テレビがつまらなくなったのは、本当にコンプラのせいなのか? コラムニストの藤井セイラさんは「原作者の死を招いた『セクシー田中さん』の悲劇、ドラマ『ふてほど』によるSNS炎上などを見ていると、問題の本質はコンプラによる表現の萎縮ではない。むしろ、コンプライアンスを必要としている社会の変化にテレビ局がついていけず、時代遅れになっている」という――。 ドラマ「ふてほど」のセクハラ基準や性表現にツッコミ噴出 通称「ふてほど」こと金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」(TBS系)は可燃性の高いドラマだ。脚本はかつて朝ドラ「あまちゃん」や大河ドラマも務めた宮藤官九郎。日本を代表する脚本家の一人であり、SNSでは「さすがクドカン」「やっぱり面白い」と称賛する声も多い。 しかし、第3話(2月9日)ではセクハラガイドラインが時代遅れだと話題になり、第4話(2月16日)放送後には、批評家の鈴木みのりさん、インテ