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このページは、スタンリー・カヴェル『理性の呼び声』・『フィルカル Vol. 9, No. 1』 の刊行を記念して開催するブックフェア 「スタンリー・カヴェルからはじめる書棚散策」 をご紹介するために、WEBサイト socio-logic.jp の中に開設するものです。 本ブックフェアは、2024年8-9月に、紀伊國屋書店 新宿本店三階にて開催されます。フェア開催中、店舗では 選書者たちによる解説を掲載した20頁のブックレットを配布しますが、このWEBページには その内容を収録していきます。 なお、過去にも本フェアと同趣旨のブックフェアを開催しています。そちらの紹介ページもご覧いただければ幸いです: 実践学探訪: 概念分析の社会学 ( エスノメソドロジー ) からはじめる書棚散策(2014) 社会のブックガイド:ルーマンからはじめる書棚散策(2015) 分析美学は加速する:美と芸術の哲学を駆
更新 2024.08.28 哲学の劇場 Youtubeチャンネルの #202 として「プロジェクト紹介ビデオ」の第六弾を作成していただきました。今回は参加者の柿内さん、村上さんをゲストにお招きし、ビフォー/アフターの感想などを伺いました。46分ほどの動画です。 2024.08.21 第2シーズンの参加者募集を開始しました。第7期・第8期の対象文献は、高橋源一郎『「読む」ってどんなこと?』と御子柴善之『自分で考える勇気』です。お申し込みはパスマーケットから。 2024.08.05 コロナで始まりカツカレーで終わりつつある哲学オンラインセミナーがいよいよ活動を停止するそうです。複数開催される解散イベントの一つに酒井も登壇します。会の運営に対し助言をいただいている哲学研究者のなかからライプニッツ研究者の稲岡大志さんにも登壇いただきます。事前申込制です。 9/14 読むことの共同的訓練に資する非専
2018年8月に 芹沢一也さん編集のメールマガジン「αシノドス」第249+250号に寄稿した5000字の小文を公開します。 「αシノドス」には「知の巨人たち」というシリーズがあり、そこにルーマンの紹介文を書きました。このシリーズ、ほかには橋本努さんの「ウェーバー」、重田園江さんの「フーコー」、古田徹也さんの「ウィトゲンシュタイン」、牧野雅彦さんの「シュミット」などなど錚々たるラインナップで、ここにルーマンの名前が並ぶなんてことは──ついでにまた私の名前が並ぶなんてことも──20年前だったら考えられなかったことです。なかなか感慨深いです。 なお同号掲載論考は下記の通りでした。 vol.249+250 2018.8.10 「善い生き方」とは何か? 佐藤岳詩「善い生き方と徳――徳倫理学というアプローチ」 井出草平「社会問題の構築と基礎研究――ひきこもりを事例に」 大屋雄裕「学びなおしの5冊〈法〉
※全資料 第一章 社会科学とは何か 第二章 百年の螺旋 第三章 適合的因果の方法 第四章 歴史と比較 第五章 社会の観察と因果分析 講 演:清水雄也「Johannes von Kriesの適合的因果論」 コメント:小野裕亮「「文化科学」論文の参照指示について」 論考:清水雄也・小林佑太「Kriesの適合的因果論をめぐる誤解」 ※読書会案内 §1. はじめに 19世紀末,ドイツの生理学者Johannes von Kriesは,適合的因果(adäquate Verursachung)1 という概念を提唱した.この概念は,同時代において,法学と社会科学方法論という2つの分野に取り入れられ,前者においては(いくつもの批判と修正を経つつも)長く受け継がれたのに対し,後者においては早々に忘却され,一部の学説研究者以外にとっては馴染みの薄いものとなった.本稿が主題とするのは,この概念である. 社会学者の
2019.12.27『在野研究ビギナーズ』が 第38回「雑学出版賞」を受賞しました。1958年発足の雑学倶楽部の主催による歴史ある賞です。 2019.12.26『在野研究ビギナーズ』が「紀伊國屋じんぶん大賞2020 読者と選ぶ人文書ベスト30」を受賞しました(第三位)。 投票していただいた皆さん、ありがとうございました。 このページは、論集 『在野研究ビギナーズ』 の刊行を記念して開催するブックフェア 「調べ・考え・書き・伝え・集まるための書棚散策」 をご紹介するために、WEBサイト socio-logic.jp の中に開設するものです。 本ブックフェアは、2019年から2020年にかけて、明石書店の協力を得て、紀伊國屋書店、くまざわ書店、ジュンク堂書店 をはじめとする全国の書店にて開催されました。 フェア開催中、店舗では 選書者たちによる解説を掲載した36頁のパンフレットを配布しましたが
19世紀ドイツの生理学者J. v. Kriesは,1886年に確率の基礎を論じた『確率計算の諸原理』を出版した後,1888年にそこでの議論の一部を法的責任帰属論に応用した論文「客観的可能性という概念とその若干の応用について」を著した.その論文において,確率論と責任論との適切な結合を理論化するために,Kriesは適合的因果(相当因果)という概念を導入した.その後,この概念は法学における重要論点として多く議論され,今日に至るまで受け継がれている.他方で,この概念はM. Weberが歴史学や社会学の方法論について論じる中で言及したため,理論社会学や社会学史の分野でもよく知られたものとなった.しかし,法学におけるそれとは異なり,社会学における適合的因果概念への関心は,あくまでWeber解釈という文脈においてのものであり,また当該概念に関する理解もしばしばWeberを経由した間接的なものにとどまって
このことこそ、「普通である」ということなのだ。 それについて何も経験せず、何も考えなくてよい人びとが、普通の人びとなのである。 (岸 政彦『断片的なものの社会学』p. nn) 0-1. この文書について この文書は、 岸 政彦・北田暁大・筒井淳也・稲葉振一郎著『社会学はどこから来てどこへ行くのか』(有斐閣、2018年。以下『どこどこ』と略す) の最終章(第8章)を取り上げ、下記5つのトピックについて検討を行い、本書がおこなっているエスノメソドロジー・会話分析(以下EMCAと略)の戯画化に対する反論を行うものである。 各章を月一のペースで公開することを予定しており、少なくとも2まで(なるべく3まで)は書き進めたいと考えているが、4と5については数か月後の状況をみて、執筆するかどうかを決める。 開き直りと割り切り:筒井・前田『社会学入門』への評価について (公開済) 調査協力者に対する作法 〈
このページは、信頼研究の動向を紹介する論文集 『信頼を考える』 の刊行を記念して開催するブックフェア 「リヴァイアサンから人工知能まで」 をご紹介するために、WEBサイト socio-logic.jp の中に開設するものです。 本ブックフェアは、2018年8-9月に、勁草書房の協力を得て、紀伊國屋書店 新宿本店三階にて開催されました。フェア開催中、店舗では 選書者たちによる解説を掲載した32頁のパンフレットを配布しましたが、このWEBページには その内容を収録しています。 なお、2014~2017年にも、本フェアと同様の趣旨のブックフェアを開催しました。そちらの紹介ページもご覧いただければ幸いです: 実践学探訪: 概念分析の社会学 ( エスノメソドロジー ) からはじめる書棚散策(2014) 社会のブックガイド:ルーマンからはじめる書棚散策(2015) socio-logic: 概念分析の
講義概要 1968年に刊行された著作『信頼』は、特に日本では著名な倫理学者によって邦訳されたこともあずかって、ルーマンの著作の中では比較的広く読者を得たものです。しかし、なぜこの時期にこのような形で信頼を取り上げなければならなかったのか、そしてまた ルーマン理論のなかで信頼という論題がどのような位置にあるのかは、それほど判明ではありません。 後期の著作群『社会の理論』の方から振り返ってみると、これが、ルーマン流の近代化論の内実を与える社会学的時間論を構築するための一論題として扱われていることが見えてきます。そこで本講義では、 第1講義[小宮担当]において、ルーマンがジンメルとゴフマンに依拠しながら、エリアスを意識しつつ描いている (1)「それほど親しくない人への・その人の自己表現にもとづく信頼」が必要とされ・また可能になる(したがって、また「必要となる」ことが可能になる)論理的な条件として
第一回講義(2018.4.2) Q101a 心と社会 Q101b 言語とSGCM Q102 非合法的・非政治的 Q103 非蓋然性とは Q104 権力と選択 Q105 AGILと機能分化 Q106 SGCMと機能システム Q107 リアリスティックとは Q108 権力と暴力 Q109 シンボルとは Q110 ブルデューとルーマン 講義概要 1975年に刊行された『権力』は、〈シンボルによって一般化されたコミュニケーション・メディア(SGCM)〉論をある程度まとまったかたちで提出したという点で、ルーマン理論の形成史において一つの画期をなす著作だといえます。これによって、「機能分化した現代社会の成立を人類史的なタイムスパンにおける社会進化として描く」という構想に コミュニケーション理論からアプローチする、というルーマンのプロジェクトの最小限の道具立て(システム分化論+社会進化論+SGCM論)が
「ゲーム研究読書会」では、日本語で読める現代ゲーム研究の著作を、ゲーム開発者、研究者、プレイヤーなど、様々なバックグラウンドを持つ皆さんと読んでいます。2017年7月に開始し、これまでに下記の本を取り上げました。 [2017年07月~09月] イェスパー・ユール(2005→2016)『ハーフリアル』読書会 [2018年01月~03月] イェスパー・ユール(2013→2015)『しかめっ面にさせるゲームは成功する』 [2018年11月~2019年07月] 中川大地(2016)『現代ゲーム全史 ─ 文明の遊戯史観から』 [2019年10月~2020年12月] 松永伸司(2018)『ビデオゲームの美学』 [2021年05月~2022年07月] セリア・ホデント(2017→2019)『ゲーマーズブレイン─UXと神経科学におけるゲームデザインの原則』 [2022年10月~2023年06月] 川﨑寧生
このページは、現象学の新しい教科書『ワードマップ 現代現象学』の刊行を記念して開催されたブックフェア いまこそ事象そのものへ! をご紹介するために、WEBサイト socio-logic.jp の中に開設するものです。 本ブックフェアは、2017年8月、新曜社の協力を得て、紀伊國屋書店新宿本店3階にて開催されました。フェア開催中、店舗では 選書者たちによる解説を掲載した36頁のパンフレットを配布しましたが、このWEBページでも その内容を公開しています。 なお、他の年にも、本フェアと同様の趣旨のブックフェアを開催しています。そちらの紹介ページもご覧いただければ幸いです: 実践学探訪: 概念分析の社会学 ( エスノメソドロジー ) からはじめる書棚散策(2014) 社会のブックガイド:ルーマンからはじめる書棚散策(2015) socio-logic: 概念分析の社会学 ( エスノメソドロジー
1: 本日のお題と結論 1-1 主催者からの提題と結論 主催者からの依頼提題は次のようなものでした: 出版や研究会の企画など、一連の活動をどのような動機によって行っているのか教えて欲しい。 社会学の現状について見解を──特に、批判的な見解があればそれを──教えて欲しい。 手始めに、これに簡単に応えておくと、 1: 特別に強い目的や動機はない。 2: 特にない。 となります。したがって以下では、「どうしてそうなのか」に対する答えに相当するものを与えることを目指したいと思います。 1-2 報告の概要 報告の内容は、 まず簡単に経歴などの紹介をします[→2]。これは、問1 に対する弱い答えは与えるはずです。 次にこの15年ほど私がやってきた活動を簡単に振り返ります[→3]。個別の出来事については、その都度それをそのように行った理由が言えますので、これも 問1 に対する弱い答えをそれぞれ与える筈で
「組織合理性の社会学」講義のねらい 1968年に刊行された本書では、ハーバート・サイモンの組織モデルをなぞる形で組織合理性の検討が行われています。しかし、どうしてこうした作業を行わなければならなかったのか判明には書かれていないため、この点に戸惑った読者は少なくないかもしれません。 晩年の著作シリーズ『社会の理論』の方から振り返って考えてみると、ここには、 様々な社会領域を、それらのどれかを特別扱いすることなく検討していくためには、それを可能にするメタな視座・評価基準(~「システム合理性」)が必要だった。 「社会は 組織モデルで捉えられるものではない」という点を明確にするためには、組織に関する検討が必要だった。 という二つの事情があっただろうことが見えてきます。そこで本講義では、 第1講義[三谷担当]において、周辺の時期における「合理性」に関するルーマンの議論を紹介したうえで 第2・3講義[
このページは、ブックフェア socio-logic をご紹介するために、WEBサイト「日曜社会学」の中に開設するものです。 本ブックフェアは、2016年4月~5月、ナカニシヤ出版の企画協力を得て、紀伊國屋書店新宿本店3階にて開催しました。フェア開催中、店舗では 選書者たちによる解説を掲載した24頁のパンフレットを配布しました。このWEBページでも その内容の一部を公開しています。紀伊國屋書店・ナカニシヤ出版にもフェア特設ページが開設されています。あわせてご覧ください。 このフェアはエスノメソドロジーの研究論文集『概念分析の社会学2』刊行にちなんで開催されるものです。本シリーズについては書籍紹介ページをご覧ください: 『概念分析の社会学─社会的経験と人間の科学』 『概念分析の社会学2─実践の社会的論理』 なお別の年にも、本フェアと同様の趣旨の下記ブックフェアを開催しています。そちらの紹介ペー
このページは、エスノメソドロジー研究の論文集、『概念分析の社会学2』(酒井・浦野・前田・中村・小宮編、ナカニシヤ出版・2016年4月刊行)を ご紹介するものです。目次のほか、本文いくつかを公開しています。 この論文集は 2007年に刊行した教科書、2009年に刊行した論文集の続編です。あわせてご覧ください: 『ワードマップ エスノメソドロジー』(新曜社、2007年) 『概念分析の社会学──社会的経験と人間の科学』(ナカニシヤ出版、2009年) また本論文集の刊行準備として、 シンポジウム「making up people──イアン・ハッキングの歴史的存在論」 をはじめとする様々な研究会を行ないました。研究会の一覧はこちらにまとめてあります: 社会学研究互助会(第三期)のご案内 本論文集刊行時には紀伊國屋書店新宿本店にてブックフェアを開催していただきました。本書に関連する書籍150点ほどを、
このページは、森 功次さんプロデュースによるブックフェア 「分析美学は加速する」 をご紹介するために、WEBサイト「日曜社会学」の中に開設するものです。 ブックフェアは、勁草書房の企画協力を得て、紀伊國屋書店新宿南店5階にて2015年9月8日から10月25日まで開催されました。フェアの詳細については、紀伊國屋書店、勁草書房の特設ページもご覧ください: 紀伊國屋書店 新宿南店 勁草書房 フェア中、店舗では 選書者たちによる解説を掲載したパンフレットを配布しましたが、このページにはその内容の一部を掲載しています。 2015.12.30 解説文一つを掲載しました。これですべての項目が掲載されました。 2-B.「分析美学の基本書」 (森 功次) 2015.12.24 解説文一つを掲載しました。 2-A.「分析美学史」 (西村清和) 2015.12.14 解説文一つを掲載しました。 3-G.「物語」
この頁には、2013年05月24日に朝日カルチャーセンター新宿にて開催した講義「ルーマン入門」における質疑応答の一部を収録しています。(当日の応答の再録と、講義後にいただいた質問に対する回答の双方が含まれており、回答はすべて酒井によるものです。) この講座は、北田暁大さん担当の朝カル講義「ルーマン入門」(全二回)の初回に 酒井が話題提供者・対談者として参加したもので、 当日は50名を越える方のご参加を得て、たくさんの ご質問をいただきました。どうもありがとうございました。 なお、記事先頭には 酒井による「話題提供」のダイジェストも載せておきました。 ダイジェスト 『社会の理論』を〈社会学的DJ ニクラス・ルーマンによる「社会のブックガイド」〉として読む 質疑応答 Q01 既存のルーマン研究と本日の報告の関係は Q02 「〈社会の理論〉シリーズから三冊」の前に読むべき本は Q03 ルーマンが
1 自己紹介 分析哲学、特に分析形而上学という分野を専門にするポスドク(学位なし) 分析形而上学は、ごく大ざっぱに言えば、「世界に何が存在するか」、「私たちとは何ものか」、「私たちは本当に自由なのか」といった古典的な形而上学的問題を、分析哲学で蓄積されてきた論理的道具立てなどを駆使しながらできるかぎり明晰に考えようというもの。 今日は分析形而上学の話題に限定してお話するのではなく、より広く(分析)哲学研究者としてお話する予定。ただし、当然哲学を代表できる知識があるわけはないので、適宜出席している他の哲学者の方々に助けを求めたい。 2 EMとの遭遇 「ゆるふわ形而上学」という会合を通して酒井さんに出会う。 私が信じる基本的な法則「面白い人が興味を持っていることは面白い」。 この法則を酒井さんについて適用した結果、今回の課題図書(『エスノメソドロジー』 と 『概念分析の社会学』)に出会う。 実
講義の概要 初回のオリエンテーションも兼ねて、『社会の芸術』と それが属する『社会の理論』シリーズとの関係の一端を「コミュニケーションと身体の相互浸透」というトピックを使って例示しました。具体的には、 [A] ルーマンが「芸術のコミュニケーション」と呼んでいるのはどんなことか について簡単かつ おおまかに確認したあと、第1章の主題である「知覚とコミュニケーション」を取り上げ、これが [B] 「相互浸透」というトピックの中の 身体とコミュニケーションの関係に関する下位論題と、「象徴的に一般化したコミュニケーションメディア」の 下位論題の交差地点に位置するもの──「共生メカニズムの共進化」──であること そこでルーマンが特に、ノルベルト・エリアス(1939)『文明化の過程』を手掛かりにして──エリアスが扱っているトピックと、機能システムにおける身体使用のあり方とを比較する形で──議論の土俵設定
この頁には、2015年4月から6月にかけて朝日カルチャーセンター新宿にて開催した「ルーマン解読1」講義における質疑応答などの一部を収録しています。 小松丈晃さんによる著作紹介、講義当日の応答の再録と講義後にいただいた質問に対する回答が含まれており、署名のない項目はすべて酒井によるものです。 「ルーマン解読」講座シリーズの紹介 第一回講義と質疑応答 (2015.04.20) a. 対象文献の内容に関わるもの Q1a01 p.14 「全体社会の反省」 Q1a02 p.15 「システム準拠」 Q1a03 p.43 〈内容的|社会的|時間的〉 Q1a04 [そのほか用語説明のリクエスト] b. それ以外 Q1b01 ルーマン理論の概略について Q1b02 「もっぱら理論的」な研究とは Q1b03 ルーマンが調停しようとしていたのは Q1b04 ルーマンの「自由」に関する議論は Q1b05 構造機能
ヴィンフリート・メニングハウス著 『無限の二重化──ロマン主義・ベンヤミン・デリダにおける絶対的自己反省理論』 読書会 Winfried Menninghaus, Unendliche Verdopplung : die frühromantische Grundlegung der Kunsttheorie im Begriff absoluter Selbstreflexion. 開催趣旨 ヴィンフリート・メニングハウス『無限の二重化』は、「すべての芸術作品そのものは、パラレリズムの原則に還元できる。詩の構造とは連続するパラレリズムの構造である。」というロマン・ヤコブソンの命題を出発点とし、シュレーゲル、ノヴァーリスが提唱した無限の自己反省理論にこの命題の接続を試み、ヴァルター・ベンヤミン『ドイツ・ロマン主義における芸術批評の概念』におけるロマン主義反省理論を再検討する書である。 メニ
このページは、酒井泰斗プロデュースによるブックフェア 社会のブックガイド*──ルーマンからはじめる書棚散策 をご紹介するものです。 フェアは、勁草書房と朝日カルチャーセンター新宿 の企画協力を得て、紀伊國屋書店新宿本店三階にて2015年3月20日から一ヶ月間ほど開催されました。 紀伊國屋書店、勁草書房の特設ページもご覧ください。 趣旨文にも記したとおり、このブックフェアは(ルーマン理論の紹介ではなく)「ルーマンの研究方針と成果を、ジャンルに拘らずに書棚を散策する読書人たちにも利用していただこう」という狙いで おこなったものです。 フェア開催中、店舗では、選書者たちによる解説を掲載したパンフレットを配布しました。このページにはその内容を掲載しています。 また別の年にも同様な趣旨のもと、 実践学探訪── 概念分析の社会学 ( エスノメソドロジー ) からはじめる書棚散策 socio-logic
日米社会学史茶話会とは 趣旨 当研究会は、社会学者たちは どのような──もっともな あるいは 偶然的な──事情によって 現在のような仕事をするようになったのか という問いを、特に 20世紀北米における社会学の展開との関わりにおいて 検討することを目標とし、この論題に関心のあるみなさんに対して 議論と情報交換の場を提供することを目的として 設立するものです。 会の おおまかな 中心主題は「社会調査」と「それに必要だったもの(技法・技術、人員・組織、資金、理論・学説など)」とします。また、 アメリカの社会科学が「学際」を旨として展開してきたことに鑑み、社会学史を 隣接諸分野との関わりの中で──この「学際」なる概念の歴史性自体をも含めて──検討することを重視します。 方針 現在、多くの社会学研究者は、それぞれに特定のフィールドを持ち それについて研究する傍らで、必要に応じて「学説」「理論」「方法
過去の講義内容の概略 2014年秋 「現代の社会学:行動科学と人間のモデル」 2015年秋 「行動科学とアメリカ社会学」 2017年秋-2019年秋、2021年秋-2022年秋 「ロバート・マートンと20世紀アメリカ社会学」 2018年春 「芸術・芸術批評と言葉」 2019年春-2022年春 「データセッション実習」 2021年春-2023年春 講読講義「自己啓発のアメリカ」 来年度以降の講師依頼について 依頼状況/過去の講義記録 外部者の聴講について このページは、酒井泰斗が2014年秋から開始した非常勤講師(社会学史ほか)の お仕事について紹介するものです。 1. これまでにおこなった講義内容の概略 2014年秋講義: 現代の社会学──行動科学と人間のモデル 20世紀北米ローカルな学としての現代社会学の歴史を 行動科学との関連性にフォーカスして捉えることを目標とし、 第二次大戦後におけ
このページは、酒井泰斗プロデュースによる紀伊國屋書店ブックフェア 実践学探訪──概念分析の社会学(エスノメソドロジー)からはじめる書棚散策 をご紹介するものです。このブックフェアは、勁草書房の企画協力を得て、紀伊國屋書店新宿本店三階にて2014年3月17日から二ヶ月ほど開催されました。フェアについては紀伊國屋書店、勁草書房の特設ページをご覧ください: 紀伊國屋書店 新宿本店 勁草書房 趣旨文にも記したとおり、この選書は──「エスノメソドロジーの紹介・入門」ではなく── 「ハイブリッド・スタディーズ」を標榜するエスノメソドロジーの研究方針と成果を、ジャンルに拘らずに書棚を散策する読書人たちにも利用してもらおう という狙いのもとで おこないました。また、このページに掲載している書籍紹介文は、フェア開催時に店舗にて配布したものです。 2014年5月21日 追記 新宿本店でのフェアへ たくさんの方
2007年1月28日(日)に東京経済大学にておこなわれた、長岡克行著『ルーマン/社会の理論の革命』合評会 の配布資料です。 評者は 馬場靖雄、三谷武司のお二人でした。 この頁には馬場靖雄さんの配布資料を掲載しています。 はじめに 第一部 改訂と補足 【1】フッサールとデリダ 【2】sozial / gesellschaftlichの区別について 【3】(1997)読書会で「意味不明」との声があがった箇所 【4】「コミュニケーションは観察できない」は何を意味するか 第二部:「社会の理論の革命」とは何か はじめに 凡例:[166]は、「本書166頁」を指すものとする。ルーマンの著作は同書文献表に従って(1984:78=84)というように指示する。また敬称はすべて省略する。註は各節ごとに(1)というように番号を振り、節の最後に掲載する。 最初に本書の位置づけ・意義を確認しておこう。馬場(以下「評
0. はじめに ハッキングという思想家の論じにくさ 『統計的推論の論理』(1965) に見られる帰納論理についての「非歴史的」論理的関心。 『確率の出現』(1975)、『偶然を飼いならす』(1990) に見られる、ある思考方法、思考のモードの歴史上全く新しい出現。 『言語はなぜ哲学の問題になるのか』(1975) に見られる、哲学における言語の論じられ方の変遷と、17世紀以来変わらぬ問いの構図の双方。 『表現と介入』(1983) に見られる、科学理論の形成における言語と行為の重要性。 『偶然を飼いならす』(1990) に見られる、知と学問の出現による人間の種類の形成。 『記憶を書きかえる』(1995) に見られる、カテゴリー化と相互行為と自己認識とのループ効果による人間の種類の形成。 『何が社会的に構成されるのか』(1999)に見られる、社会構成主義の意義と限界。また「観念が構成される」とい
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