デュタステリドは、5α還元酵素1型/2型阻害薬です。これを有効成分とする先発医薬品に「AGA(男性型脱毛症)治療薬ザガーロ」と「BPH(前立腺肥大症)治療薬アボルブ」があり、両剤ともに特許は満了を迎えており、厚労省から承認を得た後発(ジェネリック)医薬品が発売されいます。 ザガーロのジェネリックはデュタステリドZA、アボルブのジェネリックはデュタステリドAVというように名称の末尾の【ZA】もしくは【AV】でどちらの製剤のジェネリックかを判別できます。 作用機序は、AGAやBPHの原因であるDHT(ジヒドロテステステロン)の生成に不可欠な5α還元酵素をデュタステリドが阻害することでDHTの生成を抑制し、毛周期(ヘアサイクル)の正常化及び前立腺細胞の増殖抑制により肥大した前立腺の縮小に繋がりAGA及びBPHを改善させる効果があります。 5α-還元酵素にはⅠ型とⅡ型がありフィナステリドはⅡ型しか