北海道で外国人とも多くの取引を行う不動産会社・日本信達の石井秀幸社長によると、土地を買っているのは「圧倒的に業者が多く、富裕層」。「目的を持って買う。コンドミニアムのホテルを建てたり、商業施設を作ったり、学校を作ったり、そういう事業をするために投資をしている」という。 メインの中国の富裕層に加え、最近ではシンガポールや台湾の客も増えているようだ。「北海道は“アジアの宝”だと言われている。いろいろな自然資源がしっかりと確保されているということで、土地を求めてくる外資が多いのは事実。ただ、今は中国人が来られない中で、円がこれだけの為替状況(円安)であることから、ドルを持っている外資からの問い合わせがとにかく増えている」。 制度アナリストの宇佐美典也氏は「中国では本土の土地を買えず、使用権しか買えないので、日本に来るのは自然な流れだ。中国が他の国と違うのは、国の法律よりも中国共産党の党則が上だと