西武の精神分析 今、松坂を襲っている危機 2000.5.1 ほんだ かつて、松坂そっくりの男が、西武にいた。 その男の名は清原。 高校卒ルーキーとしてはケタ外れの実力を持っていた天才少年・清原ちゃん(当時18歳)は、いきなり新人の年に打率三割四厘、ホームラン31本という素晴らしい成績をマークして、一躍「長島以来の天才」「パリーグの救世主」と持てはやされたのだった。若い人はそんなこと知らないと思うが、その時の大騒ぎといったら、イチローや松坂どころではなかった。何しろ、31本塁打というのは、山田太郎(西武)に破られるまで、日本プロ野球のルーキー最多本塁打記録だったのである。(ということは、現実には未だにレコードなのだ)それも大学卒や社会人出身ではなく、高校を卒業したばかりの十代の若者が打ったのだから、王長島を越える怪物だ、将来この神童はどれだけ凄いバッターになるのか想像もできないと、だれもが驚