80年代後半の音楽界に示した斉藤由貴の存在感 1980年代後半に活躍した女性アイドルのうち、中山美穂、工藤静香、南野陽子、浅香唯の4人は「アイドル四天王」と呼ばれ、昭和末期の歌謡界で絶大な人気を誇った。そんな彼女たちのブレイクより一足早く人気を集め、トップアイドルの一角に君臨したのが斉藤由貴である。彼女の活動主体は女優だが、兼業でアイドル歌手もこなし、歌手の印象も強かった。 今でもよく耳にするデビューシングル「卒業」をはじめ、斉藤由貴の楽曲は80年代後半の音楽界に大きな存在感を示したように思う。特に、自ら手掛けた歌詞、演技を交えた独特の歌唱には魔力のような中毒性があり、虜になった人も(私を含め)多かったのではないか。 今回、そんな彼女の表現の魔力が際立つ “胸キュンソング” のベストテンを選んでみた。順位は私の思い入れの強さであり、個人的趣味を反映したチョイスであることをご了解いただきたい