吉本興業の芸人さんが反社会的組織の会合に出席し、金銭を授受していたことが大きな問題になった。ついには芸能人と所属事務所のコンプライアンス(法令順守)の問題にまで発展し、吉本興業では今まで行っていなかった書面での契約を始めた。一方、大学の付属病院では、身分もなく無給で働く医師が大勢いることが問題になっている。一見関係ないように見えるが、私は、芸人さんの闇営業と無給医の問題には類似点があるように思える。 今でこそ、芸人さんと反社会的組織の付き合いは社会から厳しい目で見られるが、一昔前は、興行を仕切る側に反社会的組織の人は少なくなかった。芸人さんと個人的に付き合う親分さんもいたようだ。当時の社会通念では、芸人さんもそれほど悪いことではないと考えていたと思う。