「千の風になって」の作曲などで知られる芥川賞作家の新井満さんが3日、誤えん性肺炎のため北海道函館市の病院で亡くなりました。75歳でした。 新井満さんは新潟市の出身で、大学を卒業したあと、広告代理店で働きながら執筆活動などに取り組み、1988年に「尋ね人の時間」で芥川賞を受賞しました。 作者不詳とされる英語の詩を翻訳してみずから曲をつけた「千の風になって」は、テノール歌手の秋川雅史さんが歌って広く親しまれました。 また、東日本大震災のあと、岩手県陸前高田市で津波に流されずに残った「奇跡の一本松」を題材に詩を作って朗読会を開いたり、各地のPRソングや学校の校歌を手がけたりと、さまざまな活動を続けてきました。 家族によりますと、新井さんは3日、北海道函館市内の病院で誤えん性肺炎のため亡くなったということです。 75歳でした。