おととしの大阪府北部の地震で小学校のブロック塀が倒壊し、4年生の女子児童が死亡した事故をめぐって業務上過失致死の疑いで書類送検されていた教育委員会の担当者ら4人について大阪地方検察庁は30日、「刑事責任は問えない」として全員、不起訴としました。 ブロック塀は設置から40年余りが経過し老朽化が進んでいましたが、それまでの教育委員会や外部業者の点検では異常を確認できていませんでした。 警察は去年12月に十分な点検を怠っていたとして、当時の市の教育委員会の学務課長(63)と2人の職員、それに点検業者の合わせて4人を業務上過失致死の疑いで書類送検していました。 この4人について、大阪地方検察庁は刑事責任を問えるかどうか検討していましたが30日、全員を嫌疑不十分で不起訴としました。理由について検察は「起訴するに足るまでの事実が認定できなかった」としています。