文は大きくいって二つの部分に分かれているといえる。一つ目は「アートワールド」という概念の導入と解説、二つ目は芸術の論理学的な分析だ。というわけで、本エントリーしてもそれに合わせて二つのセクションに截然と分けてしまい、それぞれの要約をおこなうことにする。 アートワールドとはなにか 芸術の論理学的分析 アートワールドとはなにか ダントーはまず芸術の定義論における「模倣理論」と「実在理論

                                                                    ダントー「アートワールド」の要約——分析美学基本論文集① - nete-nete.
                                                                  • 『芸術の言語』から現代の分析美学へ - logical cypher scape2

                                                                    グッドマン『芸術の言語』発売を記念して、東大駒場で開催されたイベントへ行ってきた。 5つのトピックについて、5人の登壇者がそれぞれ、グッドマンの主張とその後の分析美学における主張とを紹介するというもので、とても勉強になって面白かった。 特に、高田さんの発表がよかった。 あと、分析美学史よくわかってないので、そのあたり。 まあしかし、グッドマンあんまり美学に影響与えてなさそうなのだよなw 追記(20170706) レジュメとスライド公開されてた 配布資料(全員分) スライド(松永分) 描写について(松永伸司) 表出について(源河亨) 特に、音楽における情動の表出について 近年の研究では全然グッドマン触れられていないらしいw 最近は、記号論よりも、認知科学の情動研究を踏まえたものが主流らしい 芸術作品の存在論(岩切啓人) グッドマン以前では、インガルデンが結構重要のようだ 1968年に、グッド

                                                                      『芸術の言語』から現代の分析美学へ - logical cypher scape2
                                                                    • 『分析美学基本論文集(仮)』目次 - 昆虫亀

                                                                      現在、分析美学の基礎論文集の翻訳が作業中なのですが、どんな論文が入るのか知りたいという要望がありましたので、目次を公開しておきます。 「アート」の定義 Danto, Arthur. "The artworld." The journal of philosophy (1964): 571-584. Dickie, George. "What is Art? An Institutional Analysis." in Art and the Aesthetic. An Institutional Analysis, Cornell University Press, (1974): 19-52. 美的価値 Sibley, Frank. "Aesthetic concepts." The philosophical review (1959): 421-450. Margolis, Jose

                                                                        『分析美学基本論文集(仮)』目次 - 昆虫亀
                                                                      • 分析美学の道具箱 - Lichtung

                                                                        はじめに 入門書の邦訳、重要な著作の翻訳、入門記事の充実などにみられるように、分析美学への日本語でのアクセス環境も整ってきました*1。分析美学を手がかりに研究している者のひとりとして、いろんなひとが分析美学に触れ、そのおもしろさを味わう機会が増えることを喜ばしく思います。 本稿では、分析美学の入門を終えて、もう少し分析美学を勉強しようという時に、次に読む本を探している方に向けて、わたしがふだん使っている教科書や辞典、雑誌やウェブサイトをまとめました。お役立てください*2。 はじめに 教科書/辞典 雑誌 ウェブサイト 教科書/辞典 The Routledge Companion to Aesthetics (Routledge Philosophy Companions) 作者: Berys Gaut,Dominic Lopes 出版社/メーカー: Routledge 発売日: 2013/0

                                                                          分析美学の道具箱 - Lichtung
                                                                        • 美学はわびしいか : 分析美学の射程と限界 | CiNii Research

                                                                          タイトル別名 Is Aesthetics Dreary? : Scope and Limit of Analytic Aesthetics ビガク ワ ワビシイ カ ブンセキ ビガク ノ シャテイ ト ゲンカイ From the second half of the 1940's to the first half of the 1960's, as is generally known, the linguistic analytic method has dominated over Anglo-American aesthetics. Recently this aesthetics, now colled anaylitic aesthetics, has been retrospected and reexamined by the various sides. Then, we

                                                                          • 渡辺公暁『分析美学エスティシャン』 - logical cypher scape2

                                                                            高田さんの形而上学刑事シリーズ*1の二次創作 "分析美学エステティシャン"という推理小説を書きました - kugyoを埋葬する http://d.hatena.ne.jp/kugyo/20150523/1432385847 31世紀の未来、様々な科学技術の発展により、形而上学的な問題(人の同一性、時間とは何か、ロボットの責任とは)が今までになく身近になった時代。形而上学を利用した犯罪も発生するようになり、警察にも哲学的論証が求められるようになった。その名も形而上学刑事。 『分析美学エステティシャン』シリーズは、同じ世界観をもとに、美学的問題を扱う。 形而上学刑事シリーズと同じく、物語のキーポイントとして哲学的論証が出てくるのだが、これにアクションシーンなどが絡んできて面白い。 31世紀の未来が舞台で、アシモフのロボット三原則 一作目の「抽象物としての芸術作品」では、『美そのもの』という芸術

                                                                              渡辺公暁『分析美学エスティシャン』 - logical cypher scape2
                                                                            • 分析美学基本論文集 (読書メモ)

                                                                              未発育都市 @mihatsuikutoshi 建築の基本は「用・強・美」だけど、21世紀において、この3つ目の「美」をどう更新するかが大事なのではないかと僕は考える。 2016-01-04 13:36:31

                                                                                分析美学基本論文集 (読書メモ)
                                                                              • ノエル・キャロル「映画(movies)の力」(『分析美学論文アンソロジー』より) - logical cypher scape2

                                                                                映画が、他の芸術様式と比べて、より広くより強く人々を捉えるのはどのようにしてなのか、という論文 ラマルク+オルセン編『美学と芸術の哲学:分析的伝統:アンソロジー』 - logical cypher scapeに収録されている。初出は1985年。 映画についての、リアリズム的説明を退けて、画像的再現(pictorial representation)、可変的フレーミング(variable framing)、erotetic narrativeによって説明する。 また、ここでいう映画(movie)は、映画全般(film)ではなく、その中の一ジャンルを指しているが、詳しくは後述。 ノエル・キャロルはアメリカの有名な美学者で、映画研究を行っている人。 メディウムスペシフィックな議論を批判し、映画を、moving imageとして捉え直すということをしていて、いわゆる分析系じゃないだろうところでも言

                                                                                  ノエル・キャロル「映画(movies)の力」(『分析美学論文アンソロジー』より) - logical cypher scape2
                                                                                • Amazon:西村清和 監訳『分析美学基本論文集』

                                                                                    Amazon:西村清和 監訳『分析美学基本論文集』