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司修の検索結果1 - 5 件 / 5件

  • 司 修『戦争と美術』を読む - mmpoloの日記

    司 修『戦争と美術』(岩波新書)を読む。ちょうど23年前に発行された本で、私も出版されてすぐ読んでいるはずだ。今回再読して、当時ここまで良い本だとは理解できなかったのではないかと思った。 最初にナチスに協力してその宣伝用記録映画『意思の勝利』を作り、ついでベルリンオリンピックの記録映画『オリンピア』を作った映画監督レニ・リーフェンシュタールが取り上げられる。戦後、レニは司法公聴会でナチスの信奉者だったにすぎないと判決され、裁判でも、政治宣伝活動はしなかったと無罪判決された。レニの章の最後で司はこう書く。 レニの芸術家としての美への信奉と、ナチズムとの関係は(……)、戦争画を描いた多くの画家に共通したものが見られますが、レニの場合、世界中になかった記録映画という分野をつくり出しました。日本の戦争画から生まれたものは、芸術家の奢りと、「無智な大衆」より劣る精神の貧弱さでした。そのような作品(大

    • さぶかるちゃん : 司修をしってるかい?〜このところ講談社が文庫化している大江作品の装丁がすさまじい件 - ロスジェネ世代のゆるふわ系サブカルニュース

      May 04, 200901:36 カテゴリ 小説 書籍 司修をしってるかい?〜このところ講談社が文庫化している大江作品の装丁がすさまじい件 大江健三郎が好きです。なのでその著作の多くを単行本で所持していますが、文庫が出たらそれはそれで買います。好きなので。 大江健三郎の文庫、略してオーブン。ここ数年は講談社がせっせと文庫化しているようです。で、今回は、最近でている文庫の表紙がすさまじい、というお話です。 講談社文庫の大江が全部すさまじいわけではないんです。 『M/Tと森のフシギな物語』からすさまじくなります。この小説は、大江健三郎が祖母から聞いたという四国の森に伝わる物語と大江健三郎のグロテスクな想像力がミックスされた壮大かつへんてこりんなすばらしい作品なのですが、それはさておき表紙が。表紙が。 それではみなさま、まずはこちらをご覧ください。 M/Tと森のフシギの物語 (講談社

      • 『本の魔法』 司修著 : 書評 : 本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

        本の魔法とは「活字だけで読んでもわからないが、単行本の装幀や装画と相まってわかってくる本の魔力」を意味する。 本書は著者が装幀を手がけた、愛惜してやまない十五冊の本について「本の魔法にかかって、びりびりと感じたものの記録」である。 対象は武田泰淳『富士』や古井由吉『杳子・妻隠』に始まり、中上健次『岬』や森敦『月山』を経て小川国夫の遺作『弱い神』に及ぶ。戦後文学を総覧する勢いである。 核になっているのは、これらの作家や編集者との、時に信じ難いような痛飲と狼藉を交えた濃密な交流である。また、取材中のポーランドで出会った狂気の詩人J・Wとのエピソードなど、一篇一篇がさながら短編小説を読んでいるかのような趣がする。 他方「テキストを深読みしてかえって不評を買うこともあった」という著者は「『富士』は、武田さんにとって百合子さんを知りつくすために、書かれたといえるかもしれない」と作品の本質を抉る。 問

        • Amazon.co.jp: TN君の伝記 (福音館文庫 ノンフィクション): なだいなだ (著), 司修 (イラスト): 本

            Amazon.co.jp: TN君の伝記 (福音館文庫 ノンフィクション): なだいなだ (著), 司修 (イラスト): 本
          • <土曜訪問>使われ続けた「絵」 『私小説・夢百話』 大江健三郎さんの魂に装丁者としてささぐ 司修(つかさ・おさむ)さん(画家):東京新聞 TOKYO Web

            絵と文-二つの筆を操る司修さん(87)ならではの最新刊だ。六月刊行の『私小説・夢百話』(岩波書店)は、この四十年の間に見てきた夢の世界の表現を自らの絵と文章と装丁とで完結させている。東京都武蔵村山市にある緑豊かなアトリエを訪ねると、司さんは穏やかな語り口で説明した。

              <土曜訪問>使われ続けた「絵」 『私小説・夢百話』 大江健三郎さんの魂に装丁者としてささぐ 司修(つかさ・おさむ)さん(画家):東京新聞 TOKYO Web
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